原題:Pitch Perfect

2012/アメリカ/英語/112分/カラー/ビスタ/ 提供:パルコ/宣伝:CAMDEN/字幕翻訳:種市譲二 配給:武蔵野エンタテインメント

2015年10月07日よりDVDリリース 2015年5月29日公開

(C)2012 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved.

公開初日 2015/05/29

配給会社名 1544

解説


史上最高にアガるエンターテイメント!ついに日本上陸!
 音楽業界での成功を夢見るベッカは意に反して入学した大学で、アカペラの世界に遭遇。ダサいと思っていたけれど、活動を続けるうちに奥の深さに開眼。しかも「積極的には友だちになりたくない」タイプと思っていた風変わりなメンバーたちと声を合わせることで信じられないくらいに素敵なハーモニーが生まれることも発見。競争激しい大学アカペラ界の頂点を目指し、ベッカと仲間たちの挑戦が始まる!

 ドラマの牽引力となるのは、アカペラ!なんか地味そうだし、楽器が演奏できずにバンド結成をあきらめた音楽好きの最後の手段のように思われがちだが、実はここ数年アメリカやヨーロッパでは密かなブームなのだ。歌を歌うだけではないのが最近のアカペラ。ヒューマン・ビートボックス(ブレイクビーツを口や鼻からの擬音で表現する技術)やボイス・パーカッション(打楽器音を声で真似る技術)を使ってロックやR&B、ヒップホップやジャズなどさまざまなジャンルの音楽を個性豊かにアレンジし、オリジナル曲とはひと味違う作品に仕上げるのがアカペラの魅力でもある。2009年からはアカペラ・オーディション番組『ザ・シング・オフ』がスタートし、スタイリッシュなカルチャー雑誌「GQ」も大学アカペラ界密着リポートを掲載。

 本作は「GQ」の記事を書いた編集者ミッキー・ラプキンが執筆したノンフィクション「Pitch Perfect: The Quest for Collegiate A Cappella Glory」を元にした音楽コメディだ。2012年9月にわずか335の映画館で限定公開されたものの、週末3日間で520万ドルを超える興行成績を記録し、即座に全米拡大公開が決定。25歳以下の若者を中心とした世代に口コミで評判が広がり、ロッテントマトでも81%のポジティブ評価を獲得している。音楽コメディとしては『スクール・オブ・ロック』に次ぐ興行成績を上げ、MTVムービ・アワードやピープルズ・チョイス・アワードなどで様々な賞を受賞。公開直後に続編製作も決定した話題作がついに日本上陸する。

 ベッカを演じるのは『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされたアナ・ケンドリック。12歳のときにブロードウェイ・ミュージカルで女優デビューした実力派だけあって、歌唱力は抜群。「ベラーズ」入部オーディションでうたった「Cups(Pitch Perfect’s ”When I’m Gone”)」はシングルカットされ、YouTubeで約1億8300万再生、全米チャート6位を記録。彼女を囲む「ベラーズ」メンバーもまた全員シンガーとしても通用する実力の持ち主だ。ベッカをスカウトするクロエ役のブリタニー・スノウは、『ハイスクール・ミュージカル』でうたって踊れる女優と証明済み。「スリムなビッチに陰口を叩かれないため」と自ら“ファット”と名乗るエイミー役のレベル・ウィルソンや、自信の無さを隠したいあまり部員に厳しく当たる部長オーブリー役のアンナ・キャンプも美声を披露する。そしてアカペラ選手権の解説者として、本作のプロデューサーでもあるエリザベス・バンクスとベテランのコメディ俳優ジョン・マイケル・ヒギンズが愉快なコメントをはさんでくれる。
 監督は、本作がデビューとなるジェイソン・ムーア。トニー賞受賞のブロードウェイ・ミュージカル「アべニューQ」の演出家として注目されたムーアの、青春コメディと音楽要素を巧みに組み合わせる才能を見込んだプロデューサー陣の抜擢は大正解。

 相容れなさそうに見える人間たちが互いに個としての素顔を理解し合うことで強い絆が培われ、その結果として美しいハーモニーを作り出す姿は、きっと観る人を興奮の渦に巻き込むはずだ。

ストーリー











ダメダメなガールズアカペラ部。唯一の武器は強烈な個性!?
彼女達が一つになったとき、信じられないハーモニーが生まれる!

