原題:Dear John

『きみに読む物語』の原作者、史上最大のヒット作。 あの『アバター』を抜き全米No.1を獲得した極上のラブストーリー

2010年2月5日(米国)

2010年/アメリカ/カラー/DOLBY DIGITAL/シネマスコープ/108分/字幕翻訳:尾形由美 (映倫:G) 配給:プレシディオ

2011年9月23日(金・祝)新宿ピカデリーほか全国拡大ロードショー

(C)2010 DEAR JOHN, LLC. All rights reserved.

公開初日 2011/09/23

配給会社名 0830

解説


世界で最も読まれた恋愛小説
待望の完全映画化

 愛の本質に迫る美しくドラマチックなラブ・ストーリー『親愛なるきみへ』は、世界中で大ヒットしたニック・カサヴェテス監督による感動作『きみに読む物語』(04年)、『メッセージ・イン・ア・ボトル』(99年)、『ウォーク・トゥ・リメンバー』(02年)、『最後の初恋』(08)の原作者であり“恋愛小説の神”の異名をとるニコラス・スパークのベストセラー小説「きみを想う夜空に」の映画化である。すでに全米ではニコラス・スパークスの作品史上最大のヒットを記録している話題作だ。
南部の裕福な家庭に育った理想主義の女子大生のサヴァナ・カースティと誠実な特殊部隊の兵士ジョン・タイリー。住む世界のまったく違うふたりは、お互い帰省中に故郷サウスカロライナの海辺で出会い、恋に落ちた。めくるめく2週間を過ごし、深い愛情の芽生えを感じ始めた頃、無情にも休暇は終わり、ジョンは戦地へ、サヴァナは大学へと戻らなければならなかった。
遠く離れたふたりだが、絶え間なく手紙を交換することによって、愛はより深いものへと発展していく。だが、世界情勢の複雑化によりジョンは心の中では帰還を切望しながらも任務の延長を志願する。一方、故郷に戻ったサヴァナにも思わぬ出来事が起こる。時間と距離によって隔たったふたりの愛は、大きな試練を迎えようとしていた……。
 2週間で本当の恋に落ちたふたりは、愛を永遠にすることは可能なのだろうか?
 本当に人を愛するとはどういうことなのか?真実の愛ならば、時を経ても風化することは決してないのだろうか?
 携帯電話とメール時代に、手紙という手段を通じて育まれる愛は、現代人が忘れていた大切なものを思い起こさせる。人と人との関係が味気なく、希薄になりがちな現代だからこそ、たったひとつの「絆」を大切にする主人公たちの一図な想いが心にしみる。せつなさが愛おしく感じる。
  多くの映画監督が映画化を切望し、どの小説も出版される前から映画化権取得競争が白熱するといわれているスパークスだが、彼が小説の中で常に追求している“真実の愛”の語り部として、今回白羽の矢が当たったのは、3度のアカデミー賞候補を誇るラッセ・ハレストレム監督である。『マイライフ・アズ・ア・ドック』(85年)、『ギルバート・グレイプ』(93年)、『サイダーハウス・ルール』(99年)などの傑作を手掛けているスウェーデン出身の名匠は、とりわけ人物描写の掘り下げに定評がある。「抒情的なラブ・ストーリーを映画という壮大なカンバスの上で思う存分描けることに惹かれた」というハレストレムは、登場人物たちの感情を繊細に掘り起こすことで、パワフルで感動的なラブ・ストーリーをセンチメンタルに浸ることなく、リアルに描くことに成功している。
 これまでの作品でも、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、トビー・マクガイア、ジュリエット・ビノッシュなど多くのスター俳優の演技を開花させた手腕も高く評価されているハレストレム監督の元に、最も旬な俳優たちが集結した。
 ヒロイン、サヴァナを演じるのは、アマンダ・サイフリッド。ロングランを記録している同盟の大ヒットミュージカルの映画化『マンマ・ミーア!』(08年)で大ブレイクしたアマンダは、夫の浮気疑惑に悩まされる女医(ジュリアン・ムーア)から夫を誘惑するように依頼される妖艶な娼婦を演じた『クロエ』(09年)、「ロミオとジュリエット」の聖地イタリア・ベローナに世界中から届くラブ・レターをモチーフにした『ジュリエット・レター』(10年)、『トワイライト〜初恋〜』のキャサリン・ハードウィック監督によるグリム童話を下敷きに、ロマンチック・ホラー『赤ずきん』(11年)など今年だけでも主演作が立て続けに公開されている、今ハリウッドで最も注目される若手女優である。
 もうひとりの主人公、特殊部隊の兵士ジョンを演じるのは、『G.I .ジョー』で注目されたチャニング・テイタム。この夏公開になったアル・パチーノ共演のクライム・サスペンス『陰謀の代償』(11年)などこれまではアクション映画などハードな印象が強かったテイタムは、本格的なラブ・ストーリーに初挑戦。タフで精悍なルックスの一方で、純愛に苦悩する青年の繊細さを見事に体現し、俳優としても新境地を開拓している。
 また、『親愛なるきみへ』ではジョンと自閉症の父親ミスター・タイリーとの間の複雑な親子関係が、もうひとつの“絆”のドラマとして描かれるが、このミスター・タイリーを演じているのが『扉をたたく人』(07年)でアカデミー賞主演男優賞候補となった演技派俳優のリチャード・ジェンキンスである。他にも自閉症の息子を持つ、サヴァナの家族の友人ティム役には、『ET』や『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』のヘンリー・トーマス。脇を固める俳優の高いパフォーマンスがこの美しいラブ・ストーリーに深みを与えていることも間違いない。

