エルム街の悪夢６ ザ・ファイナルナイトメア

眠ることを極度に恐れるジョンが、青少年矯正施設に収容される。カウンセラーのマギーは、ジョンの悪夢を解明するため、彼が持っていた新聞記事に記された街へ彼を連れて赴くことを決意。街の名はスプリングウッド。10年前より頻発した連続殺人と自殺により子供たちが全滅し、大人も集団発狂を遂げて今では廃墟と化していた。だが、どうやら街を逃げ出した生存者が一人だけいたらしい。それがジョンなのだろうか？施設から脱走しようとしてマギーの車に隠れていた子供たちも一緒にスプリングウッドに降り立つが、そこは既に夢と現実の境界が崩されており、一行は次々と壮絶な悪夢に飲みこまれていく…。
　シリーズとしての正当なる完結編を目指して作られた第６作。壊滅したスプリングウッドという秀逸なオープニングに続いて展開される物語も、素顔のフレディやその子供の話など知られざる事実にスポットをあて終章に相応しいものとなっている。また１、２作でプロダクションマネージャーを、３、４作ではプロデューサーを勤め、ニューラインシネマの総帥ロバート・シェイと並びシリーズに貢献してきたレイチェル・タラレイ（『タンク・ガール』）が、本作で本編監督デビューを果たしている。