原題:Deus e o diabo na terra do sol

シネマ・ノーヴォの誕生を告げた グラウベル・ローシャの代表作5本連続上映 グラウベル・ローシャ ベスト・セレクション

1964年ポレッタ・テルメ自由映画祭最優秀作品賞 1966年サンフランシスコ映画祭大賞受賞 1964年カンヌ映画祭出品

1964年/ブラジル・コパカバーナ・フィルム製作/モノクロ/ 118分(完全版) 配給:日本スカイウェイ/アダンソニア 配給協力:コミュニティシネマセンター 協力:ブラジル大使館

2011年6月18日(土)よりユーロスペースにてロードショー

公開初日 2011/06/18

配給会社名 0107/1104

解説


ルイ・ゲーラ監督の『小銃』(65年)とともに、ブラジル映画のヌーヴェル・ヴァーグ<シネマ・ノーヴォ>の誕生を世界に告げた作品。不毛な土地で生活に追いつめられた貧しい牛飼いマヌエロは、死んだ牛のことで領主にむち打たれ、はずみで領主を殺してしまった。お尋ね者となったマヌエルは放浪の預言者として信者を集める邪教の師にすがり、その黒人とともに各地を渡り歩き、政府軍と戦うまでになる。彼らに所領を踏みにじられた教会や大地主は、やがて群盗カンガセイロの殺し屋として名高いアントニオ・ダス・モルテスを雇い討伐に差し向けた。フォークロアと象徴の間から生まれたかのような得体の知れないこの男は正義と何の縁もない。子供まで殺され、カンガセイロに身を投じることを余儀なくされたマヌエルは妻とともにどこまでも逃げる・・・。 黒い神たる黒人神父と白い悪魔・殺し屋アントニオとの間で翻弄される主人公。ブラジル北東部に実在した幾多のカンガセイロのイメージから生まれ、民衆の想像力の中で発酵していったフォークロアの世界を映像化し、代表作『アントニオ・ダス・モルテス』と対になる重要作品である。神話伝説に通じる時代活劇世界でありながら、荒涼とした風土と生活の細部がドキュメンタリーのように描かれ、それでいてバラッドのあふれるフォークロア・ミュージカルでもあるようなこの多面的な世界によって、ローシャは作家としての本領を世界に向けて発揮した。

ストーリー

スタッフ

製作:ルイス・アウグスト・メンデス、グラウベル・ローシャ、ジャルバス・バルボサ
監督・脚本:グラウベル・ローシャ
原案・台詞:グラウベル・ローシャ、パウロ・ジル・ソアレス
撮影:ヴァルデマール・リマ
美術:パルロ・ジル・ソアレス
編集:ラファエル・フスト・バルベルデ、グラウベル・ローシャ
音楽:バッハ、ビラ=ロボス
歌:セルジオ・リカルド

キャスト

マヌエロ:ジェラルド・デル・ヘイ
ローザ:イオナー・マガリャーエス
コリスコ:オトン・バストス
ダーダ:ソニア・ドス・ウミルデス
セバスティアン:リジオ・シルバ
アントニオ・ダス・モルテス:マウリシオ・ド・バッレ
セゴ・ジュリオ:マロン
神父:ジョアン・ガマ
モラエス:ミルトン・ローザ
大佐:アントニオ・ピント
モンテ・サントの住人たち

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す