原題:loudQUIETloud : a Film about the PIXIES

2006年SXSW映画祭正式出品 2006年トライベッカ映画祭正式出品 2006年ニュージーランド映画祭正式出品 2006年メルボルン国際映画祭正式出品 2006年エジンバラ国際映画祭正式出品 2006年シアトル映画祭正式出品 2006年アライヴ・ディープ・フォーカス映画祭正式出品 2006年ナンタケット映画祭正式出品 2006年コーチェラ映画祭正式出品 2006年AFI音楽ドキュメンタリー祭正式出品 2006年アテネ国際映画祭正式出品 2006年オウル・ミュージック・ビデオ祭正式出品 2006年サウンド・アンシーン・フェスティバル正式出品

2006年/アメリカ/カラー/85分/ 配給:キングレコード

2007年05月09日よりDVDリリース 2007年3月3日(土)より渋谷シアターNにて2週間限定レイトショー

JONATHAN FURMASKI

公開初日 2007/03/03

配給会社名 0109

解説


再結成ツアーの最初のリハーサルから、約1年後までを克明に描くドキュメンタリー
「あれはつらい解散だったから、再結成はおよそ有り得ない出来事だった」と監督のマシュー・ガルキンは語る。「ドキュメンタリーのフィルムメイカーとして、我々は再結成を果たしたこのバンドには語られるべき要素、探求する要素があると確信した。当時の音を取り戻せるのか、彼らはうまくやっていけるのか、あのテンションと創造的論争は甦るのか」。通常あまり取材に応じないピクシーズだが、この映画のために、撮影を承諾。スタッフはアーティストとしての彼らと、彼らの家族、ファン、友人との関係性、そしてステージでの4人による化学反応とも言えるダイナミックさを描くことに成功した。その映像にはメンバー間のテンション、ツアーバンドの生活などが詳細に記録されている。

結成と熱狂と解散
“ピクシーズは1986年ボストンで結成され、パンクとギターロック、ポップとサーフロックのリフにメロディックなフックをミックスしたサウンドと、フロントマンのブラック・フランシス(旧チャールズ・トンプソン、別名フランク・ブラック)が書く宗教、UFO、形而上学を題材にした奇妙な歌詞で、瞬く間にカルト的な人気と評論家の賛辞を獲得した。6年間の活動の中、イギリスの4ADレーベルにて5枚のアルバム(1枚はミニ・アルバム)を発表、小さなクラブからヨーロッパの巨大なフェスティバルまで絶え間ないツアーを展開し、ファン、ミュージシャン仲間、評論家と信奉者を増やしていった。しかし終りは突然やってくる。衝突を避けたブラック・フランシスはファックスでバンドを解散させたのだった。
その頃にはピクシーズの人気、影響は否定のしようのないほど広がっていた。U2のボノは”史上最高のアメリカのバンド”と語り、デヴィッド・ボウイは”80年代を通しての最高の音楽”と語った。ニルヴァーナのカート・コバーンはピクシーズの1stアルバム『サーファー・ローザ』が80年代で一番好きなアルバムと語り、そしてニルヴァーナの大ヒット曲”Smells Like Teen Spirit”を書いた時、”ピクシーズの真似をしたんだ”と告白した。

再結成と静寂と現在
その後12年間の空白期間も、ピクシーズの伝説と神話は衰えるどころかさらに膨れ上がり、2004年初頭に再結成ツアーが発表された際には、ツアーのチケットは即完売となった。ファンの馬鹿騒ぎとメディアの熱狂(ニューズウィーク誌はバンドのウォーム・アップ・ツァーの初日について“これぞピクシーズの音……すべての人を圧倒……1日とて手を抜くことのないバンドの完璧なプレイ。”と記している)をよそに、ブラック、ベーシストのキム・ディール、ギターのジョーイ・サンティアゴ、ドラムのデヴィッド・ラヴァリングは冷静を装っているように見えた。
「バンドは撮影中我々にすべてをさらけだしてくれた。この映画を観てくれる観客は同じフィーリングを持ってもらえると思う」監督は語った。

化学反応を媒介するダニエル・ラノワの音響
U2、ピーター・ゲイブリエル、ボブ・ディラン、ウィリー・ネルソン、エミルー・ハリスなどを手掛けたプロデューサー、ダニエル・ラノワが本作のオリジナル・スコアを担当する。80年代、ブライアン・イーノに見出されたラノワは、数々のビッグネームたちとの仕事を通して、フランス系カナダ人という自らのルーツとその広がりを、独自のアンビエント・サウンドの中に発酵させてきた。その静かで濃厚な音楽の持つ時の流れが、決して口数が多いわけではないメンバーたちのプライヴェートな静かな佇まいを雄弁に物語っている。まさに「クァイエット」であるが故の「ラウド」なサウンド。そしてそれは、メンバー間の微妙な緊張と愛と憎悪を融合させ、ステージ上での彼らの化学反応に向けての土壌を、見事に作りあげている。

ストーリー

スタッフ

監督:スティーヴン・カンター、マシュー・ガルキン
製作:スティーヴン・カンター
製作総指揮:ジョン・クラスノ、ダニエル・ライキンド、パックス・ワッサーマン、ジュリー・ゴールドマン、クリサーヌ・カッツォーリス、カロライン・スティーヴンス
共同プロデューサー:マシュー・ガルキン、ジャネット・ビリグ・リッチ、ジョナサン・ファーマンスキー、ケリー・ディール

キャスト

チャールズ・“ブラック・フランシス”・トンプソン
キム・ディール
デヴィッド・ラヴァリング
ジョーイ・サンティアゴ

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す