バーデン大学の女性アカペラ・グループ「バーデン・ベラーズ」は、念願の全国大学アカペラ選手権出場を果たす。しかし、ソロをまかされたオーブリー(アンナ・キャンプ)が緊張のあまりにパフォーマンス中に会場に向かって嘔吐するという悲劇で幕を閉じた—
4ヶ月後、バーデン大学にベッカ(アナ・ケンドリック)が入学する。しかし音楽プロデューサーになるのが夢のベッカは進学する気は無く、同大の教授である父親の説得に折れただけだった。両親の離婚で心を閉ざした娘と仲良くしようと頑張る父親だが、ベッカは常に塩対応だ。大学生活に何の期待もしていないベッカは新入生勧誘ウィークでグループの新リーダーとなったオーブリーと親友クロエ(ブリタニー・スノウ)に声をかけられるが、「興味が無い」と入部を断る。部活にも授業にも興味が持てないベッカの唯一の楽しみは、大学ラジオ局でのバイトだ。CD整理という退屈な仕事だが、彼女がマッシュアップして作った音楽をイケメンDJにラジオで流してもらえたら夢の第一歩になる。偶然にも入学初日に声をかけてきた人なつっこい青年ジェシーも同じバイトで、彼がベッカに好意を抱いているのは一目瞭然だった。
ベッカが授業にも出ずに音楽作りばかりしているのを心配した父親は、「積極的に大学生活に参加してほしい。1年後に中退の気持ちが変わらなかったら、ロサンゼルス行きを許可する」と提案。シャワー中の鼻歌をクロエに聞かれ、歌唱力を絶賛されたベッカは、“タスマニア1の歌姫”を自称するファット・エイミー(レベル・ウィルソン)やエロすぎるステイシー(アレックス・ナップ)、レズビアンのシンシア(エスター・ディーン)らとともに「ベラーズ」に入部する。なんとバイト仲間のジェシーもバンパー(アダム・ディヴァイン)率いる男性アカペラ・グループ「トレブルメーカーズ」に入部し、二人はいわばライバルとなる。

オーブリーによる厳しい特訓が始まり、ベッカたちは歌の練習はもちろん振り付けや有酸素運動に明け暮れる。前選手権でも不評だった古くさい曲ばかりで挑むが、地区予選ではかろうじて2位に滑り込めた。ところが大会後、優勝した「トレブルメーカーズ」とOBの喧嘩に巻き込まれたベッカは警察に逮捕されるハメに。その夜、警察署前で待っていた父親からロサンゼルス行きの支援をやめると伝えられたベッカは、父親に連絡したジェシーを責め、いい感じになりかけていた二人の関係は気まずくなる。

一方、全国大会進出を狙う「ベラーズ」の練習にはますます熱が入る。音楽に詳しいベッカは、新しい曲や斬新なアレンジにトライすることを提案するが、伝統に固執するオーブリーは聞く耳を持たない。地区大会で他大学のグループ「フットノーツ」が会場を沸かせるのを見たベッカは、「ベラーズ」のパフォーマンスが観客を退屈させていると見て取り、咄嗟のアドリブで曲調を変える。しかしベッカの努力も空しくグループは第3位となり、決勝進出の機会を失うのだった…。 

スタッフ

監督:ジェイソン・ムーア
製作:ポール・ブルックス
マックス・ハンデルマン
エリザベス・バンクス
製作総指揮:スコット・ニーマイヤー
原作:ミッキー・ラプキン
脚本:カイ・キャノン

キャスト

アナ・ケンドリック
スカイラー・アスティン
レベル・ウィルソン
アダム・ディバイン
アンナ・キャンプ
ブリタニー・スノウ
アレクシス・ナップ
エスター・ディーン
ハナ・メイ・リー
ジョン・マイケル・ヒギンズ
エリザベス・バンクス

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