原題:Keeping the Faith

仕事ができて行動的、背伸びもしなければ媚びもない。 自分サイズで生きるアナに夢中ーー。

第13回東京国際映画祭コンペティション公式参加

2000年4月14日全米公開

2000年/アメリカ映画/カラー/ビスタ・サイズ/上映時間:2時間9分/ ドルビーSRD・SDDS/日本語字幕:松浦美奈/サントラ盤:avex group/ 東宝東和提供

2001年1月20日より日比谷スカラ座2ほか全国東宝洋画系にてロードショー 2001年6月6日DVD発売/2001年5月16日ビデオ発売

公開初日 2001/01/20

配給会社名 0002

公開日メモ いつまでも変わらない友情がある。そして、いつまでも変わらない愛情がある。どんな時にも忘れられない大切な人。心の中でいつも生き続けているこの愛おしい気持ち。大の親友ジェイクとブライアンにとって、その人は幼なじみの“アナ・バナナ”だった…。

解説


 一癖も二癖もある天才俳優エドワード・ノートンが監督に挑戦。
彼が選んだテーマはラブ・ストーリー。ただではすまない!?
 いつまでも変わらない友情がある。そして、いつまでも変わらない愛情がある。どんな時にも忘れられなない大切な人。心の中でいつも生き続けているこの愛おしい気持ち。大親友ジェイクとブライアンにとって、その人は幼なじみの“アナ・バナナ”だった…。
 名門イェール大学出身。映画のキャリアわずか4年にして「真実の行方」「アメリカン・ヒストリー」の2作品でアカデミー賞にノミネートされ、「ファイト・クラブ」ではブラッド・ピットとエキサイティングに渡り合ったエドワード・ノートン。演技力とカリスマ性を兼ね備えた若手ナンバー1の知性派スターが、幼いころからの夢を実現させた初監賢作品は、ロマンティックなラブ・ストーリーだった。これまで彼が演じてきたクセの強いキャラクターから考えると、これは一見意外な題材に思見る。しかし、初監督にありがちな気負いを捨てて、こんなに明るく楽しい映画を作ってしまうのが本物の知性というもの。ノートンの新鮮で初々しい感性が、映画のリズムを元気に弾ませる。今、新しい世紀にふさわしい、新しい才能が誕生した。
 これまで順風満帆にキャリアの道を歩んできた幼なじみの3人の若者が、再会してはじめて直面する心の迷い、揺らぎ始める自信と信条。3人は友情と愛情が錯綜する三角関係の中で自分自身と向き合い、自分が本当に信じる生き方を選び取っていく。人生で何より大切なのは『Keeping the Faith!』〜思い続けること。どんな時にも変わらぬ“一生もの”の友情と愛情。ノートンはユーモラスなシチュエーションとシリアスなドラマを見事に重ね合わせ、単なるロマンティック・コメデイとはひと味もふた味も違うリアルで小粋なサブ・ストーリーを作り上げた。監督・主演(ブライアン役)のほか、製作も手掛けることになったノートンは、ジェイク役を「メリーにくびったけ」のベン・スティラーに打診した。脚本家としてエミー賞受賞経験があり、ジェネレーションXムービーのヒット作「リアリティ・バイツ」の監督としても知られるスティラーなら、この作品が持つシリアスな要素とコミカルな要素をうまくミックスしてくれると考えたからだ。そして、アナ・バナナ役にはテレビの人気ドラマ『ふたりは最高!ダーマ&グレッグ』でゴールデン・グローブ賞を獲得して人気急上昇中のジェナ・エルフマンが選ばれた。ノートンが「キャサリン・ヘプバーン、キャロル・ロンバートを思わせる最高のコメディエンヌ」と絶賛する彼女。明るく溌刺としたキュートな個性は、同性からも好感度大。特別美人ではないけれど、恋に仕事に前向きで、バイタリティの中に女の子らしいもろさも覗かせる——そんなアナのキャラクターにぴったりハマって、チャーミングに映画を彩っている。この3人を取り囲むのは、アン・バンクロフト、イーライ・ウォラック、ロン・リフキンといった大御所たち。ノートンが「彼をイメージして脚本を書き、拝み倒して出演してもらった」というミロシュ・フォアマン監督(「ラリー・フリント」)も神父役で顔を見せている。映画の原案はノートンのイェール大学以来の友人スチュアート・ブルムバーグ(アナの同僚レン役で出演もしている)。彼はこの企画を真っ先にノートンに持ち込み、脚本を書き進めた。これに、ノートンと「真実の行方」で組んだベテラン・プロデューサー、ホーク・コッチらが参加。スタッフもノートンと懇意の実力派が集められた。撮影監督には「ラリー・フリント」で一緒に往事をし、フォアマン監督の次の作品「マン・オン・ザ・ムーン」で1本立ちしたアナスタス・ミチョス。衣裳デザインは「フラッシュダンス」「ブレードランナー」を経て「ファイト・クラブ」で出会ったマイケル・カプラン。プロダクション・デザイナーにはニユーヨークを拠点にスパイク・リー監督作などで活躍しているウィン・P・トーマスが起用された。

