原題:GHADA

2005年/日本/カラー/106分 配給:安岡フィルムズ、アジアンプレス・インターナショナル

2007年10月26日よりDVDリリース 5月20日(土)より、UPLINK Xにてロードショー 他、順次全国公開

公開初日 2006/05/20

配給会社名 0706/0707

解説



1988年7月、ひとりの女性ジャーナリストが戦火のパレスチナで取材をはじめた。古居みずえ・当時40歳。
37歳の時、原因不明の関節リウマチに襲われ、1ヶ月後には歩行器なしで動けなくなった。真剣に人生に向き合っていなかった自分に悔やんだ。「もうだめだ…」諦めかけた時、投薬した薬が奇跡的に効いた。「一度きりの人生。何かを表現したい。」その時、古居は普通のOL生活から女性ジャーナリストとして人生を大きくシフトした。
 また、ガーダ自身も古居との出会いによって、その人生を大きくシフトさせている。
 ガーダは、パレスチナの古老たちから、1948年のイスラエルの建国によって、故郷を奪われたパレスチナ人の体験と暮らしについて、聞き書きを続けている。ガーダは「ジャーナリストとしての生き方を古居から学んだ」と語っている。封建的な男性社会であるパレスチナでは、女性たちの声が聞え難い。男性のジャーナリストでは撮影する事が不可能な、貴重な映像である。そんな社会のあり方と闘い、奪われた暮らしを再生させようとしているガーダにとって、多くの困難を乗り越えてきた古居の存在は大きい。
今、日本では、経済や社会の不安が大きく、夢や将来への希望を目指して生きることは難しい。それでも、自らの生き方を真剣に捜し求めている人々は少なくない。会社勤めのかたわら、スキルアップを目指して専門学校に通ったり、通信教育を受講する者や、転職によって可能性を探ったりしている者もいる。
人生の半ばで大きく生き方をシフトした古居、巨大な力によって奪われた故郷を取り戻そうとするガーダの存在は、かれらを勇気づけてくれるであろう。

ストーリー





パレスチナ女性ガーダは、ガザ地区難民キャンプで生まれ育った。ガザ地区南部は古い慣習の残っている地域だ。そんな中で、自立心の強いガーダは伝統的な結婚式を拒否しようとし、今までのやり方にこだわる母親や友人、婚約者の母親とぶつかっていく。結局、ガーダは結婚式をあげず、花婿のナセルとエジプトに新婚旅行に出かける。1996年ガーダは最初の子、ガイダを出産し、女性として新しい生き方を貫いていく。
しかし2000年、パレスチナでは第二次抵抗運動が始まる。親戚の男の子カラムの死を目にし、母親として気持ちを揺り動かされる。ガーダは、パレスチナ人としてのアイデンティティーに目覚める。幼い頃、祖母から聞いた故郷の話や歌がガーダの心に蘇り、1948年に追われた話を、祖母年代の女性たちから聞き始める。
100歳になるハリーマは人生の終末でイスラエル軍によって家を壊され、テント暮らしになる。ガーダはハリーマから土地に根付くパレスチナ人の心意気に魅せられる。イスラエルとの国境に生きるウンム・バシームは農業や放牧を続けている。ガーダはウンム・バシームの生活を自分の故郷ベイトダラスに重ね合わせる。
ガーダというパレスチナ女性の生き様を通して、いまだに残る古い慣習を浮かび上がらせると同時に、パレスチナの原点を新しい世代につないで行こうと決心する1人の女性の成長を描く。

スタッフ

撮影・監督:古居みずえ
製作:安岡卓治 /野中章弘
編集:安岡卓治/辻井潔 
翻訳:(アラビア語訳)サイード・アハマド/山本 薫 (英語訳)森本 麻衣子/渋原 千鶴子/櫻井 英里子
編集協力:小西 晴子/松林 要樹/木村 茂之
宣伝美術:成瀬 慧
協力:ガーダの家族/ナセルの家族/カラムの家族
ハリーマの家族/アブ・バシーム&ウンム・バシーム/ハンユニス難民キャンプの皆様
製作協力:古居みずえドキュメンタリー映画支援の会代表
土井 幸美/北林 岳彦
製作:安岡フィルムズ アジアプレス・インターナショナル
配給宣伝:バイオタイド

キャスト

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