2015年/日本/カラー/98分/ 配給:東風

2015年12月19日 新宿K's cinemaほか全国順次公開

(C)2015 aureo

公開初日 2015/12/19

配給会社名 1094

解説


「人間という大きなアイデンティティのなかに、ジャーナリストというアイデンティティが包まれている。
だから目の前に溺れている人がいれば、カメラを置いて助けるべきなんです」
フォトジャーナリスト広河隆一の哲学は言葉こそ明快だが、厳しい。それを実践する自分自身に烈しい生き方を求めずにはいなかった——。その取材の歴史は 1967 年、イスラエル・パレスチナに始まる。82 年、イスラエル軍に包囲されたレバノンのパレスチナ難民キャンプで起きた虐殺事件を撮影、その映像が証拠として世界に配信された。89 年には西側のジャーナリストとして初めてチェルノブイリ事故によって立入禁止になった地区を取材し、隠された放射能汚染を告発した。人間の尊厳が奪われている場所を、広河は「人間の戦場」と呼ぶ。
活動は取材だけにとどまらない。「チェルノブイリ子ども基金」「パレスチナの子どもの里親運動」を立ち上げ、傷ついた子どもたちの救援活動に奔走する。2011 年の福島原発事故後には子どもたちの健康回復のため、沖縄県久米島に保養センター「球美(くみ)の里」を設立した。そして 2014 年、広河は 10 年務めてきた報道写真誌「DAYSJAPAN」編集長を退任した。それは残された時間を現場取材に献げるための決断だった——。
監督は『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎 90 歳』で「キネマ旬報ベスト・テン文化映画第 1 位」「毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞」などを受賞した長谷川三郎。撮影はドキュメンタリーカメラマンの第一人者であり、是枝裕和監督や河?直美監督作品も手掛ける山崎裕。パレスチナ、チェルノブイリ、福島から沖縄・久米島へ。
広河隆一の原点を見つめ、現在の活動に密着する。

ストーリー





スタッフ

監督:長谷川三郎
製作:守屋祐生子
プロデューサー:橋本佳子
撮影:山崎裕
高野大樹
井手口大騎ダグラス
録音:森英司
編集:鈴尾啓太
助監督:勝俣和仁
音楽:青柳拓次

キャスト

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