舞台は故郷・奈良からアジア・タイへ。

2008年/日本/カラー/90分/ 配給:ファントム・フィルム

2008年11月1日(土)より、シネマライズ、新宿武蔵野館他にて全国公開

公開初日 2008/11/01

配給会社名 0442

解説



そこで過ごした七つの夜がもたらしたのは何だったのか・・・

『殯の森』で昨年のカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した河?監督が「トライだった」と語る本作は、タイとフランスの俳優とスタッフが8割を占め、物語さながら混沌とした中撮影が進められた。
主演をつとめたのは、モデル、女優として活躍する長谷川京子。俳優たちは言語が異なるだけでなく、お互いの関係性を知らされず、物語も知らされない。撮影されるシーンのメモだけをその日ごとに渡されるという河?監督独特の演出がもたらしたのは、演技か本人か判別のつかないリアクションと俳優同士のリアルな触れ合い。撮影監督にゴダール作品など手掛け国際的に活躍するキャロリーヌ・シャンプティエを迎え、見知らぬ場所で言葉が通じないもどかしさと苛立の中、七つの夜を体験した一人の女性が、美しいタイの自然のように心の滞りを流していく様を瑞々しく伸びやかにスクリーンに映し出した。

ストーリー




辿り着いた混沌としたタイの森の中。
一人の女性が古式マッサージに触れ、癒されながら新しい自分に出会う物語

 彩子、30歳。彼女は日本を旅立ち、タイに降り立った。
しかし、ホテルに向かうはずのタクシーが辿り着いたのは混沌とした森の中。そこで彼女が出会ったのはタイ人の母子とひとりのフランス人。言葉が通じない、相手が何者なのかも分からない。
癒されるはずの場所で、タイの湿気だけがまとわりつき、
コミュニケーションがとれないもどかしさから心と体で衝突する日々。
不安と混乱の中、苛立つ彩子はタイの古式マッサージに触れる。

●タイ古式マッサージ●
体本来が持つ力強さを導き出す要素があるとされ、体重と地球の重力を利用しながらお互いの筋をのばしていくマッサージ。

スタッフ

監督:河瀬直美
脚本:狗飼恭子、河瀬直美
撮影監督:キャロリーヌ・シャンプティエ

キャスト

長谷川京子
グレゴワール・コラン

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