原題:The We and the I

2012年カンヌ国際映画祭監督週間オープニング作品

2012 年/アメリカ/カラー/ビスタ/ドルビーデジタル/103 分/字幕翻訳:チオキ真理
配給:熱帯美術館

2013年4月27日(土)より シアター・イメージフォーラム、シネ・リーブル梅田にてロードショー

(C)2012Next Stop Production, LLC

公開初日 2013/04/27

配給会社名 0164

解説


『エターナル・サンシャイン』『恋愛睡眠のすすめ』『僕らのミライへ逆回転』といった遊び心にあふれる快作で、日本でも多くのファンの心をつかみ、遂にはハリウッドに進出して『グリーン・ホーネット』というアメコミ大作まで手掛けた奇才ミシェル・ゴンドリー。彼が『グリーン・ホーネット』製作の傍ら、自らの高校生時代の体験を元に撮影した最もパーソナルな作品、それが『ウィ・アンド・アイ』である。
高校時代、グループの中で役割を演じている他の高校生たちを眺めながら、次第に彼ら個人の本音やルーツが語られてゆく変化を見つめていたというゴンドリーは、それから25年後に舞台をニューヨークのブロンクスに移し、そのアイディアを結実させた。
出演者はブロンクスのコミュニティ・センター「ザ・ポイント」に集まる実在の高校生たち。彼はそこで3年に渡るインタビューを重ね、高校生たちのリアルな感情と人間関係をベースにして、下校バスで起こるティーンエイジャーたちの虚勢や不安や残酷さ、そして、なによりも個々の内に潜む本音を驚くべき鮮やかさで描き出している。このアマチュアを起用するという手法は『僕らのミライへ逆回転』の中でも使われており、また、パリのポンピドゥー・センター内に設立した『アマチュア・ムービー・ファクトリー』における共同作業とも通底している。
また、全てのストーリーが下校バスの中で演じられながら、そのポップコーンのようにはじける会話に加えて、効果的に差し挟まれる回想や妄想シーンでは、ゴンドリーのトレードマークともいうべきオフビートなビジュアルも健在。多くのゴンドリーファンも納得だろう。
2012年カンヌ国際映画祭監督週間のオープニング作品として上映されると、「彼の最高傑作!」と絶賛する映評を続々と獲得し、ゴンドリーは出演者である高校生たちと一緒にカンヌの上映会場でその栄誉に浴した。
学期の終わりに下校する高校生たちとバスに乗り、夕刻、イースト・リバーの河畔に辿り着く頃には、共に旅をした観客たちも当初は無軌道に思えた彼らの行動に一人一人の個性が潜んでいることに気づき、深い共感を覚えるに違いない。

ストーリー


NYブロンクス。とある高校の学期も終わり、ようやく夏休みを迎える。バスで帰宅する生徒たち。悪ガキたちのいつもの面子で車内はすでにお祭り騒ぎだ。彼らのいつもの話題は誰と誰がくっついて別れたの恋愛話、そして、くだらない仲間のスキャンダルだ。中心グループのマイケルやビッグ・Tは、小学生を無理やり席から立たせ、反発するお婆さんにはセクハラまがいの嫌がらせを仕掛けて、定位置のバス最後部の座席を占領している。そこに、いつもマイケルたちの後を付いて回っているテレサが乗ってくる。気分転換にとブロンドのかつらをかぶった彼女に車内は再び大騒ぎ。さらにマイケルはテレサがパーティーで他の女とキスしていたとばらして、彼女の顔を潰す。女王様キャラのレイディ・チェンは親友のナオミとパーティーに呼ぶ友達の人選に忙しく、招待の断りのメールが入ってキレまくっている。ブランドンとルイスのゲイカップルは浮気のトラブルを抱えてバスの中で修羅場を繰り広げ、周りの仲間に慰められる。予測のつかない悪ガキどもの小宇宙。
バスが進み停留所に止まるにつれ、生徒たちが降りて行き、車内には次第に静寂が訪れる。そして、彼ら一人一人の内に秘めた個性と本音が見えてくる。本当のボク、知らなかった君、いつもの仲間、話したことのなかった物語。そこに学校の仲間のイライジャが刺されたというメールが飛び込んできて…

スタッフ

監督・脚本・共同製作:ミシェル・ゴンドリー
脚本:ポール・プロック、ジェフ・グリムショー
撮影監督:アレックス・ディセンホフ
美術監督:トマソ・オルティーノ
衣装:サラ・メイ・バートン
編集:ジェフ・ブキャナン
製作総指揮:ベッキー・グルプカンスキー
第一助監督:ジェス・ナイ
共同製作:ジュリー・フォン、ラフィ・アドラン
製作:ジョルジュ・ベルマン

キャスト

マイケル・ブロディー
テレサ・リン)
レイディーチェン・カラスコ
レイモンド・デルガド
ジョナサン・オルティス
ジョナサン・ウォーレル
アレックス・バリオス
《ナオミ》マーフィー

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