原題:The Guardian

命の数だけ、ドラマがある。涙の数だけ、奇跡がある。

全米公開:2006年9月29日

2006年/アメリカ/カラー/139分/ 配給:ブエナビスタインターナショナル(ジャパン)

2007年06月20日よりDVDリリース 2007年2月10日、日劇1他全国ロードショー

©2006 Touchstone Pictures and Holding Pictures Distribution Co., LLC

公開初日 2007/02/10

配給会社名 0069

解説


危機にさらされた命の前では、誰もがみな無力である。だが、愛すべき者を失う深い悲しみを知り、救いを求める魂の叫びに立ち向かう強さを持つ者にこそ、奇跡を起こす力は宿る。わずかな可能性であっても、希望を信じて命を救うことにすべてを賭ける者たちの、真実のドラマがここにある──。
ベン・ランドール(ケビン・コスナー)は、これまでに200人をも越える遭難者の人命を救ってきた伝説的なレスキュー・スイマー(救難士)だ。だが、任務中に目の前で大切な相棒を失ったことで、彼は心と身体に深い傷を負い、現場の第一線を退くことを余儀なくされる。レスキュー隊員エリートを育成する【Aスクール級学校】に教官として赴任したベンは、そこで元高校の水泳チャンプである訓練生、ジェイク・フィッシャー(アシュトン・カッチャー)と出会う。天賦の才能に恵まれながらも、何かに苛立ち、時に暴走してしまうジェイクの中に、ベンは自分と同じ心の傷──かけがえのない命を救えなかった者の苦悩を見出す。救い続けることこそ、生き残った者の《宿命》…そんなベンの強い信念に心打たれ、ジェイクは次第に人命救助の本当の意味を学んでいく。いつしか父子にも似た強い魂の絆で結ばれていく二人…。だが、運命は余りにも残酷な試練を彼らに用意していた──!
人命救助のために死と隣り合わせの任務を遂行するアメリカ沿岸警備隊(U.S. Coast Guard)を舞台に、魂を揺さぶる《命のドラマ》が誕生した。人命救助に全てを捧げる伝説のレスキュー・スイマーと、彼に導かれる若き天才スイマーとの心の絆、そして、彼らの栄光に秘められた孤独と葛藤を描いた2007年最高の感動作──「守護神」。見知らぬ人々の生と死の狭間で、時に神のごとき奇跡を起こし、時に為すすべも無く逝く命を見守るレスキュー・スイマーたちの熱き物語が、全世界を涙で包みこむ。
「気高き誇りをもった男達のドラマを描きたかった。レスキュー・スイマーは真のヒーローだ。真のヒーローとは、命を奪うためではなく、命を救うために存在する。私は人を殺す人間をほめ讃えようとは思わない」──そう語るのは、「逃亡者」「コラテラル・ダメージ」など、壮大なスケールのアクションと、骨太なドラマの演出に定評のある名匠、アンドリュー・デイヴィス監督。《命》というものと真正面から向き合い、死と隣り合わせの荒れ狂う嵐の中、ただひたすらに人命救助にあたるレスキュー・スイマー達の勇姿を、ダイナミックかつドラマティックに描き切る。この殺伐とした現代において、《命》の意味と尊さを真摯に語りかける本作には、監督の渾身のメッセージがこめられているのである。

主演は、「フィールド・オブ・ドリームス」「ダンス・ウィズ・ウルブズ」など、数々の主演作で全世界を感動で包み込んだ俳優、ケビン・コスナー。任務中に大切な相棒を目の前で失い、心に深い傷を負った伝説のレスキュー・スイマー、ベン・ランドール役を演じる。孤独と苦悩にさいな苛まれながらも、命を救い続けることを天職と信じて海と闘い続ける男の凄絶な姿は、これまで数多くの作品で男の内面に宿るヒロイズムを演じてきたケビンの真骨頂といえる。
また、ベン・ランドールによって“命を守る”ことの本当の意味を学んでいく若き天才スイマー、ジェイク・フィッシャーを演じるのは、今ハリウッドで最も注目される若手俳優、アシュトン・カッチャー。撮影の8ヶ月前から肉体改造に取り組み、純粋な筋肉を5キロ以上も増量して臨んだ彼の気迫みなぎる演技が、手に汗握る海難救助シーンをさらにリアルなものにしている。
本作はアメリカ沿岸警備隊の全面協力によって、彼らの崇高な任務の真実に迫ることができた。当初、撮影はニューオリンズで予定されていたが、2005年夏のハリケーン・カトリーナによって撮影場所の変更を余儀なくされた。このカトリーナの壊滅的な被害の中、メキシコ湾岸諸州の33,520人を救助・避難させた名も無きヒーローこそ、レスキュー・スイマーたちだ。これまで脚光を浴びることの少なかった彼らの献身的な救助活動は、ニュース映像によって全世界に伝わり、多くの人々の心に希望の灯をともした。そして、その希望の灯は、映画「守護神」にも受け継がれている──人は、人の命を奪う生き物ではなく、守りたいと願う存在なのだと…。

