2008年/日本/カラー/71分/ 配給:シネバイタル 配給協力:ゼアリズエンタープライズ

2009年08月15日よりDVDリリース 2008年10月25日(土)より、渋谷・ユーロスペースにてレイトロードショー

© 2008CINEVITAL

公開初日 2008/10/25

配給会社名 0997

解説


ブリュレは“焦がす”のフランス語。映画「ブリュレ」は、一卵性双生児の姉妹が繰り広げる、哀しく美しい近親愛の物語です。
東北の海沿いの町で放火を繰り返している17歳の少女・日名子と、九州から祖母の遺骨を抱えてやってきた17歳の少女・水那子は、一卵性双生児の姉と妹。離ればなれに暮らしていたふたりの13年ぶりの再会。洋菓子店を営む叔父さんの家で、ふたり一緒に楽しく暮らしていくはずだったが。
この映画は自主映画として作られています。監督・脚本は、本作が劇場デビューとなる林田賢太、32才。美しい映像は、「リアル鬼ごっこ」の撮影・早坂伸、静謐なスコアは水野敏宏。水那子と日名子を演じたのは、オーディションで選ばれた中村梨香と美香のほんものの一卵性双生児の姉妹、撮影当時17才。日名子の放火をやめさせたいと思っている高校の同級生・山元を平林鯛一、姉妹を車に同乗させる骨折したキックボクサー・池澤を瀬戸口剛、姉妹の叔父役を早稲田小劇場出身の舞台俳優・小田豊が演じます。彼女たちの実際の成長も映画に映し出したいと、夏と冬の季節を撮り分け、長期にわたる撮影を行いました。

ストーリー


東北の海沿いの町で、放火を繰り返している日名子のもとに、九州から、祖母の遺骨を抱えて妹の水那子がやってきた。ふたりが4歳の時の”事故”で離ればなれに暮らしてきた一卵性双生児の姉妹の13年ぶりの再会—洋菓子店を営む叔父の家で、ふたりは一緒に暮らしはじめる。
しかし、水那子は嘘をついていた。祖母は死んでいなかった。悪性の脳腫瘍と診断された水那子は、どうしても死ぬ前に日名子に会っておきたかったのだ。なぜ嘘をつくのか分からない日名子。ほんとうの事を打ち明けることができない水那子は、家を飛び出す。電車を待つ水那子を強い予感が包み込む。予感通り、日名子の家は炎上していた。
「水那子がいないと火をつけちゃうよ」—日名子の手をとり、水那子は逃げる。行き先は、ふたりが一緒だった頃の南の海。「あの海に行けば、もう一度ひとつになれる」——。

スタッフ

脚本・監督:林田賢太
撮影:早坂伸(J.S.C.)
プロデューサー:赤間俊秀、三坂知絵子
音楽・効果:水野敏宏

キャスト

中村梨香
中村美香
平林鯛一
瀬戸口剛
小田豊

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