ストーリー


 ニューヨークのアッパー・ウエストサイドに住むジェイク(ベン・スティラー)とブライアン(エドワード・ノートン)は幼い頃からの大親友.今,バーで酒を飲むブライアンの手には,キュートな女の子を挟んで笑っている子供の頃の2人の写真がある。始まりは小学校6年のときだった。校庭の陰でいじめっ子に囲まれていた2人を、果敢にも股げりで救ったのがアナ・ライリー。ボーイッシュで行動的で頭脳明晰な最高に魅力的な女の子。ジェイクとブライアンは彼女を“アナ・バナナ”と呼び,3人はいつも一緒に遊びまわった。けれど、やがて別れがやってくる。アナが父親の転勤でカルフォリニアに引っ越すことになったのだ。
 月日は流れ、ジェイクとブライアンの友情はますます深まっていった。人に奉仕するのが好きなブライアンはカソリックの神父になり、宗教が趣味のジェイクはユダヤ教のラビになっていた。2人の楽しい説法は人気を集め、町中の評判だった。そんな時16年ぶりにアナから連絡が入る。仕事の都合でニューヨークに数ヶ月間滞在するというのだ。空港で“アナ・バナナ”のプレートを手に彼女を待つ2人。やがてクールでイかす女が現れた。バイタリティと自信にあふれた大企業のヤング・エグゼクティブ、アナ(ジェナ・エルフマン)。けれど目を合わせれば忘れもしないあの魅力的な笑みが顔いっぱいに広がる。陽気で愉快で賢くて、理想のガールフレンドだったアナ。懐かしい昔話に花が咲けばあっという間にあの頃の親密な関係が蘇ってくる。眠っていた2人の恋心が目を覚ますのに時間はかからなかった。しかし、2人の前には大きな問題が立ちはだかっていた。カソリックの神父であるブライアンは、結婚はおろか女性との恋愛さえ許されない。『女性への欲望なんて禁煙と同じ。1年目は辛いけどそのうちなれる』と悠然としていたはずなのに、日に日に心はアナに傾いていく。そしてついには『僕は職業を間違えたかもしれない』と悩み始める。 かたや、ラビのジェイクは母や信者たちから見合いを押し付けられる毎日。結婚は出世の条件だが、お相手は教徒でなければならない。アナとのデートが見つかればスキャンダルになりかねない。アナのために仕事を捨てようかと悩むブライアン。仕事のためにアナを諦めようかと悩むジェイク。
 そして、2人と再会してから、アナの心の中でも何かが変わろうとしていた。この10年間に築いてきたキャリアに虚しさを感じ、仕事では手に入らないものの大切さに気づき始めたのだ。これまで何の迷いもなく自分のキャリアを伸ばしてきた3人。彼らは16年ぶりの再会によって、初めて自分自身と向き合っていた。友情、愛、キャリア…。いったい自分の人生にとって一版大切なものとは何なのか? 3人は今、その選択のときを迎えていた。

スタッフ

監督:エドワード・ノートン
脚本:スチュアート・ブルムバーグ
製作:ホーク・コッチ、エドワード・ノートン、スチュアート・ブルムバーグ
製作総指揮:ゲーリー・バーバー
ロジャー・バーンバウム、ジョナサン・グリックマン
撮影監督:アナスタス・ミチョス
美術:ウィン・P・トーマス
編集:マルコム・キャンベル
衣装:マイケル・カプラン
音楽:エルマー・バーンスタイン

キャスト

ジェイク:ベン・スティラー
ブライアン:エドワード・ノートン
アナ:ジェナ・エルフマン
ルース(ジェイクの母):アン・バンクロフト
ラビ・ルイス:イーライ・ウォラック
ラリー・フリードマン:ロン・リフキン
ハヴェル神父:ミロシュ・フォアマン
ボニー・ローズ:ホランド・テイラー
アリ・デッカー:リサ・エデルスティン
レン(アナの同僚):スチュアート・ブルムバーグ

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す
http://www.eigafan.com/
ご覧になるには Media Player が必要となります