原題:少林橿屍 SHAOLIN VS EVIL DEAD

2004年/香港(広東語)/122分 提供:クロックワークス、フォワード・グループ 協力:ミューズ 配給:トルネード・フィルム

2006年02月24日よりDVDリリース 2005年11月12日、シネセゾン渋谷他にてレイトロードショー

公開初日 2005/11/12

配給会社名 0633

解説



2003年『少林サッカー』、2004年『カンフーハッスル』、そして2005年、香港映画界が世界に放つ、さらに過激で、さらにありえない究極のアクション・エンターテインメントがやってきた! その名も『少林キョンシー』!!

今や世界のトップ・アクションスターとなったジェット・リーを生んだ『少林寺』シリーズのヒットにはじまる“少林寺アクション”に、80年代に『霊幻道士』シリーズによって一大ブームを巻き起こした“キョンシー・ホラー”という、香港映画が生んだ2大ヒット・ジャンルを大胆に組み合わせ、これまた近年人気再燃中のジョージ・A・ロメロ監督作(『ゾンビ』『死霊のえじき』等)をルーツとする“ゾンビ・ホラー”の要素を加え、
『スター・ウォーズ』サーガも真っ青の宇宙的スケールの善悪頂上対決まで盛り込んだ娯楽の満漢全席、伝統のカンフー・アクションとワイヤーワーク、そして『少林サッカー』や『カンフーハッスル』で見せたデジタルSFX技術にゴアでグロテスクな特殊メイクまで満載した夢の企画、徹底的に楽しませてくれる驚異のスーパー・ムービーの誕生だ!

 清の時代。迷える霊を成仏させようと日夜修行を続ける正義の白道士、そして人間に害をもたらす霊たちをすべて消滅させようと冷酷に悪霊退治を行う黒道士。かつて同じ師に学んだ2人のライバル道士が、激しい法術合戦の火花を散らす中、邪悪なキョンシー大魔王が千年の眠りから目覚め、地上を地獄に変えようとしていた…。画面を埋め尽くす数百体の人食いゾンビに吸血キョンシー軍団、迎え撃つ少林寺で鍛え上げた最強の道士とその弟子たち、今、持てるパワーとテクニックのすべてを発揮して悪霊対道士の宇宙規模のアルマゲドンがはじまる!

 出演は、正義の白道士にクエンティン・タランティーノ監督『キル・ビルvol.1』『キル・ビルvol.2』でも華麗なカンフー・アクションを披露した『少林寺三十六房』のカリスマ・カンフースター、ゴードン・リュウ。対する悪の黒道士には欧米でも熱狂的な人気を誇るカルト・カンフー映画『力王』や『野獣特捜隊』などの人気アクションスター、ルイス・ファン。そしてフィリピンでアクションスターとして活躍するジャッキー・ウー、紅一点女性アクションスターとして売り出し中の『超酔拳』のシャノン・ヨーといった顔ぶれ。
監督は数多くの作品で武術指導を手掛けてきたベテラン・アクション監督で『アルティメット・バトル 忍者VS少林寺』『テラコッタ・ソルジャー』などの監督作がある鬼才ダグラス・クン。プロデューサーはドニー・イェン監督&主演『ドラゴン危機一発‘97』のジェレミー・チョン。世界最高のアクション監督ユエン・ウーピン(『マトリックス』『キル・ビル』シリーズ)率いるウーピン・クリエイティブ・チームと『酔鶴拳マスター』『激突!少林拳対忍者』などの往年のカンフー・アクトレス、シャロン・ヤンのパン・パン・プロダクションにより共同製作されたアクション・ファン待望の超話題作。すでに世界30カ国以上への権利販売が終了し、今年の年末にはパート2の製作開始も決定している。
なお、本作は本国や欧米で公開およびDVD発売されている94分バージョンよりも28分長い世界初のオリジナル完全版(122分)での上映となる。

