原題:Metro

2012年/ロシア/カラー/132分/ 配給:プレシディオ

2014年08月06日よりDVDリリース 2014年5月17日公開

(C)LLC PRODUCTION COMPANY OF IGOR TOLSTUNOV , 201

公開初日 2014/05/17

配給会社名 0830

解説


「ポセイドン・アドベンチャー」「カサンドラ・クロス」等のクラシック的作品から「スピード」「乱気流 タービュランス」等の名作、そして「サブウェイ123」「アンストッパブル」等の近作まで、乗り物系パニック映画は映画の歴史上、娯楽映画の頂点に君臨し続けてきた。そしてそれらのほとんどはハリウッド作品だったと言える。アメリカ合衆国・永遠のライバル、ロシアは映画製作の面では近年「ダイハード ラスト・デイ」やアンジェリーナ・ジョリー主演作「ウォンテッド」等でロケ地として選ばれ、自国でも「ナイト・ウォッチ」「オーガストウォーズ」等の娯楽大作を製作して実績を積み上げてきたが、その映画技術の集大成として25年振りに<パニック映画>製作に臨み、ハリウッドに挑戦状を叩きつけた。そして産まれたのが地下鉄パニック・ムービー史上最高傑作「メトロ42」だ。

ストーリー



大都市モスクワ。道路工事ラッシュの中、市内各所で振動の影響により地下水が漏れ始めていた。
家庭での断水も相次ぎ、店で水を買い漁る人々が続出している。そんな中、地下鉄のトンネル内のひびから水が染みだしているのを見つけたベテラン地下鉄職員のセルゲイは、長年の勘からその水の匂いに不吉なものを感じ、上司に点検を促す。しかし、コンピューター管理された情報のみを信じる上司は、ウォッカに目がなくアルコールで問題を起こしがちなセルゲイの発言を、全く相手にしようとしなかった。ただひとり、地下壕マニアの若い運転手のみが、文化公園駅の周囲には軍が昔作った塹壕が張り巡らされており、それを下水道に偽装して行った杜撰な工事の影響を危惧してセルゲイに耳を傾けるだけだ。

モスクワの市立病院に勤め、優秀で人柄も良い医師として愛されるアンドレイ・ガリーンは、一方で家に帰れば、妻・イリーナに長く続く浮気相手がいることを知りながら何も言えない情けない夫だった。
幼い娘のクシューシャも、不甲斐ない父親に腹を立てている。イリーナは浮気相手の実業家・ヴラトから離婚して自分と一緒になるよう迫られて悩んでいた。

そんな中のある朝、ラッシュアワー。断水や工事渋滞による影響が重なり、クシューシャを連れたアンドレイとヴラトは偶然、文化公園駅からサドーヴァヤ駅へと向かう地下鉄・42号車輌に乗り合わせていた。満員の車内では、地下鉄オタクの青年・デニスが通学途中の内気な喘息持ちの少女・アリーサに一目惚れしてナンパを試みたり、セルゲイと意気投合して駅で乾杯していた元チェルノブイリ駐在看護婦の中年女性・ガリーナが警官に追われて逃げ込んできたりと、賑やかながら平和な光景が繰り広げられている。

メトロ42号は順調に運行を続け、かつてスターリンの別荘に直結していた幻の「ボロディンスカヤ駅」近くを通過していた…が、その時、運転手が前方から大量の水が押し寄せてくるのに気付き、急ブレーキを掛ける。メトロは火花を散らして急停止し、乗客達は衝撃で車内の宙を舞う…!車内が突如として阿鼻叫喚の様相を見せる中、42号車輌は一気に濁流に飲まれていく!!水が去った後の車内は、死者と負傷者の山だった。その中で皮肉にも顔を合わせてしまったアンドレイとヴラトは、クシューシャを守るため、そしてこの危機を脱するため、力を合わせることになる。

事故を知った地下鉄本部では、このままではトンネルが大規模に崩壊し、張り巡らされた地下壕にモスクワ川の水が流れ込み、モスクワの半分が陥没してしまうという事態を把握。秘密裏に事態に対処し、緊急に事故現場エリアの気密扉を閉鎖して液体窒素を注入する措置を取ることを決定する。一方、クシューシャとアンドレイの行方が分からないことを知ったイリーナは事故を起こしたメトロに2人が乗っていたと確信し、事故の真相を知るために奔走する。

アンドレイ、ヴラト、クシューシャの3人、そしてデニスとアリーサ、ガリーナらは、迫り来る水、高圧電流の流れたレール、アリーサの発作、そして迫るトンネル封鎖へのタイムリミット等々、目白押しの危機と困難を乗り越えて地上へと脱出することが出来るのか…!?そしてその時、それぞれの愛する人は、彼らを待っていてくれるのだろうか…?

スタッフ

監督:アントン・メゲルディチェフ
製作:セルゲイ・コズロフ
脚本:デニス・クリシェフ、ビクトリア・エベシーバ
撮影:セルゲイ・アスターホク
音楽:ユーリ・ポテイェンコ

キャスト

セルゲイ・プスケパリス
アナトーリー・ベリィ
スベトラーナ・コドチェンコワ

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