2017年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/89分/配給:アーク・フィルムズ 

2017年10月21日(土)新宿武蔵野館ほか全国順次公開

(c)2017 KingRecords

解説

現実と妄想の目まぐるしい交錯を描く本作の脚本を手掛けたのも二宮監督。オリジナル脚本と、緻密な映像で見せる高揚感に満ちた世界観は、これまで誰も見たことのない挑発的な作品を作り上げたと言えるでしょう。中学時代から40本以上の自主映画を作りつづけ、『SLUM-POLIS』(15)、『MATSUMOTO TRIBE』(17)など、発表される作品が立て続けに注目を浴びる中、満を持しての商業映画デビューは日本映画界において新たなステージを作り上げ、その新進気鋭の才能が旋風を巻き起こします。

物語の主人公・オリアアキは、29歳の売れない女優。毎日、小さなサーカス団でマジシャンの助手をするアキ。30歳を目の前にしたアキには仕事への熱も生きる目標もない。ルーチンワークのように繰り返されるのは、催眠術にかかるという演技。やがてアキの精神は徐々に摩耗し、いつしか現実と妄想の境界が破たんを迎えようとしていた。唯一アキの中で美しい思い出として残るのは恋人・カイトとの時間だった・・・。

本作で主人公オリアアキを演じるのは、桜井ユキ。石井岳龍、園子温、三池崇史といった日本の映画界が誇る鬼才監督の作品に立て続けに出演し、2016年にはドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(CX)に出演するなど最も勢いのある女優のひとりとして注目されています。桜井は本作が映画初主演。本作が描く特異な世界観の中で鮮烈な演技を披露しています。そして、オリアアキの恋人・カイトを演じるのは、今最も女性を熱くする男として大注目の高橋一生。スタイリッシュな映像美の中で、ひときわ優しい華を添える存在としての魅力を見せつけます。
過去と現在、現実と妄想。観る者を縦横無尽の世界に引き込み、その視線をはずさせない力強い映像で綴るのは、人間の根源に迫る骨太のヒューマンドラマ。2017年最も挑発的な衝撃作が誕生しました。

ストーリー

小さなサーカス団でマジシャンの助手をしているオリアアキ(桜井ユキ)、29歳。
女優を夢見て上京してから10年。サーカスに入団した頃は若く美しかったアキも、30歳を目前に、生きる目標すら見失いモラトリアムな日々を繰り返していた。
アキはステージの上で、マジシャンの催眠術にかかるふりをする。体を浮かされ、剣に刺され、催眠状態を演じているうちに妄想と現実の境界が揺れる。
自分が生きてきた人生の軌跡。過去の疑問と屈折が彼女の中を駆け巡る。
やがてアキの精神状態は、現実と妄想の2つの世界を行き来するうち、徐々に摩耗していくのだった。そして2つの世界の境界が壊れようとしたとき、アキの人生再生がはじまる・・・?!

スタッフ

原案・脚本・監督:二宮 健
製作:キングレコード  製作プロダクション:ステューディオスリー
配給:アーク・フィルムズ 

キャスト

桜井 ユキ
古畑 新之、佐々木一平、新川 將人
成田 凌、山谷 初男、満島真之介
高橋 一生 

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