ストーリー


それは、海に語り継がれる伝説…
多くの命を救い続け、数々の奇跡を生んだ彼のことを、
人は──《守護神》と呼んだ。
  
荒れ狂う嵐のなか、悪夢と化した暗闇の海を、ただひたすら泳ぎ続ける一人のレスキュー・スイマーがいる。男の名は、ベン・ランドール。人命救助に命を捧げ、これまで数百人もの命を救ってきた彼は、その過酷さは軍隊をも凌ぐといわれるアメリカ沿岸警備隊(U.S. Coast Guard)に所属し、数々の栄誉ある勲章に輝いている伝説のレスキュー・スイマーである。だが、ある救出任務の際、彼は目の前で大切な相棒を失ってしまう。生存者はベンただ一人という最悪の結果に、心と身体に深い傷を負った彼は、現場の第一線を退くことを余儀なくされる。さらにベンを苦しめたのは、妻ヘレンが彼の元を去ったことだ。彼女はベンを愛しながらも、死と隣り合わせの任務を続ける夫を待ち続けることに疲れ果ててしまったのだ。重い心を引きずったまま、レスキュー隊員のエリートを育成する【Aスクール級学校】へ、ベンは教官として赴任する。
【Aスクール】──そこは、アメリカ沿岸警備隊志願者のなかでも特に選ばれた者しか入学を許されない、レスキュー・スイマーを目指す者達の聖地である。そこでの訓練は過酷を極め、実際にレスキュー・スイマーとなれるものは志願者のわずか1%にも満たない。海難救助の最前線で幾たびもの修羅場をくぐってきたベンは、徹底して《人命救助》とは何かを厳しく指導していく。彼はそこで、元高校の水泳チャンプである訓練生、ジェイク・フィッシャー(アシュトン・カッチャー)と出会う。
ジェイクは、何かを振り払うかのように、一心不乱に訓練にのめりこんでいた。彼の天賦の才能にベンはいち早く気づいてはいたものの、仲間を信頼せず、時に暴走してしまうジェイクの態度に、何か腑に落ちないものを感じていた。そんなある日、ささいなきっかけからジェイクは問題を起してしまう。苛立つジェイクを、激しく非難するベン。そんなベンに、ジェイクの心の堤防は、一気に決壊した。「あんたに俺の何がわかる?」彼はもう二度と、仲間を失いたくなかった──。
ジェイクには、痛ましい過去があった。実は彼は、高校時代に自分の運転していた車で事故を起こし、大事な水泳チームの仲間全員を失っていた。唯一生き残った彼は、死んでいった仲間たちへの自責の念に絶えずさいなまれ、振り払おうとすればするほど、その苦しみから逃れられずにいた。ジェイクにとって、自らの泳ぎの才能を生かして、他人の命を救うこと以外に、生きていく術などなかった。

スタッフ

監督:アンドリュー・デイヴィス
脚本:ロン・L.ブリンケーホフ
製作:ボー・フリン/トリップ・ヴィンソン
エクゼクティブ・プロデューサーズ:チャーリー・ライオンズ
ピーター・マクグレガー=スコット
アーミアン・バーンスタイン ザンヌ・ディヴァイン
撮影監督:ステファン・ST.ジョン
視覚効果スーパーバイザー:ウィリアム・メサ
プロダクション・デザイン : メイハー・アーマッド
編集:デニス・ヴァークラー,A.C.E. トム・ノードバーグ
音楽:トレヴァー・ラビン

キャスト

ベン・ランドール:ケビン・コスナー
ジェイク・フィッシャー:アシュトン・カッチャー
スキナー:ニール・マクドノー
エミリー:メリッサ・サージミラー
ハドレー:クランシー・ブラウン
ヘレン:セラ・ウォード
マギー:ボニー・ブラムレット
ホッジ:ブライアン・ジェラーティ

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