原題:Riding Giants

恐怖に恋した男たち

2004年7月4日全米初公開

2004年/アメリカ/フランス/カラー/ヴィスタサイズ1:1.85/ドルビーデジタル/101分/ 配給:コムストック

2006年01月27日よりDVDリリース 2005年7月9日、VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木他全国ロードショー!

公開初日 2005/07/09

配給会社名 0028

解説


伝説のビッグウェイバーたちが大波の世界の真実を語った

なぜ彼らは立ち向かうのか、何が彼らをより大きな波へと駆り立てるのか。

出演はレイアード・ハミルトン、グレッグ・ノール、ジェフ・クラークら“レジェンド”と呼ばれる草分けのサーファーたちから、現在トップに君臨するビッグウェイヴ・サーフィンの第一人者たちまで。

“ワイメア”(オアフ島)、“マーヴェリックス”(北カリフォルニア)、“ジョーズ”(マウイ島)、恐ろしいほど美しく巨大な波に挑み続ける男たちの決意、恐れと憧れ、そして波とのロマンティックな関係が、本作でありのままに語られる。そして、まるで波の上にいるかのような臨場感溢れる迫力の映像とサウンドが、見たこともないジャイアント・ウェイヴの世界へといざなう。

「今日が、あなたに会える最後の日になるかもしれない。」

常に死の危険にさらされながらも果敢に波に挑み、伝説を塗りかえていく男たち。家族や恋人に「また後で」と笑いかけて海へと向かう胸の内では、生きて帰ることができないかもしれない恐怖と戦っている。
その珠玉の言葉の数々はリアルに胸を打ち、清々しくも切ない感動を呼び起こす。『ライディング・ジャイアンツ』はビッグウェイヴ・サーフィンの華やかな表舞台と裏側、そしてその根底にある強靭なスピリットを余すところなく描き出したドキュメンタリーとして、サンダンス映画祭をはじめ、世界を感動の渦に巻き込んだ。

前作『DOGTOWN&Z-BOYS』において、それまでに例をみない斬新な手法で、70sLAスケーターたちのパンクな青春を描き、サンダンス映画祭で監督賞と観客賞を受賞した映画監督ステイシー・ペラルタが、究極の大波“ジャイアント・ウェイヴ”に果敢に挑戦するサーファーたちの姿を、未だかつてないダイナミックな手法でリアルに描いたドキュメンタリー作品『ライディング・ジャイアンツ』。過去および現在の資料映像やスチール素材と、<レジェンド>と呼ばれる往年のサーファーやさまざまな関係者たちの証言。そして監督自らがセレクトした幅広いジャンルの魅力的な音楽。すべての要素を絶妙に織り交ぜる事によって紡ぎ出された驚くべきビッグウェイヴ・チャレンジの重厚でスピリチュアルな世界・・・。

出演サーファーは、60年代を代表するビッグウェイバー、グレッグ・ノール。幻のサーフ・スポット“マーヴェリックス”を発見したジェフ・クラーク。そしてこの映画の製作総指揮にも名を連ねるビッグウェイバー、レイアード・ハミルトンの他、50s、60sのレジェンド・サーファーをはじめ有名サーファーたちが続々と登場。臨場感溢れる語りで、ビッグウェイヴ・チャレンジの世界を再現してくれる。
製作総指揮には、レイアード・ハミルトンの他、フランスのヒットメーカーコンビのフランク・マーティとナタリー・デレスト。プロデューサーに『DOGTOWN&Z-BOYS』でステイシー・ペラルタ監督とコンビを組んだアギ・オーシと、スポーツ・エージェントとして有名なジェーン・カッチマー。

ステイシー・ペラルタ監督との共同脚本は、サーフィン・ジャーナリストで自身も優秀なサーファーであるサム・ジョージ。サーファーたちの生き生きとした表情を見事に捉えた撮影は『DOGTOWN&Z-BOYS』のピーター・ピラフィアンが担当。その他、ドン・キング、ソニー・ミラー、ジャック・マッコイ等サーフ・ムービーの巨匠たちが、命がけで撮影した映像を提供する等、強力なスタッフ陣がこの映画に参加している。
このように最高のサーファーたちとスタッフが結集し、今までにない規模で完成させたリアル・サーフ・ドキュメンタリー『ライディング・ジャイアンツ』。この映画はアドベンチャー・スポーツの頂点ともいえるビッグウェイヴ・サーフィンの醍醐味と“ビッグウェイバー”という生き様を、斬新で大胆なロック&ロール感覚で、ドラマチックに描き出した快作である。

現代のサーフ・カルチャーの興りは40s。そしてザ・ビーチ・ボーイズがザ・ビートルズからチャートNo.1の座を奪った60s中頃に全盛を迎える。以来、サーフ・カルチャーは、世界中の人々のイマジネーションを刺激してきた。さらに映画、音楽、ファッションに至るまで、そのムーブメントは勢いよく拡がった。自由な精神と冒険心を持つ者は皆サーファーである。そしてそれは何百万という人々を魅了したライフスタイルそのものなのだ。本作では、そんなピュアで過激なスポーツの裏側と、そのスポーツがいかにして世界的な関心を得るに至ったかという歴史にも焦点を当てている。

