原題:A Hard Day,s Night

デジタル・リミックス版でよみがえるビートルズ

2001年11月21日DVD発売&レンタル開始 2001年11月21日ビデオ発売&レンタル開始 2000年12月1日アメリカ・デジタルリミックス版再映

1964年/イギリス/85分/Dolby Digital/ 製作会社:プロセニアム・フィルムズ 配給:松竹 提供:松竹&コムストック 宣伝:コムストック

2007年11月28日よりDVDリリース 2001年3月31日より丸の内ピカデリー2にて公開

公開初日 2001/03/31

公開終了日 2001/05/11

配給会社名 0003

公開日メモ 1964年に公開されたザ・ビートルズ主演作。2000年12月にデジタル処理版が制作され、限定でニューヨーク、ロサンゼルスなどで公開された。

解説



1964年に公開されたザ・ビートルズ主演作。2000年12月にデジタル処理版が制作され、限定でニューヨーク、ロサンゼルスなどで公開された。

史上最高のロックンロール映画の1本である、『ハード・デイズ・ナイト』は、ビートルズのロックン.ロール・アナーキー精神を見事に描き、30年以上の時を経ても、変わらぬ新鮮さと面白さを保ち続けている。
映画の話が持ち上がったとき、ビートルズは「突然現れて、ストーリーとは関係なく何曲か演奏するような」ありきたりな音楽映画はごめんだと主張した。その意向を受けて脚本家に選ばれたアラン・オーエンはリバプール出身で、4人に密着し、それぞれのキャラクターを観察、1964年のアカデミー賞にノミネートされるほど優れた脚本を書き上げた。
監督のリチャード・レスターはビートルズの指名で選ばれた。4人は彼の短編映画”THERUNMNG,JUMPlNG,&STANDING SllLL”を見て、そのコメディ感覚を気に入ったのだ。レスターは斬新なカメラ・ワークとテンポのいい演出で、ビートルズの若さと躍動感を最大限に引き出している。
ビートルズ自身は映画用の新曲を6曲も発表した。いずれもヒット性充分なナンバーで、映画の中で効果的に使われている。これら強力な要素が重なり、非常に低予算で作られた映画ながら、公開されるやいなや全世界で爆発的なヒットを記録した。
当時はリンゴの演技が評判になり、「ビートルズの役者はリンゴ」というイメージが定着したが、ジョンの演技もなかなかのものだった。泡風呂の中でさりげなく口ずさむ「皇帝」のメロディや・トニー賞受賞女優のアンナ・クエイル相手の楽しいセリフのやりとりなどは、役者としての光る才能を感じさせる。しかし風呂に浸かるシーンは撮影に3時間を要し、その間に9回も潜らされたので、ジョンは「エルビスだってこんなことはしなかっただろうよ」とぼやいていたらしい。
またビートルズ以外の傍役陣も多彩である。テレビ・ディレクターを演じたビクター・スピネッティは撮影を通じてビートルズと親しくなり、この後”HELP!””MAGICAL MYSTERY TOUR”にも出演している。また、後にジョージと結婚するパティ・ボイドが列車の中でポールに声をかけられる女学生役で出演していたり、ライブ・シーンのエキストラの中に子役時代のフィル・コリンズがいたりと、端役やエキストラの顔ぶれも面白い。さらに今回のロードショー公開される『ハード・デイズ・ナイト』は、1964年のオリジナル作品で、デジタル・リマスターされたサウンドトラックと最先端技術を駆使し、モノクロの映像はさらにリッチなトーンとクリアな画像になり、より素晴らしい作品となっているのだ。

ストーリー

ビートルズマニアの大群が追いかけてくるのを何とか振り切り、ビートルズは列車に飛び乗った。ポールの隣には一人の老人が座っていた。彼はポールの祖父で、騒ぎを起こして他人を困らせる悪いクセがある。列車内でもマネジャーのノームとシェイクを喧嘩させ、女学生をおどかし、突然姿を消してみんなをあわてさせたかと思えば、その間に知らない女性と結婚の約束をしてしまう始末。一行が滞在しているホテルでも、リンゴに届いたカジノヘの招待状を「よからぬ場所へ行ってはいけない」と取り上げ、ちゃっかり自分が出かけてしまった。そこでまたもやトラブルが…ビートルズも、ノームもシェイクも、すっかりこのじいさんに振り回されっぱなし。
ピートルズはテレビ・ショーの仕事を控え、記者会見やリハーサルに忙しい。さらにジョージは人違いされて、新作シャツのマーケティングに参加させられてしまった。そんな中でも、ジョンはちびのノームをからかうことは忘れない。ノームはジョンとじいさんのせいで、多少ノイローゼ気味になってしまう。その頃じいさんは、読書ばかりしているリンゴを「若者は人生を謳歌しろ。街に出なさい」とそそのかして、散歩に行かせてしまっていた。リンゴはカメラを片手にあてもなく街をさまようが、どこへ行っても失敗ばかり。そしてついに、リンゴの行動を不審に思った警官に連行されてしまう。最終リハーサルまで30分しかないのにリンゴが戻らないので、ジョン、ポール、ジョージは探しに行く。テレビのディレクターも困り果てる。そんな状況にも関わらず、じいさんはピートルズの写真をファンに売りつけようとしてまたまた騒ぎを起こし、警察に捕まってしまった。しかし警察署でリンゴを見つけたじいさんは、そのことをみんなに知らせるため警察から脱走する。3人は警察署に駆けつけ、見事リンゴ奪還に成功。何とか本番に間に合うことができた。会場に集まったファンを前にすばらしいライブを披露し、ショーを大成功に終わらせたビートルズは、休む間もなく次の場所へ向かう——。

スタッフ

製作者:ウォルター・シェンソン
監督:リチャード・レスター
脚本:アラン・オーエン
音楽監督:ジョージ・マーティン
歌:ジョン・レノン、ポール・マッカートニー
撮影:ギルバート・テイラー
衣裳:ジュリー・ハリス
ビートルズの衣裳:ダギー・ミリンゲス&サン
編集:ジョン・ジンプソン
カメラ・オペレーター:デレク・V・ブラウン
コンテ:リタ・ディヴィソン
タイトル・デザイナー:ロバートフリーマン
ヘア・スタイリスト:ベティ・グラソウ
助監督:ジョン・D・メリマン
メイキャップ・アーティスト:ジョン・オゴーマン
美術:レイ・シム
アソシェート・プロデューサー:デニス・オデル
録音:H・L・バード/スティーブン・ダルピー
製作会社:プロセニアム・フィルムズ

キャスト

ジョン:ジョン・レノン
ポール:ポール・マッカートニー
ジョージ:ジョージ・ハリスン
リンゴ:リンゴ・スター
ジョン・マッカートニー祖父:ウィルフレッド・グランビル
ノーム:ノーマン・ロッシントン
シェイク:ジョン・ジャンキン
テレビ・ディレクター:ビクター・スピネッティ
シャツの広告業者:ケネス・ヘイ
ミリー:アンナ・クエイル
巡査部長:デリク・ガイラー
列車の乗客:リチャード・バーノン
クラブのマネジャー:マイケル・トゥラブショー
ウェイター:エディ・マリン
その他

LINK

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