原題:NATTU

空が歌い、大地も踊る、真の勇者登場だ!

2000年/日本映画/DTSステレオ/ビスタサイズ 製作:日本テレビ放送網/バップ マセキ芸能社/日本ヘラルド映画 制作:プルミエ・インターナショナル 配給:日本ヘラルド映画

2001年12月23日より渋谷東急3、シネ・リーブル梅田ほかにて全国ロードショー 2001年5月25日DVD発売/2001年5月25日ビデオ発売

公開初日 2000/12/23

公開終了日 2001/01/19

配給会社名 0057

公開日メモ 縦横に張り巡らされた罠。あちこちに仕掛けられた事件の布石…『月とキャベツ』、『洗濯機は俺にまかせろ』、『はつ恋』の篠原哲雄監督がモノクロとカラーで描く、快心のサイコ・サスペンス。

解説


世界一の映画大国インドにあの南々見組が乗り込んだ!日本テレビ系の人気番組「ウリナリ!!」にて結成された南々見狂也(南原清隆)率いる”南々見組”(南々見狂也、天山、ケディ)が、歌・踊り・笑い・恋・アクション満載の豪華絢爛、超ド級のスケールで贈る、スーパー・エンターテイメント・ムービーを遂に完成させた。
ブラックビスケッツとしてアジアのミュージックシーンで旋風を巻き起こした南々見組が今回挑んだのは映画!それも全てのエンターテイメント要素が盛り込まれているインド映画を選び、手拍子・大合唱というまさにライブ感覚的なスタイルで作られた本作には、南々見組以外にも、ウッチャンこと内村光良を始めとするウリナリ・オールスターズも飛び入り参加。また、主役のナトゥ(南々見狂也)と恋に落ちるヒロインのミーナ役に1000人を越えるオーディションの中から選ばれた絶世の美女ネハ・ドゥピアは、インドでは知らない人はいないスーパーモデルで、本作で映画初出演を果たした注目のスター。
全ての撮影を本場のインドで行い、スタッフ・キャスト総勢200人以上のインド人というインド一色の中、言語は日本語、タミル語、ヒンドゥ語、韓国語、中国語、英語の6ヶ国語も飛び交う撮影現場。ロケ先での食事は朝も昼も夜も激辛カレー、これで毎日20時間労働というハードスケジュールを乗り切った。
そして、クライマックスの大ミュージカルシーンは、インドで手掛けた映画300本以上というアジア最強の振付け師、ダンスマスター、ニラ&バラを迎え、彼らに指導を受けたダンサー100人、象二頭を入れての感動、圧巻のエンディングに仕上がった。従来の邦画の概念を破り、ハリウッド映画でも類を見ない迫力の映像、スケールの大きさは、見るもの全てを圧倒するであろう。
また、世界遺産にも指定されている「マドラス海岸寺院」や「バター・ボール」では、日本映画として初めてカメラを入れ、悠久の歴史を物語る貴重な映像を収めている。
しかし、何にも増して凄いのは、主役南々見の活躍である。この撮影前に柔道の猛特訓を受け、地上50mでのワイヤーアクションや大量の火薬を使った大爆破シーンにもスタントなしで挑戦、キングコブラとの至近距離での演技など、自ら危険なシーンを真剣勝負でやり遂げ、インド人スタッフからも絶賛された。この必死の意気込みが話題となり、現地の新聞10誌以上の取材を受け、一面トップの扱いで評判を呼んだ。これまでテレビでは見ることのできなかった映画俳優、南原清隆の誕生である。南々見組の野望、人気は日本国内だけでなく、海を越え世界レベルに達したのだ。
監督は、時を同じくして映画『ちんちろまい』でミュージカルの楽しさに開眼したという日本映画界のヒットメーカー、大森一樹。数年前、日本で大ヒットした「ムトゥ踊るマハラジャ』の影響で、歌あり、恋あり、笑いあり、娯楽要素の全てが詰め込まれた、理屈抜きに楽しいインド映画に多くの人々が魅了されたが、本来はこのミュージカル風な作品世界は日本映画の伝統的お家芸でもあったのだ。「昔、日本のお正月映画といえば”七変化狸御殿”だった。そのイメージ、世界をてらいもなく再現した」と監督が語るように、人間ドラマを音楽で盛り立て、そこから感動を生む手法がこの『ナトゥ〜踊る!ニンジャ伝説〜』で見事に蘇ったのだ。
“ナトゥ”の語源は現地語で「やんちゃ坊主」「コメディアン」という意味をもっており、まさに南々見にぴったりのキャラクターである。このやんちゃ坊主が数あるお正月映画をひっかきまわすであろう。『ナトゥ〜踊る!ニンジャ伝説〜』は間違いなく21世紀のアジアを席捲する新世紀ムービーなのだ。

