人間の友達ができちまった。

2007年/日本/カラー/ 配給:松竹

2010年08月04日よりDVDリリース 2007年7月28日、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー

(C)2007 木暮正夫/「河童のクゥと夏休み」製作委員会

公開初日 2007/07/28

配給会社名 0003

解説


 『映画クレヨンしんちゃん』シリーズの『嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲』(01)、『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(02)を監督した原恵一が、5年という年月をかけて劇場長編作品を完成させました!『オトナ帝国の逆襲』は、子供だけではなく、大人をも感動させ大評判となり、日本のメディア芸術100選アニメーション部門に選出。『戦国大合戦』は 2002年文化庁メディア芸術祭アニメ部門大賞を受賞しました。本作は、木暮正夫著作の「かっぱ大さわぎ」「かっぱびっくり旅」をもとに、原監督が自ら企画、脚本も担当。河童のクゥと小学生の少年・康一との出会いからはじまる物語は、友情、家族、思いやり、人とのつながりといった、いま、日本の家族の中で薄れつつある大切なことを思い出させてくれます。愛と優しさあふれる、ファミリー映画が、この夏、ついにスクリーンに登場します!!

ストーリー

 夏休み前のある日、小学校の帰り道に上原康一は大きな石を拾った。持ち帰って水で洗うと、中から何と河童の子供が!! 第一声は「クゥ?!!」。家族は驚くが、康一はこの河童を「クゥ」と名付ける。クゥは康一たちと同じ言葉を話し、何百年もの間、地中に閉じ込められていたことがわかる。家族もクゥを受け入れ、クゥのことは家族の秘密にすることに決める。
 クゥと康一はすぐに仲良くなった。一緒にお風呂に入り、食卓を囲み、同じベッドで寝る。クゥは相撲が得意で、康一の父・保雄も投げ飛ばす怪力の持ち主。だが楽しく暮していたある日、クゥが仲間のところに帰ると言い出した。康一は、クゥに外の様子を知ってほしいと、こっそり連れ出す。クゥは環境が大きく変わったこと、仲間が近くにいないことに驚く。見かねた康一は、クゥの仲間を探す為、河童伝説の残る遠野へ、クゥを連れて、はじめてのひとり旅をすることに。豊かな自然に囲まれた遠野は、河童が暮らすには最高の場所に見えた。きれいな川で生き生きと泳ぐクゥの姿に、「クゥ、マジすごいよ!!」と康一は大興奮。しかし河童の姿はどこにもなく、「河童を捕まえたら1000万円!!」と町の人たちが話すのを聞いただけで旅は終わった。
 遠野から戻ると、家の近所に写真週刊誌の記者が!! 噂の「上原さん家の河童」を見せろと、無理やり写真を撮られる! クゥの存在が世間に知られ、保雄は話題の河童をテレビに出演させろと会社から命令される。康一の家族のためならと、クゥは出演を決意。ところが、その番組にゲストとして出てきた人物が、遠い昔、クゥのお父さんを殺した人間にそっくりだった。クゥが驚き、強い恐怖を感じたその時、スタジオの照明とカメラのレンズが一斉に割れた! 人間に怯えて逃げ出すクゥだが、どこへ行っても人ばかり。追い詰められたクゥは、人のいない場所を求めて東京タワーを昇りはじめる。夏の日差しはクゥの気力も体力も容赦なく奪い、クゥはついに動けなくなった。タワーの上から見える世界に、「静かなところなんてどこにもない。ここは人間の巣だ。もう、くたびれた。父ちゃんのところへ行きたい…」。
そうクゥが呟いたその時……!!

スタッフ

原作/木暮正夫 (「かっぱ大さわぎ」「かっぱびっくり旅」より)
脚本・監督/原 恵一

キャラクターデザイン・作画監督/末吉裕一郎
美術監督/中村 隆
色彩設計/野中幸子
撮影監督/箭内光一
音楽/若草 恵
音響監督/大熊 昭
編集/小島俊彦
アニメーション制作/シンエイ動画
題字/武田双雲
製作/「河童のクゥと夏休み」製作委員会
配給/松竹
協力/日本子守唄協会
支援/文化庁

キャスト

クゥ:冨沢風斗 
上原康一:横川貴大 
菊池紗代子:植松夏希
上原保雄:田中直樹(ココリコ) 
上原友佳里:西田尚美 
クゥの父親:なぎら健壱
キジムナー:ゴリ(ガレッジセール)

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