原題:NO RESERVATIONS

一生懸命に仕事をするのもいいけれど、 ちょっとのサジ加減で、違う何かがみつかるかも。

2007年/アメリカ/カラー/104分/ 配給:ワーナー

2009年07月03日よりDVDリリース 2008年02月08日よりDVDリリース 2007年9月29日(土) 丸の内ピカデリー1 他全国ロードショー

©2007 Warner Bros. Entertainment Inc - U.S., Canada, Bahamas & Bermuda. ©2007 Village Roadshow Films (BVI) Limited - All Other Territories.

公開初日 2007/09/29

配給会社名 0085

解説




一生懸命もいいけど、ちょっとのさじ加減で
違う何かが見つかるかも・・・。
日々がんばるあなたに贈る、とっておきの幸せレシピ

ニューヨークでも指折りの人気レストランで料理長をつとめるケイトは、妥協を知らない完全主義者。仕事に対する情熱は人一倍で、もちろん、そのための努力も惜しまない。毎日朝は4時に起きてその日一番の食材を買い付けに行き、厨房に入れば隅々にまで目を行き届かせて料理人たちを取り仕切り、目が回るような忙しさの中、正確に、完璧に、すべての料理を仕上げていく。
積み重ねてきたキャリア、努力して手に入れた自信と賞賛、やりがいのある仕事、築き上げた自分の居場所。でも、立ち止まってしまったら置いていかれてしまいそうな不安……そんな彼女が人知れず流す涙を、あなたはきっと知っているはず。
まだ気づかない幸せは、自分が決めたルールの外にあるのかもしれない。予期せぬ出来事から“完璧な厨房”の外へと一歩踏み出すことになった彼女が見つけた新しい自分。
今、頑張っているすべての女性たちに届けたい——それが、この『幸せのレシピ』。

主演は、『シカゴ』でアカデミー賞助演女優賞に輝くキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。卵料理さえ満足にできなかったという彼女は、実際にレストランの厨房に入ってゼロから修業、ウェートレスとしてお客の前にも立ったという。その甲斐あって、シェフコートにロングエプロンをきゅっと結んだ彼女は、まさにプロのシェフそのものの惚れ惚れするような風格。さらに特訓で身につけた「テ—ブルクロス引き」の秘技も本編中で披露される。そんな彼女の神聖なる厨房に突然闖入してくる副料理長ニックを演じるのは、『サンキュー・スモーキング』『ブラック・ダリア』のアーロン・エッカート。厨房には音楽を、仕事には息抜きを、というニックは、ケイトとはまるで正反対の陽気で自由奔放な性格。そしてケイトの料理の熱烈な崇拝者でもある。さらに、ケイトの人生を大きく変えることになるもうひとりの存在。それが、亡き姉の遺児としてケイトが引き取ることになった9歳の姪、ポーラ。『リトル・ミス・サンシャイン』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたアビゲイル・ブレスリンが、天才子役といわれる以上の存在感で、傷ついたふたつの心をつないでいく。
監督は、実在するピアニストの半生を描いた感動作『シャイン』で、アカデミー賞主要7部門にノミネートされ、世界中の絶賛を集めたスコット・ヒックス。「トゥーランドット」から「蝶々夫人」まで、音楽に言葉を語らせることができると評されたヒックス監督ならではの、料理とクラシックの見事なコラボレーションは、五感をくすぐる見所のひとつ。そして、リアリズムに裏打ちされた人間ドラマは、この映画を、ただ幸せをつかまえるだけの“おとぎ話”では終わらせない。時にほろ苦く、時にせつなく、けれど確かにこれが幸せなのだと、観る人の心の奥にしみ入るように伝わってくる本物のハートウォーミング・ストーリーがここにある。

ニューヨークで一番おいしい料理を作ることができても、長い間、おいしい食事をしたことがなかったケイト。誰かと一緒に食べるディナーは、どうしてこんなに満ち足りるのだろう。小さな手が初めて作ってくれた不揃いのパンケーキは、なぜこんなにおいしいのだろう。見慣れた厨房の外で、初めて知った新しい自分。今までとは違う選択、今までとは違う場所。今まで見つけることができなかった幸せ。一歩踏み出す勇気があれば……。
「もうそんなに頑張らなくてもいいよ」——あなたの耳にもそんな誰かの声が届くかもしれない。

ストーリー




それはレシピにはなかった予想外のスパイス——。

ニューヨークでも1、2の人気を誇るマンハッタンの高級レストラン“22ブリーカー”。

店の評判を支えているのは、完璧な料理で客の舌をうならせる料理長のケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)。シェフとしての腕前は超一流、仕事に賭ける情熱は人一倍、厨房での采配にも隙がなく、まわりが近寄りがたいほどの完全主義者ぶりを発揮するケイトだが、厨房の外へ出るのはあまり気がすすまない。料理に賞賛を贈る客に挨拶をするのも苦手だし、ましてや、精魂傾けた料理に的外れな注文をつける客が現われようものなら、ついつい喧嘩腰の対応に。それを見かねたレストランのオーナーからは、カウンセリングを受けるようにと命じられる始末。
ところが、そんな仕事一筋のケイトに、ある日突然、望んでもいないのに人生の転機が訪れた。たった一人の肉親である姉の死と、遺された9歳の姪ゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)。ケイトは、ゾーイを引き取り、母親代わりとなって一緒に暮らすことを決意する。今までの自分からは想像もつかない状況を前に、まずは自慢の料理を作り、何とか幼い姪の心を慰めようとするものの、ゾーイはケイトが作る絶品料理の数々にはまったく見向きもしない。
しかも、ケイトに降りかかった試練はそれだけではなかった。仕事場に戻ってみると、彼女の聖域であるはずの厨房が大変なことに! 新たに副料理長として雇われたニック(アーロン・エッカート)が、クラシック音楽を大音量で響かせながら、陽気に楽しく料理の腕を振るっていたのだ。
隅々にまで目を行き届かせてきた自分の居場所、仕事中心にまわっていた規則正しい生活。厨房と同じように、自分の人生も完璧に仕切ってきたはずなのに……。自分が敷いたレールとはまったく違う新たな人生。その一歩を、ケイトはいやおうなしに踏み出すことになった。

スタッフ

監督:スコット・ヒックス
脚本:キャロル・フュクス
製作:ケリー・ヘイセン セルジオ・アグエロ
製作総指揮:スーザン・カートソニス ブルース・バーマン
原作:サンドラ・ネッテルベック
撮影:スチュアート・ドライバーグ
美術:バーバラ・リング
編集:ピップ・カーメル
共同製作:マリ・ジョー・ウィンクラー=イヨフレダ
美術:バーバラ・リング

キャスト

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
アーロン・エッカート
アビゲイル・ブレスリン
パトリシア・クラークソン
ボブ・バラバン

LINK

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□IMDb
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http://noreservationsmovie.warnerbros.com
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