原題:Barravento

シネマ・ノーヴォの誕生を告げた グラウベル・ローシャの代表作5本連続上映 グラウベル・ローシャ ベスト・セレクション

第13回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭最優秀作品メダル受賞

1962年/モノクロ/79分/日本初公開 配給:日本スカイウェイ/アダンソニア 配給協力:コミュニティシネマセンター 協力:ブラジル大使館

2011年6月18日(土)よりユーロスペースにてロードショー

公開初日 2011/06/18

配給会社名 0107/1104

解説


ブラジル北東部バイーア地方。アフリカからの奴隷の最古の集積地。人々は、祈祷師にすがり、呪いをかけ、トランスに接して、さらに信仰にのめり込む。アフリカからの黒人奴隷文化に根ざした漁師たちの素朴な生活が息づく海岸の村に、ある日、白いスーツの青年が都会から戻って来る。以前村を出た漁師仲間。男は、人々のとらわれている因習、特に民間信仰カンドンブレから人々を解放しようとする。これをきっかけに村にはさまざまな波が立つ。地引き網漁の網元による零細漁民の支配、何とか支配から独立を計ろうともくろむ青年、彼を見つめる周囲の眼、屈折した人種的偏見、それに男女関係さえも・・・。
因習こそが、この地域の政治的かつ社会的な抑圧、そして絶望的な貧困の原因であった。全編に響き渡る民謡、人々の活力、ハイチのブードゥーに通じるカンドンブレの儀式の生々しさなど、まさしくバラベント(大地と海が一変し、愛、生活、社会が変貌する激しい瞬間)の予感を捉えた作品である。

ストーリー

スタッフ

製作総指揮:ロベルト・ピレス
製作:ロベルト・ピレス、ブラーガ・ネット、レクス・シンドラー、デヴィッド・シンガー
監督:グラウベル・ローシャ
原案・脚本:ルイス・パウリーノ・ドス・サントス、グラウベル・ローシャ、ジョゼ・テレス
原案・脚本:撮影:トニー・ラバトニ
美術:エリオ・モレーノ・リマ
編集:ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス
音楽:カンヒキーニャ

キャスト

フィルミノ(アントニオ・サンパイオ):アントニオ・ピタンハ/コタ:ルイザ・マラニョン
ナイーナ:ルシー・デ・カルバーリョ
アルアン:アルド・テイシェーラ
メストル:リジオ・シルバ

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