原題:The Last 5 Years

2014年/アメリカ/カラー/94分 配給:ブロードメディア・スタジオ

2015年4月25日公開

(C)THE LAST FIVE YEARS THE MOTION PICTURE LLC

公開初日 2015/04/25

配給会社名 0551

解説


トニー賞受賞ジェイソン・ロバート・ブラウンの同名ミュージカルを
『P.S. アイラヴユー』の監督が映画化!
2001年に米「タイム」誌が選ぶベストショー10に選出され、その後オフ・ブロードウェイで大ヒットを記録したミュージカル「ラスト・ファイブ・イヤーズ」。トニー賞の常連であるソングライターのジェイソン・ロバート・ブラウンが生み出した、若い男女の5年間を描いたこのドラマは、楽曲の素晴らしさもさることながら年月を重ねることで生まれる夢と現実のギャップ、あるいは気持ちのすれ違いといった、愛を知る者だったら誰もが思い当たるリアルな目線が共感を呼び、世界中で上演され続けている。そんな作品に魅了されたのが、ラブストーリーの金字塔『P.S. アイラヴユー』(07)のリチャード・ラグラヴェネーズ監督だ。脚本家としての彼の作品『マディソン郡の橋』(95)や『恋するリベラーチェ』(13)からも分かるように、人を愛することの喜びや悲しみといった日常に根差したシンプルな人間の感情を丁寧に磨きあげる彼は、オリジナルの舞台に忠実でありながら、映画に必要な要素をプラスしてドラマに新しい色と奥行をもたらすことに成功した。

アナ・ケンドリック×ジェレミー・ジョーダン
ブロードウェイ出身の、若き才能と歌声がスクリーンを席巻する!
複雑な内面を繊細に表現できる演技力だけでなく、歌唱力を必要とする主人公キャシーには、キャリア絶好調のアナ・ケンドリックが抜擢された。12歳のときに史上3番目の若さでトニー賞にノミネートされるという輝かしい実績を誇る彼女は、透明感あふれる瑞々しい歌声と、『マイレージ、マイライフ』(09)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた確かな演技力で、夫の成功を喜びながらも、自らのキャリアに悩む女優の卵キャシーを魅力たっぷりに演じている。アナは本作と同じくミュージカル作品『イントゥ・ザ・ウッズ』の公開も控えており、今年日本でさらなるブレイク必至といえるだろう。そんなキャシーの相手役で、若くして成功を手にする夫ジェイミーには、ミュージカル界出身のジェレミー・ジョーダンが挑んでいる。ジェレミーはブロードウェイミュージカル「Newsies(原題)」(12)でトニー賞にノミネートされた過去を持ち、スティーヴン・スピルバーグが手がける米NBCのミュージカルドラマ「SMASH/スマッシュ」に主演するなど、活躍の場を広げている新星。この豊かな才能を持つフレッシュなキャストたちが、極上のナンバーに乗って繊細で濃密なドラマを繰り広げる。

ストーリー




彼女は別れから出会いまで、そして彼は出会いから別れまで。
時間軸を独創的に使い、男女の5年間を極上のソングで綴る、切ない愛の物語。
「ジェイミーは出ていってしまった。そして私はまだ傷ついたまま……」。舞台はニューヨークの一室。恋に破れたキャシーがその胸中を切ない歌声で語るところから物語はスタートする。『ラスト5イヤーズ』は多くのドラマが生まれる街ニューヨークで、女優を目指すキャシーと小説家を志すジェイミーの出会いから破局を迎えるまでの5年間の物語だ。しかし、本作がどの恋愛映画とも一線を画すのは、その独創的な時間軸の使い方にある。なぜなら、キャシーの目線は愛の終わりから二人の出会いへと遡り、ジェイミーのほうは恋に落ちた瞬間から愛が終わりを迎えるまでを辿るから。一緒にいるだけで笑顔がこぼれ、ともに夢を追いかけた日々。しかし、あっという間に成功の階段を駆け上る夫と、いつしかその夫の陰を歩くようになってしまった妻の気持ちの歯車はどんどんズレていく。お互いに「こんなはずじゃなかった」と思いながらも。そんな夫婦のすれ違う心を表すかのように、二人の時間は逆行する。その逆行する時間が交差するのは、ただ一瞬。お互いに同じ愛を分かち合った結婚式だけなのだ。夢に家庭に、仕事に愛に……。求めるものすべてが手に入る人生なんてありえない。だからこそ、二人の物語がリアリティを持ち、多くの共感を呼ぶのだ。

スタッフ

監督・脚本:リチャード・ラグラベネーズ
製作:リチャード・ラグラベネーズ
ローレン・ベアセル
カート・ドイッチェ
ジャネット・ブレナー
原作:ジェイソン・ロバート・ブラウン
脚本:リチャード・ラグラベネーズ
美術:マイケル・フィッツジェラルド
編集:サビーヌ・ホフマン
音楽:ジェイソン・ロバート・ブラウン

キャスト

アナ・ケンドリック
ジェレミー・ジョーダン

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