第 21 回 釜山国際映画祭 ニューカレンツ部門 正式出品 第 23 回ヴズール国際アジア映画祭 インターナショナルコンペティション部門 スペシャルメン ション受賞 第 12 回大阪アジアン映画祭 インディフォーラム部門 正式出品 第 4 回桃園映画際 グローバルビジョン部門 正式出品

2016/95min/DCP/カラー/ステレオ/配給:渋谷プロダクション

2017年9 月 9 日(土)~10 月 6 日(金)新宿 K’s cinema 他 全国順次公開

©『HER MOTHER』製作委員会

解説

大切な娘を殺した犯人と、被害者の母親の対話
2016 年釜山国際映画祭をはじめ各国の映画祭で絶賛された、
新鋭・佐藤慶紀監督の新作の劇場での上映が遂に決定!

10年ほど前、テレビ番組企画用のリサーチを行っている時、加害者と和解しようとする被害者遺族の方々が世界にはいることを知りました。中には、加害者の死刑を止めようとする人々もいました。理由を調べると、宗教、思想・信条的理由から、そのような決断をする人々がいました。しかし、中にはそれらの価値観とは関係なく、行動している方もいました。このことに対して、個人的にとても気になったので、関連資料などを調べ続けてきました。
その中で感じたのは、「決して分かり合えないものにどう応えるのか?」ということです。自分の愛する人を殺害した人間のことは、決して理解できないでしょう。復讐心もわいてくると思います。
その中で、上記のような決断をするとはどういうことなのか。いわゆる「和解」や「赦し」という概念に頼らず、自分自身で深く考えてみたいと思い、映画として制作することにしました。
いま世界を見回してみても、異文化や宗教、主義・主張の対立など、相手のことを全く理解できないことがあります。分かり合えるはずだと思うから対立が起きるのか。分かりあえないからこそ対話を続ける必要があるのか。理解できないないものは、単純に排除すればよいのか。
理解できないものに対してどうするのか、そしてその先に待っている死刑という制度とは何か、皆さんと一緒に考えたいと思い、この映画を作りました。

ストーリー

『娘を殺害した加害者の死刑を止めようとする母。一体なぜ…』
43歳のビジネスウーマン・晴美。2年前に1人娘のみちよが嫁ぎ、現在は夫と2人で平凡に暮らしている。そんなある日、みちよが婿(むこ)の孝司に殺されてしまう。孝司は死刑判決を受ける。
当初は死刑判決を当然の事と考えていた晴美だが、ある時から孝司の死刑を止めようと考え始める。
そこには、晴美しか知らないみちよのある秘密があった。

スタッフ

監督・脚本・編集:佐藤慶紀(プロフィール以下参照)
撮影:喜多村朋充
音楽:ベンジャミン・ベドゥサック
メイク:桐山雄輔
衣装:市岡昌顕
制作プロダクション:Aerial Films
製作:『HER MOTHER』製作委員会(Aerial Films・ラフター・渋谷プロダクション)
制作:カロリーネ・クラツキー
配給・宣伝:渋谷プロダクション

キャスト

西山諒
西山由希宏
荒川泰次郎
岩井七世
野沢聡

箱木宏美 木引優子 西田麻耶
福田善晴 上西 雄大 石原善暢 田中 瑛祐 生山貴博 小峰善子 森屋実 高橋一路
山岸笑子 荻野みかん 村松和輝 楠美聖寿 武井哲郎 川崎美海 生田政信 山村崇子
田中雄策 帆足健志 小高直寛 山川裕也 戸部達樹 亀井英樹 千葉燦 原あさひ

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