神々のたそがれ
原題:Трудно быть богом / HARD TO BE A GOD
2013年/ロシア/DCP/モノクロ/177分/日本語字幕:太田直子 提供・配給:アイ・ヴィー・シー
2015年9月5日(土)〜18日(金)渋谷・ユーロスペース「すべてみせます アレクセイ・ゲルマン監督特集にて公開 2015年3月21日、ユーロスペースにてロードショー!
公開初日 2015/03/21
配給会社名 0320
解説
製作期間 15 年、原作ストルガルツキー兄弟(『ストーカー』)、
巨匠アレクセイ・ゲルマンによる不朽不滅の遺作、公開。
人間が、神になる惑星。
舞台は、とある惑星の都市アルカナル。この惑星は、地球から 800 年ほど遅れた発展を遂げており、中世ルネッサンス期を迎えているかのようであった。そこに目を付けた地球人たちは、科学者・歴史家らの調査団を派遣した。しかし、最初の潜入から 20 年が経過しても、そこで繰り広げられるのは、圧政、殺戮、知的財産の抹殺であり、文化発展の兆しは全く見られない。地球人の一人、ドン・ルマータは、未来から知識と力を持って現れた神のごとき存在として惑星の人々から崇められているが、政治に介入することは許されず、ただただ権力者たちによって繰り広げられる蛮行を傍観するのみであった…。
ストーリー
地球より 800 年ほど進化が遅れている別の惑星に、学者 30 人が派遣された。その惑星にはルネッサンス初期を思わせる城があちこちに建っていたが、「ルネッサンス」は実現しないまま、何かが起こることを怖れるかのように反動化が進んでいた。王国の首都アルカナルではまず大学が破壊され、知識人狩りがおこなわれた。読書家や有能な職人ら知識人のなかには状況がましな隣国イルカンへと逃れた者もいたが、力尽きて倒れた者もいれば処刑された者もいた。彼らの処刑にあたったのは王権守護大臣ドン・レバの分隊で、灰色の服を着た家畜商人や小売商人からなっていたこの集団は“灰色隊”と呼ばれ、この“灰色隊”によって王の護衛隊は押しのけられていた。
地球から派遣された学者の一人にド ン・ルマータと名乗る男(レオニド・ヤルモルニク)がいた。「ドン・ルマータ」とは、この地球ではない惑星において、彼が名乗っている偽名である。第 17 代貴族ドン・ルマータは、地域の異教神ゴランの非嫡出子であるとされていた。誰もがこの話を信じたわけではないが、皆ルマータのことを警戒した。
隣国イルカンへ逃亡したのは知識人たちだけではなく、逃亡者のなかには農民一揆の頭目である「背曲がりアラタ」や、錫鉱山で使役される奴隷たちもいた。アルカナルに潜入したルマータは、知識人たちを匿うべく努めている。アルカナルにおけるルマータの話し相手として、イルカンから聡明な医師ブダフが連れてこられることになっていた。しかしアルカナルへの途上で、ブダフは護衛の者たち共々姿を消してしまった。
その後ルマータは、アルカナル国王ピッツ六世とドン・レバのいる宮殿へと赴く。そして二人の面前で、王が患っている膝の病を治療できる医師ブダフを連行したのはドン・レバだと話す。王がド ン・レバに、ブダフを連れてくるよう命じる。間もなくドン・レバはブダフを連れてくるが、実はその男は「ブダフ」を騙る偽者だった。
ある日のこと、ルマータは皇太子のいる寝室で当直の任務に就く。だがその直後に、彼は寝室に押しかけた“灰色隊”に取り囲まれ、逮捕を告げられる。
ルマータは抵抗するが、結局捕まって連行される。
“灰色隊”の隊長ク シス大佐がルマータに絞首刑を宣するが、その直後にドン・レバ率いる“神聖軍団”の修道僧たちが大佐を撲殺する。やがて街に“神聖軍団”が集結する。ド ン・レバは彼らに “灰色隊”を殲滅させ、自らの主導に よる新たな政権を確立しようとしていた……。
スタッフ
監督: アレクセイ・ゲルマン
脚本: アレクセイ・ゲルマン、スヴェトラーナ・カルマリータ
原作:ストルガツキー兄弟
撮影: ウラジーミル・イリイン, ユーリー・クリメンコ
美術: セルゲイ・ココフキン, ゲオルギー・クロパチョーフ, エレーナ・ジューコワ
衣装: エカテリーナ・シャプカイツ
メイク: オリガ・イズヴェーコワ, ナタリア・ラトケーヴィチ
音楽: ヴィクトル・レーベデフ
音響: ニコライ・アスターホフ
編集: イリーナ・ゴロホフスカヤ, マリヤ・アモーソワ
制作: マリーナ・ドヴラドベギャン
製作 by: ヴィクトル・イズヴェコフ, ルシャン・ナシブリン
制作会社: Studio Sever (Russia), Russia 1 TV Channel (Russia)
キャスト
レオニード・ヤルモルニク
アレクサンドル・チュトゥコ
ユーリー・アレクセーヴィチ・ツリーロ
エヴゲーニー・ゲルチャコフ
ナタリア・マテーワ
LINK
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