ストーリー



広大なインドの大地。その片隅の田舎町にまわりが羨むほど仲の良い兄弟、ナトゥ(南々見狂也)とケディ(ケディ・ティン)が歌や踊りを楽しみながら暮らしている。ペンキ職人であるナトゥは低収入でありながらも自転車とトランペットをこよなく愛し、毎日明るく一生懸命働いている。そんなナトゥの妹、ケディは大変賢く学校での成績はトップで、先生からはデリーにある大学の進学に期待できると太鼓判を押されているほどだ。多少お金はかかるが「何とか行かせてやりたい」という思いで精一杯働くナトゥ……
そんなある日、この地域最大の富豪・シン家での塗装作業という今までにない幸運が巡ってきた。大富豪と豪華な料理に驚くばかりのナトゥ達———しかしそんなに驚いてばかりはいられなかった。シン家に招かれ突如現れた大スターの歌姫”ミーナ”。彼女に憧れを抱いていたナトゥは彼女の美貌に唖然とするが、これから起こる謎の陰謀がまさか自分の身に降りかかるとは予想すらしていなかった…。
“スタールビー”———それは美しくそして誰をも魅了する不思議な宝石。しかし千年に一度、想像を絶する恐ろしいことを引き起こす「魔の石」とも呼ばれ、代々シン家のファーストレディに引き継がれてきた。当主ランビアは、ミーナにこれを身につけるよう頼みこむ。求婚の証とは知らず仕方なく首に飾るミーナ。その頃、闇の帝国では世界征服を狙う悪漢一味が、ミーナ誘拐を企てていた。危機を感じたマネージャーのカランはひょんなことから彼女をまもったナトゥをボディガードに指名。ただのペンキ職人であるナトゥにとって容易でない仕事ではあったが、1万ルピーというその報酬をケディの大学費用にと思い受ける事にした。意見がくい違うこともあった二人だが、彼女との距離は徐々に縮まりお互い自然と惹かれ合っていく……その矢先、ミーナが謎の男達に襲われ、危機一髪で逃れる事ができたが、結局ナトゥの力では男達を倒す事はできなかった。この事を知り力不足だと感じたランビアの息子ザキール(天山)は、ナトゥをクビにしてしまう。一気に引き裂かれた二人は寂しさを隠せないが、その一方でケディの大学進学に必要とされる身元資料でナトゥの出生の秘密が明らかになってしまう。その瞬間、彼らの前に突如ニンジャが現れケディが連れ去られてしまう。気を失ってしまったナトゥは病院にいた。その傍らでナトゥを見守っていたランビアからミーナとザキールが行方不明と伝えられる。いてもたってもいられないナトゥは、最後に二人が姿を消した場所でキョウコに出会う。そして彼女から自分の出生の秘密とケディの無事を知る。さらに”スタールビー”の恐ろしい力と、それを利用して世界征服狙う悪漢一味の存在を知る。ミーナは生け贄として誘拐されたのだった。果たしてナトゥは無事にミーナを救い出すことができるのか?そしてザキールは?悪漢一味を影で操る闇の帝国とは?———今明かされる真実。全て解き明かし世界征服の野望を打ち砕くことができるのか?

スタッフ

監督:大森一樹
製作総指揮:萩原敏雄
製作:横山茂幹、福島真平、早川恒夫、柵木眞、坂上直行
企画:土屋敏男、奥田誠治
制作:増田久雄
プロデューサー:戸田一也、山崎喜一郎。臼井正明
キャスティング・プロデューサー:空閑由美子
ライン・プロデューサー:上原英和、浜本正機
原案:加藤幸二郎
脚本:尾崎将也、大森一樹
撮影監督:加藤雄大
美術:小池直実
録音:瀬川徹夫、藤丸和徳
助監督:中村隆彦
編集:池田美千子
スタント指導:山口一善
主題歌:ブランニュービスケッツ
プロデューサー:アル・クマール
監督補:ナンダクマール
音楽:シルピー
撮影オペレート:ヴィジャヤスリー
美術:ゴピカント
制作担当:ラマドライ
アクションマスター:ホース・バブー
ダンスマスター:ニラ&バラ

キャスト

南々見狂也
ネハ・ドゥピア
ケディ・ティン
天山
ビビアン・スー(友情出演
ウリナリ・オールスターズ

シンシア・ラスター
宍戸錠

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