老兵挽歌 異郷に生きる
中国大陸で生まれ、日本軍と戦い、毛沢東の共産党軍と戦い、アメリカ軍と戦い、台湾で余生を過ごす老兵たちの物語
2011年/日本/カラー/103分 配給:クリエイティブ21
2016年1月9日、渋谷ユーロスペースにて公開
公開初日 2016/01/09
配給会社名 0636
解説
1949年、中国大陸での内戦に敗れた蒋介石と国民党軍、政府要人、その家族たち約200万人が人口600万人の台湾に渡ってきた。彼らは台湾の政官界を掌中にし、それ以前から住んでいた人々(本省人)の上に君臨した。彼らは外省人といわれた。その200万人のうち60万人が国民党一般兵士だった。
60年の歳月が流れる中で、台湾に渡った国民党兵士は全て退役。彼らは、「栄誉国民」=栄民と名付けられた。国家は栄民に数々の特典を与えた。出身部隊ごとに形成された集落は、眷村(けんそん)と言われ、大陸出身地の言語を使用して一般の台湾社会と一線を画していた。眷村に住む栄民には家族がいた。
その一方で、ひとりで余を過ごす元兵士もいる。年齢は、80歳から90歳代。彼らは「栄民の家」といわれる軍の施設で、ふたり一部屋の集団生活をしている。食堂や映画館やカラオケや麻雀などの娯楽場、売店、病院も完備された元兵士たちだけの棲み家。台湾でもタブーとされていた「栄民の家」にカメラが入り、老兵たちの心のうちに迫っていく。知られざる台湾の埋もれゆく歴史を掘り起こすドキュメンタリー。
ストーリー
スタッフ
監督:林雅行
キャスト
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