ベトナム解放40周年を記念して 骨太のニッポン魂が描いた幻の邦画が劇場公開決定!!

2012年/日本/カラー/90分/ 配給:プレサリオ

2014年4月26日(土)テアトル新宿にてロードショー

(C)2012 PRESARIO Corp.

公開初日 2014/04/26

配給会社名 1476

解説


 本作は、1974年12月から1975年4月までのベトナム戦争最末期に、南ベトナム(当時)全土に亘って全編ロケーションを敢行した他に類をみない映画です。様々な事情により未完成となっていたこの作品が、幾つもの経緯を経て、2012年秋、遂に完成を見るに至りました。その後、内外9都市の国際映画祭から公式招待を受け、各地で絶賛を博しました。

 主演は数々の映画や「ガードマン」などのTVドラマ、更には幅広い創作活動で知られる川津祐介。3か月に亘る過酷なロケで、戦火のベトナムを縦横無尽に駆け巡り、渾身の演技を見せています。ヒロイン役を務めたのは、ベトナムのNo.1女優として知られ、歌手でもあるタン・ラン。自己犠牲を貫く女の凛々しさを美しく演じます。戦争終結後、ボートピープルとして幾度となくベトナム脱出を図った彼女は、その後アメリカに亡命し、ベトナム人たちの間に今も絶大な人気を誇っています。更に、異色の新人磯村健治が日本への愛憎に葛藤する混血児を熱く演じています。奇しくも40年の時を経て、彼がプロデューサーとして本作を世に送り出すこととなりました。

 監督・脚本は、『日本暴力団・組長』『恐喝こそわが人生』『軍旗はためく下に』『修羅雪姫』『犬神家の一族』『夜汽車』等、骨太作品の脚本家として知られる長田紀生。第一回監督作品です。

 一つの国の崩壊という歴史的な瞬間に立ち会った稀有の映画である本作は、愛と暴力を鮮烈なタッチで描き上げた極上のエンタテイメントでもあります。
スタッフ、キャストの熱い情熱が、戦火のベトナムで、時代と正面から向かい合ったこの作品は、2014年の今こそ、我々に問いかけます。
「日本人よ、お前は一体何だ!?」

ストーリー

1975年、南ベトナム。日本人商社員・杉本俊夫はテト(旧正月)で賑わうサイゴンの街での勝手気ままな生活を存分に楽しんでいた。悲惨な戦争は今も続いているが、所詮俺には関係ない。だが、ある日、ふとした行きがかりから、彼は現地雇いのベトナム人を殺してしまう。金の力にまかせ気ままに暮らしていた杉本の人生が一転する。殺人者となり追われる身になった杉本の暴力と犯罪が更にエスカレートし、遂にはベトナムからの脱出を企てるのだった。友人で戦場カメラマンの太田の車を奪い、一路北端の町フエへと向かう。同行するのは、杉本の恋人ランと、旧日本兵とベトナム人との混血として生まれたタロー。ベトナム全土に戦火が渦巻く中、杉本の車は北へと突っ走る。
その行く手に待つ者は、破滅かそれとも解放か……!

スタッフ

監督:長田紀生
企画:網野鉦一
製作:網野鉦一
製作補:望月正照、ルー・バックダン
脚本:長田紀生
撮影:椎塚彰
撮影:助手宮川弘、タン・フン・コム
照明:松尾誠一
照明助手:グェン・バン・トウ、グェン・バン・ルン
音楽:津島利章
録音:菊地進平
編集:大橋富代
記録:東紀子
効果:福島行雄
助監督:渡辺範雄、小泉堯史
制作担当:小山孝和、森田孝一郎、山本文夫

キャスト

川津祐介
ファン・タイ・タン・ラン
磯村健治 

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