モリのいる場所
2018年/日本/配給:日活
2018年全国公開決定
(c)2017「モリのいる場所」製作委員会
解説
30年間もの間、ほとんど家の外へ出ることなく、庭の生命を見つめ描き続けた
伝説の画家・熊谷守一(くまがいもりかず)
97歳で没するまで生涯現役。よく生き、よく描き、生きとし生けるものを愛した
その自由気ままな生き方に、山﨑努が惚れ込んだー
企画の始まりは2011年。山﨑が『キツツキと雨』の撮影現場で、監督の沖田修一に「こんな面白い、興味深い画家がいるよ」と熊谷守一を紹介したことがきっかけです。日本映画黄金時代を体現する名優からのヒントに、現在の日本映画をリードする俊英監督が刺激を受け、それから6年。沖田監督が山﨑努=熊谷守一を念頭に、ユーモラスで温かなオリジナルストーリーを作り上げました。
山﨑努は、『天国と地獄』(63年/黒澤明監督)の犯人役でセンセーションを巻き起こし、『赤ひげ』(65年)『姿三四郎』(65年)『影武者』(80年)の黒澤作品や、『お葬式』(84年)『タンポポ』(85年)『マルサの女』(87年)など伊丹十三監督作品をはじめ、数々の名作における重厚な演技で唯一無二の存在感を放つ名優。主演は『死に花』(04年/犬童一心監督)から13年、単独主演は『刑務所の中』(02年/崔洋一監督)以来15年ぶりとなります。その名優が映画化を待望した人物は、自宅の庭でひたすら虫や鳥、草花を見つめ続け、「仙人」と呼ばれた画家モリ。
ストーリー
自宅の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫など、守一の描く絵のモデルとなる生き物たちが住み着いている。守一は30年以上、じっとその庭の生命たちを眺めるのを日課にしていた。普段、守一は妻の秀子と二人の生活をしているが、毎日のように来客が訪れる。守一を撮ることに情熱を燃やす若い写真家の藤田くん、看板を書いてもらいたい温泉旅館の主人、隣人の佐伯さん夫婦、郵便屋さんや画商や近所の人々、そして、得体の知れない男・・・
スタッフ
監督・脚本:沖田修一
キャスト
山﨑努
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