生きる街
2018年/日本/配給:アークエンタテインメント、太秦
(C)2018「生きる街」製作委員会
解説
俳優、ミュージシャン、ディレクターなど多方面で活躍する夏木マリが、なんと10年ぶりに映画主演を果たしました!
夏木の最新主演映画『生きる街』は、宮城県石巻市の小さな街で撮影されました。東日本大震災から5年以上の時を経て、その地を出ていく人、残る人、戻ってくる人がいます。人々は、そして街は未来を信じて生きています。そんな人々と街の姿を残すべく、スタッフ、キャストが集結しました。被災者支援ライブを行うなど復興に尽力してきた夏木マリは、映画の企画とストーリーに共鳴し出演を快諾。メガホンを撮ったのは、俳優の顔を持ちながら『捨てがたき人々』『木屋町DMARUMA』『アーリーキャット』など異色の長編映画を数多く手掛ける榊英雄。夏木とは『新・仁義なき戦い』ドラマ「夜行観覧車」で俳優として共演しています。
自らが生まれ育った海沿いの町で、漁師の夫、2人の子どもと幸せに過ごしていた佐藤千恵子(夏木マリ)の暮らしは、2011年3月11日に一変。夫はあの日から帰ってこない。千恵子は避難所生活を経て別荘を借り受けた民泊の営業に乗り出すが、家族の心はすれ違い始めていた。被災のトラウマから子供を持つことを恐れる娘の香苗と、何でも震災のせいにして人生から逃げる息子の哲也。そんな家族の前に、かつて同じ町に住んでいたドヒョン(イ・ジョンヒョン)が韓国からやって来る。ドヒョンが語った知られざる夫の姿――。そして、止まっていた家族の歯車がゆっくりと動き出すのだった。
73年に歌手デビューし、80年代から舞台活動にも取り組み、芸術選奨文部大臣新人賞、紀伊國屋演劇賞個人賞、ゴールデンアロー賞演劇賞など受賞している夏木マリ。ドラマ、映画でも唯一無二の存在を示し、誰もが認める日本を代表する俳優の一人です。そしてコンセプチャルアートシアター 「印象派NÉO」 では身体能力を究めた芸術表現を確立し、国内外で公演。先月にはパリ・ルーヴル美術館での公演を成功させました。また、2006年にはブルースバンド「ジビエ ドゥ マリ」を結成。2年前からは自身のライブハウスツアー「MAGICAL MEETING TOUR Live & Talk」をスタートさせ、精力的にライブ活動も行っています。そして、2009年には、支援活動 One of Loveプロジェクトを立ち上げ、さらにその活動を東日本大震災への支援にも発展。ひとつのことに捕らわれずに挑戦し続ける姿勢、自由で生き生きとしたライフスタイルは多くの女性たちの憧れです。そんな夏木マリが10年ぶりの主演に選んだ『生きる街』は、「家族」と「故郷」が持つあたり前の普遍的な価値、「生きる」「生き続ける」とは何かを問う珠玉のヒューマンドラマです。
物語のキーマン、ドヒョンには韓国の実力派ロックバンド「CNBLUE」のギター兼ボーカル、イ・ジョンヒョン。日本でも武道館ライブを成功させ、絶大な人気を誇る「CNBLUE」のジョンヒョンは、なんと今作が日本映画初出演!役柄と同じく幼少時代を日本で過ごしたジョンヒョンは、親近感をもってドヒョン役を演じきっています。
ストーリー
自らが生まれ育った海沿いの町で、漁師の夫、2人の子どもと幸せに過ごしていた佐藤千恵子(夏木マリ)の暮らしは、2011年3月11日に一変。津波に流された夫は帰って来ない。それでもいつか夫が戻って来ると信じて、千恵子は地元を離れずに生きている。しかし、あの日を境に、今は離れて暮らす子供たちもまた癒えない傷を抱えていた。被災のトラウマから子供を持つことを恐れる娘の香苗(佐津川愛美)と、何でも震災のせいにして人生から逃げる息子の哲也(堀井新太)。そんな家族の前に、かつて同じ町に住んでいたドヒョン(イ・ジョンヒョン)が韓国からある人の手紙を持ってやって来る。手紙に書かれていたのは、信念を持って生きた夫の姿――。そして、止まっていた家族の時間がゆっくりと動き出すのだった。
スタッフ
監督:榊英雄
キャスト
夏木マリ
佐津川愛美 堀井新太 イ・ジョンヒョン(CNBLUE) 吉沢悠
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