原題:Moebius

2013年釜山国際映画祭 2013年ベネチア国際映画祭

2013年9月5日韓国公開

2013年/韓国/カラー/83分/R18+ 配給:武蔵野エンタテインメント 提供:キングレコード

2015年07月08日よりDVDリリース 2014年12月6日(土)より新宿シネマカリテほか全国公開

(C)2013 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.

公開初日 2014/12/06

配給会社名 1544

解説


キム・ギドク監督最新作にして、“映画史上最も壮絶なヒューマンドラマ”
『サマリア』、『うつせみ』、『絶対の愛』など、時代を風刺しつつも偏愛に満ちた唯一無二の作風を持ち、『嘆きのピエタ』でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したキム・ギドク監督。最新作となる『メビウス』では、監督自身の歴史でも類をみない領域へと足を踏み入れた。その過激さから韓国では上映制限が敷かれ、ここ日本でも審議の紆余曲折を経て、ギリギリのR18指定で公開が許される。映画史上最も壮絶なヒューマンドラマをあなたはどう受け止めるのか。

セリフなしで紡がれるのは「性」、「家族」、そして「人間」。
『メビウス』にはセリフがない。キム・ギドク監督は「笑う」、「泣く」、「叫ぶ」この3つの感情要素だけで作品を創造した。シンプルなまでにそぎ落とされた演出の中にあるのは、尋常ならざる演技。『受取人不明』、『悪い男』などキム・ギドクの初期作品に出演し、“キム・ギドクのペルソナ”と呼び声の高いチョ・ジェヒョンが不貞な父を演じる。女優人生をかけて本作への出演を決めたのはイ・ウヌ。嫉妬に憑かれた狂気の母、さらには夫の浮気相手である妖艶な女を一人二役で見事に演じ分け、強烈な印象を残す。そして、韓国映画界の新星ソ・ヨンジュが性器を切り取られてしまい苦悩する息子を静謐に演じきる。父・母・息子、男と女、痛みと快楽、人間の全てはメビウスの輪のように表裏一体となり廻(ルビ:めぐ)る—。

ストーリー










父・母・息子の3人が暮らす上流家庭。家族としての関係は冷え切っていた。ある日、近くに住む女との不貞に気づき、嫉妬に狂った妻は、夫の性器を切り取ろうとする。しかしあえなく失敗し、矛先を息子へと向ける。凶行に出た後、妻は家を出ていき、夫と息子はとり残される。性器を切り取られてしまった息子は、絶頂に達することができずに生きていくのか。なくしたことで虐められ、生きる自信をもなくした息子。罪悪感に苛まれる中、父は絶頂に達することができる“ある方法”を発見する。それを息子に教えることで、再び父子の関係を築いていく。だが、そこに家を出ていた妻が戻り、家族はさらなる破滅への道をたどり始める—。

スタッフ

製作総指揮:キム・ギドク、キム・ウテク
製作:キム・スンモ
脚本、監督:キム・ギドク
撮影:キム・ギドク
照明:ムン・サンウォン
美術:ホン・ジ
音響:イ・スンヨプ
音楽:パク・インヨン
編集:キム・ギドク
視覚効果:イム・ジョンフン
衣装:イ・ジンスク

キャスト

チョ・ジェヒョン
イ・ウヌ
ソ・ヨンジュ

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