ストーリー

 特殊部隊に配属されている米軍兵士ジョン・タイリーは、赴任地のドイツから2週間の休暇をとって父親が住むサウスカロライナに帰省する。一人暮らしの自閉症の父はジョンの心配の種だが、ふたりは深い絆で結ばれてもいた。帰省後まもなく、ジョンは、やはり帰省中だった美しい女子大生サヴァナ・カーティスと海辺で偶然知り合い、ふたりは恋に落ちる。古いプランテーションを所有する裕福な南部の家庭の娘として愛情をたっぷり受けて育った陽気なサヴァナは、自閉症の子供たちのための施設をつくることが夢の理想主義者。自閉症の父親に育てられたジョンは、タフなスポーツマンのイメージとは裏腹に対人関係に少し不器用で心に孤独を抱えている。住む世界も性格もまったく違うが、ふたりはお互い相手の中に今まで自分の中に欠けていた何かを見出し、惹かれあう。情熱的な愛は順調に深まっていったが、瞬く間に2週間は過ぎ、ジョンが赴任地に戻る時がやってくる。
 機密事項のため赴任地もいえないジョンと大学に戻り学生として生活するサヴァナ。遠く隔たった距離を埋めるように、ふたりは約束通り手紙を絶え間なく交換することによって、大切に愛を育てていった。
時は流れ、世界情勢の複雑化によってジョンは、任務を延長せざるおえない状況に追い込まれる。祖国への献身とサヴァナの元に戻りたい想いの間で苦悩するジョン。故郷へ戻ったサヴァナも孤独に耐えながらもふたりの絆をなんとか保ち続けようと努力していた。けれど、9・11の事件がふたりのそんな関係を引き裂く。
ある日、ジョンの元に届いたのは、サヴァナからの別れの手紙だった。人生で初めて心を開ける相手を見つけたジョンは打ちひしがれ、自ら戦闘激しい戦地での任務の延期を志願する。
さらに時は流れ、戦地での負傷の傷も癒え、故郷へ帰還したジョンは、サヴァナと再会。手紙には決して書かれていなかった驚くべきある真実と向き合うことになる……。

スタッフ

監督:ラッセ・ハルストレム
原作:ニコラス・スパークス
製作:マーティ・ボーウェン、ウィク・ゴッドフリー、ライアン・カヴァナー
音楽:デボラ・ルーリー
撮影監督:テリー・ステイシー

キャスト

チャニング・テイタム
アマンダ・セイフライド
ヘンリー・トーマス
スコット・ポーター
リチャード・ジェンキンス

LINK

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□IMDb
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http://www.youtube.com/watch?v=NLkTKkNXDp4
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