二人の短い物語 ニューヨークの片隅で
原題:RHYTHM THIEF
また逢えたね、少し歩こう・・・
95年サンダンス映画祭監督賞/94年ニューオリンズ映画祭第1回監督作品賞/94年ボストン映画祭特別賞 94年ロングアイランド映画祭観客賞/95年フロリダ映画祭グランプリ/95年SXSW映画祭最優秀作品賞 95年シンキング・クリーク映画祭観客賞
1995年12月15日全米公開
1994年/アメリカ/88分/モノクロ/スタンダード・サイズ 配給:オンリーハーツ
2001年6月22日ビデオ発売&レンタル開始 2001年2月10日(土)より池袋シネマ・ロサにてレイトロードショー!
公開初日 2001/02/10
配給会社名 0016
公開日メモ マーティン・スコセッシ絶賛!サンダンス映画祭で最優秀監督賞を受賞した、ニューヨーク・インディーズの旗手マシュー・ハリソンの長編第2作。
解説
様々な職種、様々な人種が様々な生き方をしている街ニューヨーク。当然そこには様々な恋愛がある。マシュー・ハリソン監督は非合法のテープを売って暮らすというヤクザな男と彼を追って田舎から出てきた元恋人の危なっかしい純愛を描いてみせた。
「僕は主人公ふたりのキャラをとても気に入ってる。ふたりとも不器用で気持の伝え方が下手だけど、お互いのことに関しては本人たちも気付かないほどの純愛で結ばれているんだ。このふたりには観ている人達に色をつけてもらいたい。モノクロにした理由にはそういったこともあるんだ。」モノクロといえばかつてジム・ジャームッシュがスタイリッシュなイメージを植えつけたが、その出来が作家の力量に著しく左右される。モノクロの世界に純愛の色を鮮烈に浮き出すことに成功したハリソンは、その後、各国の映画祭で当然のごとく絶賛を浴びた。
『タクシードライバー』やレオナルド・ディカプリオ主演で話題の映画『GANG OF NEWYORK(原題)』(2001年公開)等で世界的な名監督として知られるマーチィン・スコセッシは、この作品を見て大変気に入り、マシュー・ハリソン監督の次回作のプロデュースを自らかって出た。その作品が先に日本公開となった『ステューピッド・イン・ニューヨーク』である。監督は数々の短編を撮った後、第一回長編作の『SPARE ME』(93年)でアヴィニヨン映画祭トゥルナージュ賞を受賞したことからその名を知られ、次回作にあたるこの作品で、『ネイキッド』や『トレイン・スポッティング』を生み出したフィルム・フォー社と契約することになった。
ストーリー
サイモンはN.Y.ロウアー・イーストサイドで、非合法にライブを録音したテープを密売し、薄汚いアパートでギリギリの生活を送っている男だ。女友達のシドは、職についているが、平日の朝にはサイモンのアパートに転がり込み、セックスを楽しむ。無職のフラーはサイモンと同じ仕事をしたがっていて、心から彼を尊敬している。
ある日女性だけで編成された戦闘的なパンクバンド1-900 BOXXのシンシア・スレイがサイモンの手によって自分たちの音楽が密売されていることを知る。彼女は凶悪な仲間を引き連れて彼のアパートを訪れサイモンを滅多打ちし、機材をブチ壊す。
そんなサイモンの目の前に、幼なじみのガールフレンド、マーティーがスーツケース姿で現われ、サイモンの母が死んだことを告げる。だがサイモンは彼女に「俺の前から失せろ」と言い放ち、追い払おうとするが、母の最後を看取ってくれたのが彼女と知り、彼の気持も僅かに揺らぐのだった。その後もマーティーは、逃げては追って来る敵から体を張ってマスターテープを守ったり、サイモンの母が彼を愛していたことを懸命に伝えようとするのだった。その献身的な愛に彼の心も傾き、追手から逃げて辿り着いた海岸で、やがて二人は結ばれる。だが本当に結ばれるためには、サイモンにはまだやるべき事が残っていた。最後の運命と向き合い、過去から自分を開放しようとするが、予期せぬ災難がサイモンを待ち受けていた。サイモンはやっとのことで彼女が待つアパートへ帰りつく…
スタッフ
監督・制作・編集・脚本:マシュー・ハリソン
プロデューサー:ジョナサン・スターチ
撮影:ハワード・クルーパ
音楽:ダ二ー・ブレナー/ヒュー・ドノバン/ジョン・Lホーン/ケヴィン・オカーランド
キャスト
サイモン:ジェイソン・アンドリューズ
マーティー:エディ・ダニエルズ
フラー:ケヴィン・コリガン
シド:キンバリー・フリン
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