原題:Meduzot (くらげ)

2007年カンヌ国際映画祭カメラドール賞受賞

2007年/イスラエル=フランス/カラー/82分/ 配給:シネカノン

2009年01月09日よりDVDリリース 3月15日(土)より渋谷シネ・アミューズほか全国順次公開

(c) 2007 - Les Films du Poisson / Lama Productions LTD / ARTE France Cinema

公開初日 2008/03/15

配給会社名 0034

解説


2007年のカンヌは、まるで心の宝箱にしまっておきたくなる様な珠玉の作品に沸き立ち、やさしい感動で包まれた。イスラエルに生きる人々の人間模様を織り交ぜ、美しい海辺の街を舞台に3つの物語が並行して語られる。そこには親子や夫婦の間の心の機微が、過去と現在がさりげなく詩的に混在するシーンや死のイメージによって紡がれていく。伝えたくても言葉にできない、それぞれが心に秘めた想いが、ゴダールの『アワーミュージック』で重要なイスラエル人役に抜擢されたサラ・アドラー他、味のある俳優たちが醸し出す絶妙のアンサンブルと、繊細なカメラワークとカラフルな色使いによる美しい映像、そしてピアノやチェロを多用した静謐な音楽によって、スクリーンから溢れ出す。監督は公私ともにパートナーであり、ともに人気作家でもあるエトガー・ケレットとシーラ・ゲフェン。初長編監督作品としてカンヌ国際映画祭カメラドール(最優秀新人賞)を受賞した。観終われば誰もがやさしい気持ちになれる、そんな宝物のような作品が誕生した。

ストーリー

美しい海辺の街テルアビブ。結婚式場で働く若い女性バティアは、どこからともなく現れた不思議な女の子に海辺で出会う。浮輪をつけたまま何もしゃべらない女の子は、なぜかバティアについてくる。警察に迷子の届け出はなく、週末だけバティアが預かることになる。花嫁のケレンはバティアが働く式場で披露宴の最中に骨折し、新婚旅行を諦める。代わりに近くの海が見えるホテルに泊まるが、そこで花婿は謎めいた女性に出会う。フィリピンから出稼ぎに来たジョイは一人暮らしの老女マルカのヘルパーになる。気難しいマルカに戸惑いながらも、やがてジョイはマルカと娘ガリアの冷え切った親子関係を溶かしてゆく。寄せては返す様々な人生の波に揺られ、海に漂うしかない人々。それでも誰もが切ない思いを胸に抱えながら、かすかな希望の光を求めて“今”を生きてゆく。

スタッフ

監督:エトガー・ケレット、シーラ・ゲフェン
脚本:シーラ・ゲフェン

キャスト

サラ・アドラー
ニコル・ライドマン
ゲラ・サンドラー
ノア・ノラー

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