原題:Ludwig II

ドイツ映画界がワーグナー生誕200周年に贈る、珠玉の歴史超大作!

2012年/ドイツ/カラー/140分/字幕翻訳:吉川美奈子/シネマスコープ 配給:ブロードメディア・スタジオ 協力:日本ワーグナー協会、東京ドイツ文化センター

2013年12月21日、有楽町スバル座他全国順次公開!

©Global Screen GmbH / Stefan Falke

公開初日 2013/12/21

配給会社名 0551

解説


類まれな美貌と謎の生涯ゆえに伝説となった悲劇の王。
芸術を愛し、ワーグナーに心酔し、争いと権力を嫌忌した若き王の孤独と苦悩、
そして真実の姿とは——

 19世紀半ば、ヨーロッパ一の美貌を謳われたバイエルンの王がいた。その名はルートヴィヒ2世。ドイツ連邦の統一をめぐって激しい主導権争いが繰り広げられるなか、戦争にも権力にも感心を持たず、ひたすら芸術に情熱を注いだ彼は、40年の短い生涯を通じてバイエルンを美と平和の王国にするという見果てぬ夢を追い続けた。しかしその高い美意識と強烈な個性ゆえ、誰にも理解されることなく、“狂王”とまで呼ばれたルートヴィヒ。そんな彼が、なぜ125年以上たった今も人々を魅了し続けるのか—。本作は、あのヴィスコンティの名作『ルードウィヒ/神々の黄昏』でも語りつくせなかった、伝説の王の波乱の生涯を、生々しく格調高く演じあげている。
 
 芸術至上主義者にして平和主義者。ナイーヴで純粋な若き日のルートヴィヒを演じるのは、ルーマニア出身の新星ザビン・タンブレア。繊細な個性が光る熱演により、バヴァリアン映画賞の新人男優賞とドイツ新人賞を受賞。ドイツ映画賞の主演男優賞にもノミネートされた。そのルートヴィヒを意のままに動かし、国の命運を左右するほどの権力を得ていくワーグナーには、『es [エス]』の教授役で知られるエドガー・セルジュ。ルートヴィヒが女性の中で唯一心を許したとされるオーストリア皇后エリザベートには、『4分間のピアニスト』で国際的な注目を集めたハンナ・ヘルツシュプルングが扮している。ドイツ映画界がその威信をかけ、20億円の製作費を費やして作りあげた本作では、美術も大きな見どころだ。撮影には、ロマンチック街道最大の観光スポットとなっているノイシュヴァンシュタイン城や、リンダーホーフ城、ヘレンキームゼー城など、ルートヴィヒの夢と浪費の象徴ともいえる城が贅沢に使われているほか、ミュンヘン、ウィーン、チロルなどのゆかりの深い場所でもロケが行われた。撮影監督は、『ピアニスト』『白いリボン』といったミヒャエル・ハネケ監督とのコラボレーションで知られるクリスティアン・ベルガー。プロダクション・デザインは、同じくハネケ組のクリストフ・カンターが手がけている。

ストーリー

15歳の時に歌劇「ローエングリン」を観たことで、白鳥の騎士“ローエングリン”に憧れワーグナーを崇拝するようになったルートヴィヒ。世継ぎの宿命を負った皇太子でありながら、政治にも権力にも興味を持たない彼は芸術だけに夢中だった。そんなある日、父の急死により心の準備が整わないまま、わずか18歳にして王座に就いたルートヴィヒ。その頃、バイエルン王国が所属するドイツ連邦では、オーストリア帝国とプロイセン王国の衝突により戦争が避けられない状況にあったが、そんな中でもルートヴィヒは「国民の安全に必要なのは、詩と音楽の奇跡だ」と謳い、ワーグナーを宮廷に招き入れ独自の理想を掲げていくのだったが・・・。

スタッフ

監督:マリー・ノエル
ピーター・ゼアー
脚本:マリー・ノエル
ピーター・ゼアー
撮影:クリスティアン・ベルガー
美術:クリストフ・カンター

キャスト

ザビン・タンブレア
セバスチャン・スキッパー
ハンナ・ヘルツシュプルング
エドガー・セルジェ

LINK

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