原題:Henry's Crime

2010年/アメリカ/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/108分/字幕翻訳:岡田理枝
配給:プレシディオ
宣伝:アニープラネット
協力:松竹

2015年07月03日よりDVDリリース
2011年11月26日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次ロードショー!

(C)Henry's Crime, LLC, Mimran Schur Pictures, LLC. All rights reserved.

公開初日 2011/11/26

配給会社名 0830

解説


ヘンリーは、どこにでもいそうなアメリカの小市民。ニューヨーク州バッファローで高速道路の料金徴収係りをしている。その平凡な生活が覆される出来事が起きた。高校時代の悪友に誘われて銀行強盗の片棒を担がされたのだ。車で友人を待っていたヘンリーだけが逮捕され、刑務所に入れられた。刑務所では詐欺師のマックスと同房になった。マックスはきわめて快適に刑務所暮らしをしていた。マックスはヘンリーに「夢は何か」と聞くがヘンリーは答えられない。仮出所したヘンリーは、強盗事件の銀行前に立っていて、車にはねられるが無事だった。はねたのは舞台女優のジュリーだった。ヘンリーはバーのトイレに禁酒法時代の新聞記事が貼られているのに気づく。それは劇場と銀行との間にトンネルが掘られていたという記事だった。劇場ではチェーホフの「桜の園」のリハーサルが行なわれていた。その芝居の主役はジュリーだった。

バッファローはナイアガラの滝に近い工場が多い都市。中小都市の刺激のなさが、この映画のバックにある。夜のナイアガラの滝はヘンリーとジュリーのデートの場面で使われた。
またこの映画は、チェーホフの「桜の園」が劇中劇として使われ、ヘンリーは思いがけず俳優としての才能があることを自覚する。ヘンリーがマックスを引き込んでのトンネル発掘は、『大脱走』など多くの映画に使われているサスペンス・タッチだ。

主人公のヘンリーは自己主張をせずに周囲に引きずられてしまうが、最後には自分の意思を貫く。演じたのはキアヌ・リーヴスでプロデューサーも兼ねている。『マトリックス』などで大スターとなったキアヌ・リーヴスだが、本人はハリウッドの超大作はあまり気乗りがしないらしい。選んだのは小粒だが味わいが深い本作品。オリジナルの脚本を手がけたのはサーシャ・ガヴァシ。カナダのヘビメタ・バンド「アンヴィル」のドキュメンタリー映画『アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜』(09)の監督であり、バンド経験もあるキアヌとは親しい間柄だ。

刑務所の”哲人”マックスを演じたのはジェームズ・カーン。『ゴッド・ファーザー』シリーズなどで知られる名優。本作でも渋みと洒脱な個性を発揮した。ジュリー役のヴェラ・ファーミガはマーティン・スコセッシ監督の『ディパーテッド』(06)に抜擢され、『マイレージ、マイライフ』(09)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた個性派の女優。本作では「桜の園」のラネーフスカヤを演じてその舞台場面でもキアヌと共演している。また10月公開の『ミッション:8ミニッツ』(11)でもジェイク・ギレンホールの相手役として迫真の演技をみせている。

ストーリー

ヘンリー・トーン(キアヌ・リーヴス)は、ニューヨーク州バッファローのハイウエイ料金所で深夜のシフトについている。目標もなく漫然とその日その日を過ごすだけ。家には看護師をしている妻がいる。ある日、高校時代の悪友らが野球の試合に誘いにくる。ヘンリーが車を銀行の前に停めて友人を待っていると、いきなりベルが鳴った。ヘンリーは強盗の運転手にさせられたのだ。ヘンリーは逮捕され、懲役3年の刑を受けるが、仲間のことは一言も明かさなかった。
刑務所でヘンリーは詐欺犯のマックス(ジェームズ・カーン)と同房になる。マックスは刑務所暮らしを苦にしていない。ヘンリーには意義のある人生を送るようにアドバイスする。
1年後、仮釈放されたヘンリーは、妻が他人の子を宿していることを知り、家を出る。
雪が降る中、1年前と同じ銀行の前にぼんやり立っていたヘンリーは、車にはねられる。たいしたけがはしていないようだ。はねた車からあわてて出てきたのは、テレビのCMにも出ている舞台女優のジュリー・イワノワ(ヴェラ・ファーミガ)だった。彼女は隣りの劇場でチェーホフの「桜の園」の主人公ラネーフスカヤを演じることになっていた。ヘンリーはジュリーと知り合ったあと、バーのトイレで劇場と銀行の間に古いトンネルがあったことを知り、ある計画が芽生える。やってもいない銀行強盗で刑務所に入ったのだから銀行から金をいただいてもいいのではないか…。
マックスは刑務所から出るのをいやがっていたが、釈放されることになった。ヘンリーは彼を巻き込み、再び劇場から銀行にトンネルを掘る計画を練る。まずマックスを劇場のボランティア・マネージャーに仕立て上げ、ヘンリーは劇団員に応募するというものだった。計画はうまくいき、トンネル掘りが始まった。ヘンリーは自分に舞台俳優の才能があることに気づくとともにジュリーに恋したことを自覚する。ある夜、ヘンリーはジュリーに身に覚えのない犯罪で刑務所に入っていたことと、これからの計画を打ち明ける。

スタッフ

監督:マルコム・ベンビル
脚本、エグゼクティブ・プロデューサー:サーシャ・ガヴァシ
脚本:デビッド・ホワイト
プロデューサー:スティーブン・ハメル、レモア・シヴァン、ジョーダン・シュア、デヴィッド・ミムラン、キアヌ・リーヴス
エグゼクティブ・プロデューサー:スコット・フィッシャー、リサ・ウィルソン
撮影:ポール・キャメロン
美術:クリス・ジョーンズ
キャスティング:シンディ・トーラン
編集:カーティス・クレイトン
衣装:メリッサ・トス
音楽:ダップトーンレコードのカタログよりゲスト参加バンド      シャロン・ジョーンズ&ザ・ダップ・キングス
   ブドス・バンド、メナハン・ストリート・バンド
ミュージック・スーパーバイザー:ブレイク・リー

キャスト

キアヌ・リーヴス
ジェームズ・カーン
ヴェラ・ファーミガ
ジュディ・グリア
ピーター・ストーメア
ビル・デューク
フィッシャー・スティーブンス
ダニー・ホック

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