原題:Habemus Papam

「法王なんて無理!」 就任演説の直前、新・ローマ法王がローマの街に逃げだした——!?

2011年イタリア・ゴールデングローヴ賞、最優秀作品賞受賞
2012年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(イタリア・アカデミー賞)
最優秀俳優賞受賞(ミシェル・ピッコリ)
2011年イタリア映画ジャーナリスト協会賞
最優秀監督賞、最優秀撮影賞、最優秀衣装デザイン賞、最優秀脚本賞、最優秀製作者賞、最優秀美術賞、ヨーロピアン・シルバーリボン賞 受賞

2011/イタリア、フランス映画/105分/ビスタ/ドルビーデジタル、ドルビーSR/字幕翻訳:岡本太郎
配給:ギャガ

2013年02月02日よりDVDリリース
2012年7月21日(土)TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

(c)Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinema 2011

公開初日 2012/07/21

配給会社名 0025

解説


法王様が、ローマの街に逃げ出した——?!
人生のつかの間の休息に、笑ってホロリ。
ナンニ・モレッティ監督が贈る、
法王版「ローマの休日」。
ローマ法王死去——。この一大事を受けヴァチカンで開催される法王選挙(ルビ:コンクラーヴェ)。サン・ピエトロ広場には、新法王誕生を祝福しようと民衆が集まり、世紀の瞬間を心待ちにしている。そんな中、投票会場のシスティーナ礼拝堂に集められた各国の枢機卿たちは、全員が心の中で必死に祈っていた。
「神様、一生のお願いです。どうか私が選ばれませんように。」
そんな祈りもむなしく新法王に選ばれてしまったのは、誰も予想だにしなかったダークホースのメルヴィル。早速バルコニーにて大観衆を前に演説をしなければならないが、内気な彼はあまりのプレッシャーからローマの街に逃げ出してしまう・・・・・・。
まさかの事態。あわてたヴァチカン報道官は、なんとかコトが外界にバレないよう画策し、街中に捜索の網を張る。一方メルヴィルは、街の人々との触れ合いを通し、人生において大切なもの、人間の信仰心や真心、そして“法王”の存在意義を見つめ直していくが、演台に戻らねばならない時間は迫っていた。果たして、ローマの街で彼が見つけた大切な答えとは——?
自ら脚本・演出から出演までをもこなし、その創作スタイルと、現代が抱える問題を人間的な視点でユーモラスかつシニカルに描く作家性によって、イタリアのウディ・アレンとも呼ばれるナンニ・モレッティ監督の新境地。本作は2011年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、イタリア、フランスでもスマッシュヒットを飛ばしている。『息子の部屋』(01)でカンヌ国際映画祭パルムドールを、『親愛なる日記』(93)で同映画祭監督賞を受賞、本年度カンヌ国際映画祭では審査委員長を務めるナンニ・モレッティ監督が見たヴァチカンとは、どんなものなのか。主演に『昼顔』『美しき諍い女』をはじめ100本以上の作品に出演しているフランス映画界の重鎮ミシェル・ピッコリを迎えて描くコミカルにして深遠なドラマ、美しい映像、そしてイタリアの華麗にして繊細な文化。法王を悩める一人の人間として描き、カンヌ映画祭を沸かせた最大の話題作が遂に登場。
あなたも人生の束の間の休息に、一息ついて、大切なものを見つめ直してみませんか?

ストーリー






プレッシャーに耐えきれず、
ヴァチカンから逃げ出してしまった新・ローマ法王。
ローマの街で人々と触れ合いながら、
彼は本当に大切なものを見つめ直していくが——。

第一章:ローマ法王、逝去
イタリアのローマ市内にある世界最小の主権国家ヴァチカンでは、厳粛なムードの中、大々的な葬儀が執り行われていた。ローマ法王が逝去したのだ。システィーナ礼拝堂には各国の枢機卿たちが集まり、次期法王を決める法王選挙(コンクラーヴェ)を開催。サン・ピエトロ広場では各国のマスコミの他、世界中のカトリック教徒たちが新法王誕生の歴史的瞬間を心待ちにしている。そんな中、投票の行方を見守る枢機卿たちは、全員が必死で神に祈りを捧げていた。
「神様、一生のお願いです。どうか私が選ばれませんように——」
本命視される枢機卿たちも多く、票がまとまらない。何度も投票が繰り返される中、名だたる枢機卿たちを差し置いて新法王に任命されたのは、今までまったく名の挙がっていなかったダークホースのメルヴィル(ミシェル・ピッコリ)だった。心の準備も整わないまま、法衣に着替えるメルヴィル。民衆に新法王としてスピーチをするのがしきたりなのだ。しかし民衆たちの大歓声を聞いたメルヴィルは、サン・ピエトロ大聖堂の広場を見下ろすバルコニーに出る寸前で、突然叫びをあげその場から逃げだしてしまう。「私には無理だ・・・・!」

第二章:ローマの街への逃亡
部屋に閉じこもるメルヴィルは医者の診断を受けるが、体には何の異常もない。ヴァチカンの報道官(イエルジー・スチュエル)は、セラピスト(ナンニ・モレッティ)を呼び寄せセラピーを実施するが、それでも状況は打開できない。マスコミが一斉に「法王はどうした?」と騒ぎ立てる一方で、新法王が公表されるまでサン・ピエトロ大聖堂から出られないその他の枢機卿たちは、外にコーヒーを飲みに行きたいだの、カラヴァッジョ展に行きたいだのと、呑気に騒ぎ始める始末。頭を悩ませた報道官は、ある決意をする。禁を破り、メルヴィルをローマ市内の外部のセラピストの元へ連れて行こうというのだ。厳重な警備を固め、極秘裏に法王をヴァチカン外部に連れ出す報道官たち。しかし何と、彼らの目を盗み、メルヴィルはローマの街へと逃げ出してしまった・・・・・・。

第三章:人々との触れ合いと、法王の新たな決意——
こうしてローマの街へ「長い散歩」に出たメルヴィル。セラピストのアドバイスに翻弄されたり、デパートガールやパン職人と触れ合ったり、ストリートミュージシャンの音楽に聞き入ったり、舞台俳優たちとの出会いを通して若き日の“俳優”への夢を思い出したりと自由を謳歌。教会の神父の話を聞き、人々の信仰心に触れ、徐々に人々の本音や信仰心の意味、そして法王である自分の存在意義を感じとっていく。一方、街の至る所で見かける新聞やニュースでは、いよいよ「新法王、いまだ発表されず」という報道が過熱。メルヴィルがヴァチカンに戻らねばならない時間は、刻一刻と迫っていた。果たして、ローマの街で彼が見つけた大切な答えとは——?

スタッフ

監督・脚本・製作 : ナンニ・モレッティ
脚本 : フランチェスコ・ピッコロ、フェデリカ・ポントレモーリ
撮影 : アレッサンドロ・ペシ
美術 : パオラ・ビザーリ
衣装 : リナ・ネルリ・タヴィアーニ
音響 : アレッサンドロ・ザノン
ライン・プロデューサー : ルチアーノ・ルッチ
アシスタント・ディレクター : バーバラ・ダニエル
編集 : エズメラルダ・カラブリア
音楽 : フランコ・ピエルサンティ
製作 : ドメニコ・プロカッチ

キャスト

ローマ法王(メルヴィル) : ミシェル・ピッコリ
報道官 : イエルジー・スチュエル
グレゴリー枢機卿 : レナート・スカルパ
精神科医(男) : ナンニ・モレッティ
精神科医(女) : マルゲリータ・ブイ

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