原題:Night at the Museum

2006年12月22日全米公開

2006年/アメリカ/カラー/108分/ 配給:20世紀フォックス

2010年06月25日よりDVDリリース 2007年08月03日よりDVDリリース 2007年3月17日、日比谷スカラ座系

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公開初日 2007/03/17

配給会社名 0057

解説



想像を超えたファンタジー! 時空を越えたアドベンチャー!!

ティラノサウルスが走り回り、古代エジプトのファラオがミイラから復活、米国史に名を刻む大統領が世紀の恋をして、ローマ皇帝はグラディエーターを引き連れて西部開拓時代のカウボーイと大乱闘。モアイ像がガムを噛み、ネアンデルタール人がライターで火を起こし、サルも霊長類ヒト科に立ち向かう・・・。まさしく歴史的大事件が連続する驚異のミュージアム。タイムマシンにお願いしても決して拝むことのできない奇想天外なエピソードを凝縮したファンタジー・アドベンチャー、それが『ナイト ミュージアム』だ。

主人公は、何をやってもうまくいかないバツイチの失業男ラリー。別れた妻の再婚にとまどう彼にとって、離れて暮らす最愛の息子との接点を失うのは耐え難いことだった。息子を失望させないためにも職探しに奔走する彼は、自然史博物館で夜警の仕事に就く。恐竜の骨や動物のはく製、太古の彫刻、ジオラマや人形が並ぶ、そこは夜のとばりが降りると、もうひとつの顔を覗かせる。そう、これらが生命を宿らせ、館内狭しと動き出すのだ!とどまるところを知らない混乱に、ラリーは唖然・呆然とするばかり。そのうえ、この博物館ではある怪しい計画が密かに進行していた。ラリーはこの混乱を収め、博物館を守ることができるのか!?

目にしたことのない過去の風景を夢想させる、博物館という空間。この夢想を引き伸ばし、拡大したのが本作の独創的なポイントだ。初代ローマ帝国オクタヴィウス、フン族の王アッティラ、米国大統領セオドア・ルーズベルト等の歴史上の人物から名も無き市井の民まで、登場キャラクターはさまざま。そんな彼らが別の時代の人間、または現代人と出会ったときに見せる反応は時にユーモラスで、時には予想外の大事件をも引き起こす。そこに類人猿や動物、恐竜までもがからんでくるのだから展開の先読みは困難だ。ハラハラドキドキのアクションもあれば爆笑のコメディー、ハートウォーミングな感動も待ち受けている。いずれにしてもイマジネーションあふれるその世界に驚かされるのは必至で、想像力や知的好奇心を刺激する多種多彩な仕掛けは大人も子供も夢中にさせるだろう。

先の読めないドラマを織りなすうえで芸達者な俳優のキャスティングが勢ぞろい。主人公ラリーには、『ドッジボール』等で今や当代随一のコメディー俳優としての地位を確立したベン・ステイラー。また、彼の味方となり、昼間は博物館の人形として展示されている米国大統領セオドア(テディ)・ルーズベルト大統領役には、『ミセス・ダウト』のロビン・ウィリアムズ。さらに『メリー・ポピンズ』のディック・ヴァン・ダイク、『ティファニーで朝食を』のミッキー・ルーニー、『ハスラー2』のビル・コッブスという大ベテラン・トリオが、ひとクセありそうな老警備員に扮して、余裕たっぷりの妙演をみせている。このほか、ラリーと恋を予感させる博物館員レベッカには『シン・シティ』のカーラ・グギーノ。スティラーの実の母親で伝説のコメディエンヌ、アン・メアラがラリーに仕事を斡旋する職業紹介員にふんする他、スティラーの親友である人気俳優もノンクレジットで顔を見せる。

『ハリー・ポッター』シリーズを生んだヒットメーカー、クリス・コロンバスとマイケル・バーナサン、マーク・ラドクリフのプロデュースの下、『ピンクパンサー』のリメイクを成功に導いたモダン・コメディーの名手ショーン・レヴィが監督を務める。また、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のジム・ライギールや、『ナルニア国物語/第一章:ライオンと魔女』のVFX工房リズム&ヒューズが、驚異的なビジュアルをクリエイトしている。

