ジョビジョバのマギー初監督作品。 keep on talking!

2001年/日本/カラー/35ミリ/アメリカンビスタ(1:1.85)/モノラル/93分/ 全5巻・2561メートル・8424フィート/ 製作:ショコキ!製作委員会 配給:ゼアリズエンタープライズ

2002年4月17日ビデオ発売 2001年10月13日より渋谷シネ・アミューズにてロードショー公開

公開初日 2001/10/13

公開終了日 2001/11/30

配給会社名 0040

公開日メモ ジョビジョバのマギーがついに映画監督として活動開始、彼はこの数年の間に、『アドレナリンドライブ』('99/矢口史靖監督)、『ひまわり』('00/行定勲監督)と同世代の才気あふれる監督の映画作品に出演、ついに脚本(本名の児島雄一)・監督として映画デビュー!それが『ショコキ!』だ!

解説


マギーが映画を撮った。とてつもなくオモシロイ。人気沸騰のお笑いグループ・ジョビジョバのリーダーにして舞台の構成、演出を手がける、あのマギーである。洗練された笑いのセンス、連鎖する途方もない面白さで次々とファナティックなファンに仕立て上げる手腕、その結果としての驚異的な親客動員、しかしチケット即日完売でなかなか見ることができないのがジョビジョバの舞台だ。その才人ぶりはよく知られ、映画を監督するのは時間の問題だった。舞台からテレビ、そして映画へ。マギーはこの数年の間に、『アドレナリンドライブ』(’99/矢口史靖監督)、『ひまわり』(’00/行定勲監督)と同世代の才気あふれる監督の映画作品に出演、さらには本広克行監督『スベーストラベラーズ』(’00)の原作まで手がけ(正確に言えば舞台「ジョビジョバ大ピンチ」を映画化したのが『スペトラ』)と、映画にぐんぐん急接近。マギーが映画を監督するのは必然であった。ついに脚本(本名の児島雄一)・監督として映画デビュー!『ショコキ!』だ!それは、いかにもマギーらしい才気と実験的、挑戦的野心にあふれたシュールでポップなアクションムービーである。

舞台は超高層ビルのエレベーター。限定されたスペースで舞台にもあい通じる閉塞空間にして、悪夢の醸造器。そこに乗り合わせたフツーの人々6人、もう1基には人気お笑いグループ・ジョビジョバの6人。そして事故!エレベーター、突然停止し空中で宙ぶらりん!!驚愕と動揺が人々を襲い、焦燥と諦感が密室を支配する。フツーの人たち6人はフツーだからこそ内在させていたフツーでない生理と心理を一気に噴き出し、やけくそな狂乱と快活に救いを求めてせめぎあう。一方、ジョビジョバの6人はといえば、余裕をかまして、この悪魔が用意したシチュエーションをネタに、映画作りのアイデアラッシュを始める始末。いつまでも動かないエレベーターに妄想は悪夢を醸造し始める。得体の知れないミドリ色の粘液が壁を滴り、シャフトの音がキリキリと悲鳴をあげ…。極限状況ミキシング!!人々はどうなるのか?!脱出は可能なのか?!抱え込むのはハッピーなのかトラウマなのか?!会話が飛び回り、想像が跳ね回る!!

絶妙なフツーの人々6人を演じる、いかにもの6人が絶妙にキャスティング。どうやっても地味〜な女の子[山田由美]、実は宝塚出身の芸達者美人・純名里沙。妙に明るいおしゃべりなピザ屋の配達[鈴木タカシ]は4年ぶりの映画出演となる河相我聞。お笑い界No.1ギタリストのモト冬樹がしょぼくれサラリーマン風情[浜村久]役、『金融腐食列島・呪縛』で検事、『ビジターQ』で援交パパを演じているエンケンこと遠藤憲一は業界男[神林とおる]、体重30キロ増減可能で女デニーロの異名をとる名バイプレーヤー・大島蓉子がオバちゃん[佐藤静江]、『北京原人』『DOA』の苦みばしったベテラン・本田博太郎が謎の中年[関根純三]。加えて、正体不明の若者[岡田ハジメ]役は深水元基はモデル出身で映画初出演・21歳。ジョビジョバはそれぞれ本人役での出演だ。

