ロックシンガー・忌野清志郎のライヴツアー・ドキュメンタリー

2001年日本映画/カラー/上映時間:1時間33分/ 配給:アースライズ

2009年5月30日よりヒューマントラストシネマ文化村通りにてロードショー 2001年8月6日DVD発売/2001年8月6日ビデオレンタル開始 2001年3月10日よりシネセゾン渋谷、テアトル池袋にてレイトショー公開

(C)2001レジェンド・ピクチャーズ/ベイビィズ

公開初日 2001/03/10

公開終了日 2001/05/25

配給会社名 0098

公開日メモ 2000年5月7日から約一ヶ月間にわたったライヴツアー、全15箇所を密着取材し俳優としても活躍している武田真治を迎え入れた新曲も披露すると同時にリハーサル風景やオフタイムの様子などを収録した内容。

解説


ある人は彼のことを「比類なきロック・スター」と呼ぶ。またある人は「唯一無比のソウル・シンガー」とも呼び、さらには「無類のソングライター」「日本の音楽界の偉大なカリスマ」と讃える……。しかし、そんな風に呼ぶことで安心しようとする人々の思惑から、やすやすと擦り抜けてしまう男、それが忌野清志郎である。歌を作り、歌を歌う。そして気が付けば、30年が過ぎていた……。そんな忌野清志郎が、バンド“ラフィータフィー”の仲間(藤井裕、上原“ユカリ”裕、ジョニー・フィンガーズ、武田真治)とともに、約20年ぶりに日本全国のライヴハウスを回るという。
「気にすんな。恥ずかしいことじゃない。いつも通り普通にやってりゃいいのさ」これはデビュー30周年を迎えた忌野清志郎に、清志郎自身が送った言葉だ。彼の気持ちはいつも”今”に向けられている。今の自分が歌を作り、歌うことにこそ、彼は興味があるのだ。
だから彼は、いつも通り、普通に、およそ1ヵ月の旅に出た……。本作品は、”ラフィ一夕フィー”の《マジカデ・ミル・スター・ツアー2000》を通して、忌野清志郎の「普通の生活」を見つめることで、彼の歌と同じように映像を謳い上げようという試みのドキュメント・ムービーである。これが劇場用映画監督デビューとなる杉山太郎は、自らデジ・カムを手にして”ラフィータフィー”の旅に同行し、ライヴの興奮と熱狂、そして清志郎およびメンバーの、おだやかで飾らない言動を余す事なく捉え続けていく。また、それらの合間合間に清志郎自身が語る、過去から現在、そして未来への想いといった告白の数々は、ファンならずとも必見必聴だろう。さらにはナレーションを清志郎の高校時代からの盟友でもある俳優の三浦友和が担当し、その飄々とした語りの中から、清志郎の個性や反骨の生きざま、そして信念といったものを、観る者ひとりひとりに問いかけてくれているのも大きな魅力である。
なぜ清志郎は歌を作り続け、歌い続けるのか、それは彼にとって「生きる」ということと同義だからに相違ない。そして我々は、彼や彼の歌に接していくことで、うなだれていた頭をちょっぴり上げて、青空を目にすることができる。彼の旅は終わることはない。我々はただ、そんな彼の世界に共感し、鼓舞されては、また新たなる彼の世界を待ち望み続けるのみなのである。そう、映画『不確かなメロディー』は、単なるライヴの記録映像ではなく、そのことをつぶさに教えてくれる、珠玉の作品なのである。清志郎自身が作り、奏で歌う”不確かなメロディー”の数々は、確かに、そしていつまでも我々を魅了し続けてくれるということを……。

ストーリー


スタッフ

企画:利倉亮、佐藤俊行
プロデューサー:小山哲、竹内宏子
撮影:斎藤幸一
編集:桐畑寛
アシスタントディレクター:山田剛史
製作:レジェンド・ピクチャーズ

キャスト

忌野清志郎
武田真治
上原“ユカリ”裕
ジョニー・フィンガーズ
ナレーション:三浦友和

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