1976年3月13日、日本初公開

1975年/フランス/カラー/102分 提供:フィールドワークス、キングレコード 配給:コピアポア・フィルム

2017年

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解説

ロベール・アンリコ監督(『冒険者たち』)が凄まじい暴力描写と
悲しみに満ちた追想で描く、男の孤独な復讐劇

  1944年、ドイツ兵たちによる陰湿なパルチザン狩りが続く占領下フランスの小都市モントーバンで、外科医のジュリアンは、美しい妻クララ、一人娘のフロランスと3人で幸せな家庭生活を送っていた。ジュリアンは妻と娘を田舎へと疎開させるが、後日、疎開先を訪ねた彼はドイツ兵たちに惨殺された家族の無残な姿を目にすることになる。復讐を誓い、古いショットガンひとつで一人また一人とドイツ兵たちを殺害していく彼の脳裏に、家族と過ごした甘く幸福な日々の記憶が次々と去来する……。

 監督は『冒険者たち』のロベール・アンリコ。主演は『地下鉄のザジ』(60)『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)のフィリップ・ノワレと『ルートヴィヒ/神々の黄昏』(72)『離愁』(73)のロミー・シュナイダー。その美しさで夫を魅了し優しく愛する妻を演じたロミー・シュナイダーの輝くような美貌が、狂気にも似た憎悪に燃えるフィリップ・ノワレの姿を際立たせる。
 たった一人で敵に立ち向かう主人公の無謀さは、見る者に倒錯的な興奮をもたらす。タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』(09)にも影響を与えたと言われるフランス流バイオレンス映画の傑作。詩情豊かな表現力とノスタルジックなタッチが持ち味のロベール・アンリコのの作品群の中で、極めて異形なパワーを放つ本作にご期待ください。

ストーリー

スタッフ

監督・原作:ロベール・アンリコ(『冒険者たち』)
製作:ピエール・カ-ロ 脚本:パスカル・ジャルダン 撮影:エチエンヌ・ベッケル 編集:エバ・ゾラ 音楽:フランソワ・ド・ルーベ

キャスト

フィリップ・ノワレ(『地下鉄のザジ』『ニュー・シネマ・パラダイス』)、ロミー・シュナイダー(『離愁』『夕なぎ』)、ジャン・ブイーズ、マドレーヌ・オズレー、ヨアヒム・ハンセン

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