コミュニストはSEXがお上手?
原題:Liebte der Osten andrs? Sex im geteliten Deutchland
自由主義恋愛VS社会主義セックス
〈山形国際ドキュメンタリー映画際2007〉正式上映作品
2006年/ドイツ/カラー/52分/ 配給:パンドラ
2008年6月21日、ユーロスペースにてロードショー
© 2006 ma.ja.de. filmproduktion/MDR/ARTE
公開初日 2008/06/21
配給会社名 0063
解説
かつて、鉄のカーテンで仕切られていた東西ドイツ。社会主義国と資本主義国。米ソ冷戦時代の象徴として、同じ民族でありながら2つに分断され、統制経済と自由経済とに大きく隔たっていた彼らの生活。何もかもが異なっていたが、それはベッドの中にまで及んでいた…?
1989年にベルリンの壁が崩壊し、1990年には、悲願のドイツ統一が達成。その後、社会学者たちが、それまでベールに包まれていた東ドイツの生活の実態を詳細にリサーチした結果、驚くべき事実が次々と明らかになった!
この作品は、東西ドイツの歴史を「セックス」という側面から捉えた、興味深い科学ドキュメンタリーである。2006年に製作され、テレビでオンエアされ話題となった作品で、日本でも山形国際ドキュメンタリー映画祭2007の<東西ドイツ戦後史考察>のプログラム中の1本として上映され入場制限が出るほどの人気を博した話題作。
ここで紹介される東西の実態は、まさに衝撃的というほかない。経済的には西ドイツに軍配は上がるに違いないが、セックスに関しては、東ドイツの進んだ状況に誰もが驚きを隠せないだろう。
東ドイツでは、セックス初体験の年齢は西ドイツより早く、回数&テクニックも西を遥かに超えており、85%の女性たちがオルガスム体験者。しかも東の男性は西の男性よりもペニスが6ミリ長いという驚きのデータが。ピルも妊娠中絶も早くから合法化され、女性は経済的に自立していて、すでにセックスと結婚制度を切り離して考えていた。
西ドイツでポルノやフリーセックスが話題になっていた頃、壁の向こう側では、セックスがオープンに語られ、公に性教育を実施。セックスは親密な関係をつくり、楽しむものとみなされていた。一体、何故このような現象が起こってしまったのだろうか—
当時のニュースフィルムや映画などのレトロな映像に、セックス研究家や歴史学者らの証言を織り交ぜ、さらにキッチュなアニメを駆使して、東西ドイツのセックス対決を解説。次々と明らかにされる驚きのエピソードの数々、そこから浮かび上がってくる国の事情、そして、人生においてセックスの持つ意味とは—
愉快なエピソードを興味深く見ながら、同時に、人生を豊かにするセックスとは、幸せとは何なのか、誰もが自分に問いかけたくなるに違いない。
ストーリー
スタッフ
監督・脚本:アンドレ・マイヤー
撮影:アンドレ・ビューム
録音:マリオ・クラオス
編集:トーマス・クラインヴェヒター
アニメーション:モーション・ワークス
アニメーションサウンド:ペーター・ダイニンガー
ナレーション:トーマス・フォークス
主題曲:アイケ・ホーゼンフェルト モーリッツ・デニス
アーカイブ調査:エヴェリーネ・ラインホルト シビレ・ケールメル
製作管理:セバスティアン・ガスナー(ma.ja.de.filmproduktion)
ホールガー・コウチェル(MDR)
監修:Dr.カーチャ・ビルダームース
プロデューサー:ハイノ・デッカート
キャスト
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