ストーリー



若さ、ロマン、冒険、そして自由を象徴するスポーツ“サーフィン”。その歴史のはじまりは、約1000年前のポリネシアに遡る。
やがて20世紀に入りさらに歳月を経た1940年代。南カリフォルニアの海岸にサーフ・カルチャーが誕生する。その頃のサーファーたちは、生き生きとしたボヘミアン的な時代の空気を反映していた。ポリネシアをルーツとするこの遊びに、アメリカの開拓者精神が加味されたのだ。彼らはビートニクスやヒッピーの遙か以前に、新しい時代の最先端を走る先駆者としての生き方を既にそこに見出していた。そしてサーファーたちは、単なる娯楽としてのサーフィンに満足できず、やがて恐れを知らぬ大胆な挑戦者へと変貌していく。ハワイに存在する強烈なジャイアント・ウェイヴが彼らの魂に火をつけたのだ。ハワイの大波の洗礼に浴することこそが本物のサーファーの証となっていった。そのサーファーたちの中に若きグレッグ・ノールの姿もあった。

当初サーファーたちは、オアフ島の西側マカハを目指した。しかしやがて、北の秘境ノースショアの凶暴な大波、特にワイメア・ベイへと引き寄せられていく。ワイメアの波はとてつもなく巨大で、仮に乗ろうとしても、それは自殺行為に近いものだと考えられていた。

57年11月7日。このワイメア・ベイに、果敢にも挑戦し、巨大な波を制したサーファーのひとりが、当時19歳のグレッグだった。この日を境に歴史は変わった。まるでウィルスのようにアメリカ全土に拡がり、サーフィンは一大ブームとなる。

 1990年代初頭、サンフランシスコ南部ハーフムーン・ベイで、「マーヴェリックス」という、巨大な波が炸裂する新たなサーフスポットが発見される。北カリフォルニアの一見平穏でのどかな光景の中に、ワイメア・ベイ以上に強大な威力を秘めたジャイアント・ウェイヴが存在した。そのことに当時のサーファーたちは大きな衝撃を受ける。そしてさらに、彼らが受けた大きな衝撃は、10数年間の永きに亘って、そのとてつもない大波に、人知れずたった独りで乗り続けていたサーファー、ジェフ・クラークという存在だった。
自宅の北側に存在するマーヴェリックスの気まぐれな大波を、かねてより観察していたジェフは、なんとかこの波に乗れないものかと常に考えていた。75年2月。遂にその日が訪れる。その日の波の高さはおよそ15フィートから20フィート。岩礁に向かって叩きつけるパワーからみても、サーフィンをするには危険すぎるコンディションだった。しかし20年前のグレッグがそうであったように、ジェフもまた、若く勇猛果敢な青年だった。その波に乗ることを決意した彼は、さまざまな雑念を振りはらい、遙か沖のポイントに向けてパドルアウト(波に乗るために沖に向かって漕ぐこと)を開始する。そしてポイントに到着すると、中程度の比較的乗りやすそうな波を選び、ほぼ垂直な波のフェイス(斜面)を滑り降りる。体がしびれそうになるほどの猛烈なスピード!今まで経験したことのない強烈な感覚が彼を包んだ・・・。その日、ビッグウェイヴ・サーフィンの歴史に新たな一頁が、確かに加えられたのだ。しかしそれは極めて静かな幕開けだった。周囲に話しても誰にも相手にされず、あたかもドン・キホーテのような扱いを受けたジェフは、以降、人知れずたった独りでこの波に乗り続けることとなるのだが・・・。

 1992年。レイアード・ハミルトン、バジー・カーボックス、デリック・ダーナーの3人は、ゾディアック(エンジンのついたゴムボード)でサーファーを牽引し大波に乗るという実験を、オアフ島ノースショアの“バックヤード”と呼ばれるアウトサイドリーフのポイントで行っていた。自らが試したその方法論に確かな手応えを感じた彼らは、まずボートをジェットスキーに替え、洋上でより俊敏に動けるように工夫した。そして大波用の長いサーフボード“ガン”を、短く細く絞り込み、更にそこにウインドサーフィン用のストラップを装着して、極限のスピードに耐えうるデザインへと進化させた。このようにして、後にトウインサーフィン(牽引スタイルのサーフィン)のスタイルが形作られていった。彼らは万全の準備で新たな時代の幕開けを待ったのだった。舞台はマウイ島北の海に炸裂する”ピアヒ”。別名を“ジョーズ”と呼ばれる、今まで乗ることはおろか近づくことも出来なかった巨大な波だ。そして遂に、ビッグウェイヴ・サーフィンの世界が大きく変わることになるその日がやって来る・・・!!

スタッフ

監督/共同脚本/製作 ステイシー・ペラルタ
製作総指揮 フランク・マーティ
製作 アギ・オーシ
製作総指揮 ナタリー・デレスト
編集 ポール・クローダー
撮影 ピーター・ピラフィアン
脚本 サム・ジョージ
製作 ジェーン・カッチマー

キャスト

グレッグ・ノール
ジェフ・クラーク
レイアード・ハミルトン
ビリー・ハミルトン
ジョン・ミリアス
リッキー・グリッグ
ウォルター・ホフマン
スティーヴ・ペズマン
マット・ワーショウ
バッファロー・ケアウラナ
ランディ・ラリック
ミッキー・ムニョス
マイク・スタング
ダリル”フリー”ヴィロツコ
グラント・ウォシュバーン
ピーター・コール
ジェリー・ロペス
ピーター・メル
デリック・ダーナー
エヴァン・スレーター
サラ・ゲルハート
バジー・カーボックス
ケリー・スレーター
マーク”ドク”レネカー
リオン・ハミルトン
ブライアン・ケアウラナ
タイタス・キニマカ

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