正直に生きる シンプルに生きる その姿は人生と向き合う勇気を教えてくれる

1990/09/01(オリジナル)

2010 年/カラー/98 分/スタンダード/35 ミリ・16 ミリ/ドキュメンタリー/シグロ作品 (1990年/日本/カラー/101分/) 配給:シグロ、スターサンズ

2010年7月31日、銀座シネパトス、テアトル新宿、キネカ大森ほかロードショー (ディレクターズ・カット版)

撮影:本橋成一 (C)1990シグロ

サブ題名 ディレクターズ・カット版

公開初日 2010/07/31

配給会社名 0035

解説


82 才の老人が、ひとり小舟を操り、流れの速い黒潮で巨大カジキに挑む!
今から20 年前、荒々しくも美しい自然が残る与那国島に、サバニと呼ばれる小舟を操り200 キロもの巨大カジキを追う老漁師がいた。島の人々に支えられ、ばあちゃんを愛して海に行き、海を愛して漁に出る。じいちゃんは長い不漁に苦しみながらも、自然への敬意と漁師の誇りを忘れず、1 年後、ついにカジキとの格闘に打ち勝った。まっすぐなじいちゃんの生き方や、自然と人間とが共存する姿から、人が生きる事の根源的な強さと豊かさがはっきりと見えてくる。

ヘミングウェイの不朽の名作『老人と海』の世界が、地球の裏側に厳存していた。
小説『老人と海』の舞台であるキューバのハバナ港と、日本最西端に位置する与那国島とは、緯度がほぼ同じで似たような激しい海流が流れている。この面白い類似に気が付いたプロデューサーは、『老人と海』の世界を求めて与那国島に飛んだ。そしてサバニに乗ってカジキ漁をする老漁師、糸数繁さんと出会い、与那国島の独特な文化や、ゆったりと流れる時間をカメラに収めながら1 年にわたって撮影を敢行し、企画からまる5 年がかりで映画は完成した。

じいちゃんは愛する海に還っていった。
映画完成後、最初の上映会が与那国島で開かれた。そこでじいちゃんはヒーローになった!
しかし、東京公開を1 ヶ月後に控えた1990 年7 月末、いつものようにサバニで漁に出ていたじいちゃんは、カジキと思われる大魚に引きずり込まれ、海で還らぬ人となってしまう。海と共に生き、そして海に還っていったじいちゃんは、真の意味で『老人と海』の主人公そのものだった。

ストーリー

スタッフ

監督:ジャン・ユンカーマン
製作:山上徹二郎
企画:山上徹二郎
撮影:清水良雄、大津幸四郎、須藤恵司、高橋達美
編集:市原啓子
音楽:小室等

キャスト

糸数繁

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