わたしの笑顔はパチもんです

トリウッドスタジオプロジェクト第 8 弾作品

2013年/日本/カラー/55分/ 配給:トリウッドスタジオプロジェクト

2013 年 8 月31日より下北沢トリウッドにてロードショー

公開初日 2013/08/31

配給会社名 1182

解説


「商業映画」=「お金を払って観てもらう映画」の製作と公開を通して、「才能」の発掘ではなく、自分の腕で食っていく「覚悟」の確立を狙う、

『トリウッドスタジオプロジェクト』
このプロジェクトの趣旨は「学生による商業映画の製作」です。優秀な学生の映画を公開することが目的ではありません。「商業映画」つまり「お金を払って観てもらう映画」の製作と公開を通して、「才能」の発掘ではなく、「覚悟」の確立を狙うものです。実際、社会に出てからは公開・販売を前提にのみ制作します。学校でも作品を「実際に世に出す」前提で制作することができれば、即戦力となる人材かつ映画界を面白くする人材を育てる道となるのではないだろうかと思い、2006年に開始しました。
「見せるために作る」事を前提に企画・脚本から製作を始め、数百万掛かる 製作費と期限を背負って、製作する。そこに作りたいものを作るという「甘え」は存在する筈はありません。そして、仮に満足がいかないものであっても「見せる」事を要求されます。それでも、そんな中で自分達の目指す「作りたいもの」に近づける為にもがく。限られた条件でどれだけ目指した物に近づけられるか必死になる。
そこには「才能」も必要かもしれませんが、それ以上に、真剣勝負に臨む「覚悟」が必要となります。その「覚悟」を学生の時に持つ事ができたら、逞しさが持て、それが作品を作り続ける事を可能にし、結果、実社会での活躍が可能になるのではないかと考えています。
そしてようやく、その成果が少しずつですが見えてきた気がします。第 3弾『梅田優子の告白』の監督・深井朝子さんは、一昨年監督として商業映画デビューし、今年脚本作が公開待機中です(本年秋予定)。また、障害者と健常者のぶつかり合いを正面から描いた第 6弾『金星』は、厚生労働省社会保障審議会の児童福祉文化財推薦作品となり、各種団体から自主上映などの問い合わせが多く寄せられています。

今回の『ウチのはらのうち』では、19 歳の女性が、彼女の「自立」を描きます。実際に関西を出てきて、一人暮らしを始めた彼女の、自身の自立を想像したフィクションです。是非ご覧頂ければ幸いです。

ストーリー

大阪に住む高校生、霜月ちひろ。
母・春乃が再婚し、義父・隼との間に生まれたすず、夕樹と 5 人で暮らしている。
ちひろは自分の家族が大好きだが、同時に家族の中での居場所に違和感も持っていた。
そんなある日、隼からちひろにメールが届く。
─パパ、お母さんじゃなくて、ちひろのこと好きかもしれん ─
動揺を隠しきれないちひろ、誤解を解きたい隼、ちひろのことを考える春乃。
お互いに接し方がわからなくなった霜月家の歯車は狂い、ちひろは家を出て上京する。
関西人に勝手な幻想を抱く芸人志望のルームメイト・弥生と出会ったちひろは、彼女に誘われコンビを組むこと
に。初舞台を踏むために練習を重ね、ふたりは距離を縮めていくが、本心は隠したまま。家族から離れ、自分を
守るためにいつもヘラヘラしているちひろの“はらのうち”には、さまざまな思いが渦巻いていた……。

悪く思われたくないからと自分の気持ちに嘘をついてしまう主人公の「自立」の物語を、オリジナル脚本で監督
したのは 19 才の岩下智香子。
大切な人を傷つけたくないと言いながら、いつも自分をごまかして逃げていた彼女が、<自分の「はらのうち」
にあるものや周りにいる人達と真剣に向き合うこと>を力強く描いていきます。

スタッフ

監督・脚本:岩下智香子
エグゼグティブ・プロデューサー:橋本邦比兒、大槻貴宏
プロデューサー:日根野晋一、山本達也
撮影:明石佳佑
照明:千葉弦毅
録音:鈴木亮介
撮影助手:布田卓巳、西沢卓眞、鶴岡咲子
照明助手:遠藤美樹、関真由美、村上俊一郎、平良友香
録音助手:中田悠、山内智子、板倉美都紀、藤田勝、黒沢恵太
助監督:早野友喜、角倫太郎、秋枝智美
スクリプター:室谷沙絵子
制作主任:前神元紀
メイク:清水友恵、
山本楓、丹野遥
編集:室谷沙絵子
整音:中田悠
スチール:阿萬芽衣、井上陽太
宣伝:山崎裕人
製作・配給:トリウッドスタジオプロジ
ェクト(専門学校東京ビジュアルアーツ、トリウッド)

キャスト

松永渚
大河内奈々子
ウダタカキ
笠原千尋
時谷結
外川燎
志賀茉結

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