原題:Las buenas hierbas/Good Herbs

2010年8月20日(メキシコ)

2010年/メキシコ/カラー/??分/ 配給:Action Inc.

2011年7月 23日、シネマート新宿にてロードショー

公開初日 2011/07/23

配給会社名 0596

解説


メキシコと言えば、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの「アモーレス・ペロス」を初めとして、不法移民や麻薬戦争、貧困や犯罪などといった衝撃的なテーマでアクション満載な映画が多いが、その中で、唯一、女性を主人公に映画を撮り続けているのが、本作の監督、マリア・ノバロ。

 これまでの作品が、ベルリン国際映画祭やサンダンス映画祭で受賞したにもかかわらず、日本公開は、本作が初めて。自らの経験をもとに書いた脚本には、 メキシコのハーブが数々出て来る。母のララはメキシコ国立自治大学(UNAM)の民族植物学者という設定で、UNAMの植物園でもロケが行われた。

 地下鉄、コミュニティラジオ局、そしてアパートの洗濯場。喧噪のメキシコシティの中で、独自のゆるやかなリズムで生きる女性たちと、先住民の英知であるハーブが醸し出す物語は、メキシコの知られざる一面を世界に発信した。

ストーリー





娘のダリアは、シングルマザーでコミュニティラジオのパーソナリティ。
息子(コスモ)の養育費は、母のララには内緒で、すでに母と離婚している父から援助してもらっていた。

一方、母のララはメキシコでも有数のアステカ時代のハーブ研究者(民族植 物学者)。独立心が旺盛で、別れた夫とも娘とも、適度な距離を保ち、植物の 研究を続けていた。

そんなある日、ララは自宅の鍵がみつからない、と娘に言う。 夜、男が家の中をのぞいていた、とも。

単なる勘違いだと思われた言動だったが、 ララは薬草研究の整理をダリアに託したのち、 検査を受ける。

診断は、アルツハイマー型認知症。

自分が壊れて行く恐怖を落ち着かせるために、自ら研究したハーブを 試すララ、初めて母との人生を振り返るダリア。
だが、2人に残された時間は、わずかだった…。

スタッフ

監督:マリア・ノバロ

キャスト

オフェリア・メディーナ
ウルスラ・プルネダ
アナ・オフェリア・ムルギア
コスモ・ゴンサレス・ムニョス

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