渋谷スクランブル交差点から始まる物語

2008年/日本/カラー/ビスタ/DLP上映/141分/ 配給:Surfrider

2008年4月19日〜5月9日、シアターN渋谷にてロードショー

[c]2008 LEADS ENTERTAINMENT CO. LTD. 

公開初日 2008/04/19

配給会社名 0950

解説


上京してきた女、東京で行き詰まった男、東京で生まれ育った少女、東京しか選べなかった男。
それぞれの事情を抱えたまますれ違う交差点。それはよくある日常の風景の筈だった。

 母親を亡くし、記憶に無い父親を探しに一枚の写真を頼りに上京した女、小笠原有希。バンドのデビューを目指しながら行き詰まり気まずさを抱える良太と美沙。かつてバンド仲間だったが喧嘩別れをした修は、社会人として生きる中で割り切る事に慣れようとしていた。卒業を控え将来への漠然とした不安を感じながら暮す女子高生の清花。
その昔音楽の夢に破れ、渋谷で組を構えシノギを削る金澤。
 頼るべきものを何も持たずに東京へ飛び込み、必死に生きようとする有希。次々と廻りを巻き込みながらゆっくりと変わりゆく世界。気付かない想い、忘れようとした感情、守ろうとした純情。子供の頃なりたかった大人になる事。そんな簡単なようで大変なテーマに向き合うそれぞれのドラマ。
 
 オーディションを間近に控えながら、バンド仲間とうまくいっていない良太は、バイト先で有希と出会う。東京駅で大切な写真と全財産を失った有希は必死で生きていく術を模索していた。そのひたむきさに心揺さぶられた良太は、バンド仲間の美沙の家へ泊めてもらえるよう取り計らう。密かに良太に好意を寄せる美沙は複雑な思いで有希を受け入れるが、やがて打ち解けあいよき友人となっていく。
 有希は美沙の紹介で修と出会う。音楽業界に身を置く修は、接待役として女の調達係をしていた。接待の席に有希を同席させ、割のいいバイトとして稼がせようとするが、有希のまっすぐな性格が災いして上手くいかない。「大人になれ」と反発しながらも、かつての自分を思い出し、有希に心惹かれ出す。
 その頃、清花は東京駅で拾った写真とお金の持ち主を探して東京をさまよっていた。
微かにすれちがいながら、出会う事のない二人。同級生とのやり取りの中、徐々に自分の価値観や将来に想いを馳せる。
 美沙は悪友に巻き込まれ、美人局の片棒を担がされる。そこに待ち受けているのは、残酷な結末だった。良太もまた、現実の壁に突き当たる。有希と修は接待の席で抜き差しならぬ状況に追い込まれていく・・・。人波に疲れた清花がぽつりと呟く「みんな何しに東京へ来るのかなぁ」。
そんな状況の中で各自が人生の選択を迫られる。そこで彼らが選んだ生き様とは。オーディションの決勝戦ステージで再び全員の想いが交錯する・・・。

ストーリー

スタッフ

監督:萩原将司
プロデューサー:松家健、村田康浩
製作:リーズエンタテインメント株式会社
制作・配給・宣伝:Surfrider

キャスト

小野真弓
田中幸太朗
波岡一喜
宮地真緒

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