ストーリー




ニューヨークに住むラリー・デリー(ベン・スティラー)はツキに見放された男。夢想家の彼は大きな事をやり遂げたいが、なすべきことを何一つ成し遂げられず妻エリカ(キム・レイヴァー)に愛想をつかされ離婚、現在は失業中の身。そんな彼に新たな問題が持ち上がった。エリカが再婚することになり、最愛の息子ニッキー(ジェイク・チェリー)が新しい父親にすっかりなついていたのだ。父子の絆を保ちたいラリーには、何より新しい仕事が必要だった。職業紹介所を訪ねた彼は気が進まないながらも、自然史博物館で警備員の仕事に就く。
博物館のディレクターでボスのマクフィー博士(リッキー・ジャーヴェス)は形式を重んじる堅苦しい人間で、ラリーとはソリが合いそうにない。さらに悪いことに、ラリーの仕事は、警備は警備でも夜警の仕事だった。先輩の老警備員のセシル(ディック・ヴァン・ダイク)はラリーに鍵束と懐中電灯、マニュアルを預けると、同僚のガス(ミッキー・ルーニー)、レジナルド(ビル・コッブス)とともに帰宅してしまう。意味ありげな笑みを残して・・・。

勤務最初の夜、見回りに出たラリーは、ホールの中央に設置されていることに唖然とする。さらに驚くべき事に、そのティラノサウルスは廊下の給水機で水を飲んでいたのだ!ラリーに気付いたティラノサウルスは猛然と追ってくる。災難はこれだけに止まらなかった。展示されている歴史上の人物の人形やはく製の動物が動き出し、館内を闊歩していたのだ!話しかけてくるモアイ像、大騒ぎするネアンデルタール人、襲ってくるフン族。ライオンや巨象、ダチョウに追いかけられ、いたずら好きなノドジロオマキザルのデクスターに鍵束とマニュアルを奪われた上に鼻を噛まれ、西部開拓時代のジオラマではガリバーのように縛られ、ローマ帝国では矢の一斉射撃を受けるなど、散々な目に遭うラリー。そんな彼の目の前に、馬にまたがった第26代米国大統領、テディことセオドア・ルーズベルト(ロビン・ウィリアムズ)が現れる。テディによると、この博物館内の展示物は夜になると生命を得るとのことだった。唖然とするしかないラリー。こうして、彼の長い長い夜は明け、展示物は元の場所へと戻ってゆく。
昨夜と同じ過ちは繰り返すわけにはいかない。女性館員レベッカ(カーラ・グギーノ)に展示物について尋ね、本で歴史を勉強し、備品や秘密兵器を携えて夜に備えるラリー。準備に余念のない彼が、勤務明けのレジナルドの不振な行動に気付くはずもなかった。

2日目の夜。ティラノサウルスやジオラマ兵の対策も万全でひと安心したラリーは、ショウケースの中に飾られているインディアンの女性サカジャウィア(ミズオ・ペック)の人形に見とれていたテディに遭遇する。どうやらテディはサカジャウィアに恋しているようだ。しかし、ラリーが余裕を示せたのもここまで。またしてもデクスターが彼から鍵束を奪って逃走。必死に追うラリーだったが、このチェイスによってジオラマ間で争いが起こり、フン族も騒ぎ出すなだ館内は混乱に陥る。折りしも朝日が昇り、混乱は収束に向かうのだが、展示ケースの割れや散らかりばかりはどうしようもない。惨状を目の当たりにしたマクフィー博士はラリーにクビを宣告。運悪くその場をニッキーが目撃していた。懸命の説得でクビを免れたラリーはニッキーの元へ向かい、明日の夜、博物館に来て欲しいと伝えた。

そして3日目の夜。
ニッキーを館内に招きいれ、ラリーは信じられない光景を見せてやろうと張り切るが、なぜかこの夜はどの展示物も動き出そうとしない。ティラノサウルスもテディも停止したまま。ニッキーの顔に広がる失望の色に、動揺するラリー。しかし、この夜の彼の試練はこれだけではなかった。密かにある計画が進行しつつあったのだ。動く展示物の秘密とは?博物館を陰謀から教えるのか?そしてラリーは、息子との絆を取り戻すことができるのか?

スタッフ

監督: ショーン・レヴィ
製作: ショーン・レヴィ
クリス・コロンバス
マイケル・バーナサン
ボブ・ダクセイ
原案: ロバート・ベン・ガラント
トーマス・レノン
脚本: ロバート・ベン・ガラント
トーマス・レノン
撮影: ギレルモ・ナヴァロ
音楽: アラン・シルヴェストリ

キャスト

ベン・スティラー
カーラ・グギーノ
ディック・ヴァン・ダイク
ミッキー・ルーニー
ビル・コッブス
リッキー・ジャーヴェイス
キム・レイヴァー
ロビン・ウィリアムズ

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