北極のナヌー

あなたは知っていますか？
今から約30年後には、地球上から北極がなくなってしまうことを。

ユーラシア大陸と北アメリカ大陸をつなぐ、海に浮かぶ氷の世界、北極。
165万年前の氷に覆われた厳しい自然が今、静かに変わりつつある。地球温暖化。北極圏の平均気温は60年代半ばから年平均0.04℃の割合で上昇し、北極海の海氷面積は’05年に530万ｋ となり、過去30年の平均より168万ｋ （日本国土の4倍半）も減少した。『北極のナヌー』はこのような地球環境の激変にも負けず、懸命に命をつなごうとするシロクマ(半角空け)ナヌーとその母親の冒険を描いた奇跡のドキュメンタリー・ドラマである。
構想から10年という長い年月をかけて本作を完成させたのは、海洋研究家のアダム・ラヴェッチと、北極をテーマにしたドキュメンタリーで数々の賞に輝くサラ・ロバートソンの二人。自然科学の分野で世界的権威を誇るナショナル ジオグラフィック社が初めて手がけた長編劇場映画『北極のナヌー』は、『皇帝ペンギン』US版のスタッフが結集して作り上げられた大自然の一大スペクタクル！壮大な北極を舞台に繰り広げられるシロクマ　ナヌーの生と死のドラマは、かけがえのない地球という星の尊さ、美しさを私たちに教えてくれます。