不気味で爽快な音楽で映画的時間をつけることに成功したのは、『ガメラ』シリーズや『ゴジラ』の音楽・大谷幸、限られたスペースから限りない心を映しだした撮影は佐光朗(『エンドレスワルツ』『SOCORE2』)、時間経過によって生じるドラマを照明で作りだした豊見山明長(『がんばっていきまっしょい』『回路』)、エレベーターなどの美術を金田克美(『BU・SU』『秘密』)。『御法度』『ムルデカ』の日本屈指のVFXスーパーバイザー橋本満明が視覚効果を担当し、和田誠、辻仁成、秋元康など異分野からの参人組監督の作品に幅広く参加する佐藤太が助監督として就いた。プロ中のプロがスタッフとして初監督マギーをサポートしている。

ストーリー


《人々は今朝もエレベーターに乗り込んでいく、目的地にたどり着くために。この物語の主役は、高層ピルのエレベーターとそこに乗り合わせた人々。エレベーターが停まったまま1時間以上が経過した。なかには、フツーの人々6人と人気お笑いグループ・ジョビジョバのメンバー6人が乗っていた。》

非常灯の青白い光が、吐気と紫煙が充満した狭い空間を照らしだす。そこは、破壊されたインターホン、床に転がる携帯電話、粉々になった食べ物、几帳面に並んだ煙草の吸い殻の隙間に、可愛い顔の割に地味なネエちゃん[山田由美]、妙に明るくておしゃべりなピザ配達のニイちゃん[鈴木タカシ]、ジーパンとキャップでトンガったつもりの業界男、疲れた風情でダサい鞄を抱え込むサラリーマン、まったくもって年齢不詳のオバちゃん、物静か過ぎて暗い謎の中年の6人がいた。刻一刻と時は過ぎていく。非日常的な密室で、人間なし得べきことはただひとつ。しゃべること!空腹は疲労を、疲労は諦感を醸造し、不自由は退屈を、退屈は娯楽を求め、嫉妬・焦燥・攻撃へと、制御装置は外され、人間の欲望が全開となっていく!まさにその時。ネエちゃんは見た、得体の知れないミドリ色の粘液が壁から滴り落ちてくるのを…。エレベーターの外からは、見てくれいいのにゆるんだ正体不明の若者まで現われて…。
一方、ジョビジョバの乗るエレベーターの照明は、暗いことも不気味なこともな<通常通り。しかも、リーダーのマギーに誘導されるがまま、何故か、全メンバー必死に密室内を舞台にした映画の構想を考えはじめる。ハリウッド映画に流されがちな坂田と六角、概ねNGながらイイ線出しの石倉、対価をカウントする木下、ヒロインにこだわる長谷川、そして彼らのアイデアを自分の考えに肉付けしていくマギー。マギー初監督作品のアイデア・ラッシュでおしゃべり中のジョビジョバ。しかし、マギーの耳には幾度となくイやな音がどこからか届いていた。そして極め付きの気色ワルい音までも…。 どこで宙ぶらりんになったのか、なぜ停止してしまったのかは、わからない。しかし、超高層のワイヤーによってタテ移動する昇降機のシャフトは、この時、キリキリと悲鳴をあげはじめていた…! 停止したエレベータに替わって、閉じ込められた人々の感情と合話がとめどなく熱を帯び上昇していく! はたしてエレベーターからの脱出は可能なのか?人々が抱え込むのは、ハッピーなのかトラウマなのか?

スタッフ

監督・脚本:児島雄一(ジョビジョバ:マギー)
音楽:大谷幸
撮影:佐光朗(J.S.C)
照明:豊見山明長
美術:金田克美
録音:岩倉雅之
スクリプター:柳沼由加里
視覚効果:橋本満明
編集:普嶋信一
装飾:山田好男
特機:奥田悟
助監督:佐藤太
製作担当:鈴木剛
ラインプロデューサー:亀田裕子
プロデューサー:溝上潔、阿野正
製作:稲葉昭典、三浦正一、児玉英毅、日下部圭子、
   佐藤重喜、三木明博、新藤次郎

製作:ショコキ!製作委員会
  (ポニーキャニオン、日本出版販売、研音、
   ゼアリズエンタープライズ、文化放送、
   セントラルミュージック、近代映画協会)

キャスト

山田由美:純名里沙
鈴木タカシ:河相我聞
神林とおる:遠藤憲一
浜村久:モト冬樹
佐藤静江:大島蓉子
関根純三:本田博太郎
岡田ハジメ:深水元基

ジョビジョバ:ジョビジョバ

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