ストーリー



「キョンシー様のお通りだ、道を開けよ!」
清の時代。迷える霊を成仏させ、転生させる《往生道》を極めようと日夜修行を続ける白道士(ゴードン・リュウ)は弟子の白日(ジャッキー・ウー)と白天(シー・シャオフー)、そして8体のキョンシーと共に旅を続けていた。それは、別な場所で死んだ者を故郷に葬るために遺体をキョンシーにして自立歩行させ、故郷に連れて帰るという大事な仕事だった。
 ある夜、一行は街道沿いのある料理店に立ち寄る。その店は大勢の客たちで賑わい、一見繁盛しているように見えたが、白道士は店に漂う何か異様な気配に気づく。案の定、そこは死霊たちが通りかかった生者を魔界に引き込もうと罠を張る死霊飯店だった。白道士が死霊たちの偽装を見破ると、店にいた客も店員も腐乱した本当の姿を現わして一行に襲いかかってきた。白道士は死霊たちの激しい攻撃をかわしながら、持てる法術を尽くし、彼らを転生させるために死者の魂を鶏の卵に封じ込めていく。しかし多勢に無勢、次第に白道士たちは絶体絶命の窮地に追いやられていく。そのとき、かつて白道士の兄弟子だった黒道士(ルイス・ファン)とその女弟子、黒月(シャノン・ヨー)が現われ、死霊たちの魂を抜き取り、次々と消滅させていった。
 白道士と黒道士は、かつて共に同じ師の下で道教の教えを学んでいたが、実の父親である師匠が一門の後継者に弟弟子である白道士を選んだことに激怒した黒道士は父の道場を飛び出し、父の教えとは正反対の《地獄道》へと傾倒していった。《地獄道》は、現世にさまよう霊すべてを悪と考え、それらを退治、消滅させるためには手段を選ばない冷酷な教えだった。白道士と黒道士は会う度にいがみ合い、霊に対する考え方の違いに対立していた。
 「彼方より戻りし死者の魂よ、故郷で安らかに眠りにつけ、棺の中へ」
白道士一行は、ようやく今回のキョンシーたちの故郷である陳家村にたどり着くと、さっそく霊を成仏させるための法術を行い、キョンシーたちを棺で眠らせるのだった。

 白道士の幼い弟子、白天は体調が優れなかった。実は彼は死霊飯店での死者との戦いのとき、死者の魂の入った卵を誤って飲み込んでしまっていたのだった。一方、すでに成人となっているもうひとりの弟子、白日は、黒道士の弟子、黒月に恋心を抱いていた。白日はその気持ちをがまんできずに黒月を呼び出し、告白するのだった。

 その頃、黒道士も邪悪な妖気漂うその村に現われていた。村のあちらこちらでは家畜の不自然な死骸が数多く見られるようになっていた。黒道士は村の実力者に除霊が必要であると説き、村人にお札を配り、広場で子供たちに法術を伝授する儀式を行った。しかし、それを見た白道士は黒道士が子供たちの魂を抜き、操ろうとしていることを見抜き、儀式を中止させようとする。やがて、広場は巨大な将棋盤と化し、黒道士に操られた子供たちと白道士が紙人形で作った童子たちの激しい法術戦が繰り広げられるが決着は付かず、黒道士はその場を立ち去った。
 
 黒道士は村の外れにある村人以外立ち入りを禁止されている洞窟に向かい、そこにかつて大軍を率いた将軍の魂が眠っていることを知る。黒道士はその墓をあばき、それを持つことで強力な魔力が得られるという麒麟石を盗み出すのだった。そのとき将軍の遺体がキョンシーとなって復活しようとしていた。黒道士は護符でそれを阻止し、棺に封じ込めるが、その直後、洞窟の天井から滴る雫が護符を剥がし、将軍はキョンシー大魔王として蘇ってしまう。大魔王は今こそ現世を暗黒の魔界に変え、その世界に君臨しようと企んでいた。

 一方、白天の体調はいよいよ悪化し、お腹がまるで妊婦のように膨らんでいた。そして、ついに彼は巨大な爆発音と共に尻から真っ白なベイビーキョンシー“タマ坊”を産んでしまう。産まれたばかりの“タマ坊”は、気味悪がって逃げ回る白天をママと呼んで彼の後を追い回すのだった。

 村の妖気はますます強まり、怪現象が次々と発生していた。黒道士は村人の虐殺を続けるキョンシー大魔王に戦いを挑むが、大魔王に肉体を乗っ取られてしまう。白道士とその弟子、そして“タマちゃん”、さらに黒月は、暗黒面に落ちてしまった黒道士と激しい死闘を繰り広げる。
白道士は黒道士の肉体を得てさらに強力となった大魔王を迎え撃つべく、弟子たちに村の霊廟に五行(火・水・木・金・土)のパワーを持つ五行石を使った五行塔を建てることを命じ、最後の死闘を準備した。やがて、大魔王のパワーを得て村の周りで続々と死者が蘇り、数百体のキョンシー軍団が霊廟に迫ってきた。はたして白道士たちは邪悪な暗黒パワーに打ち勝つことができるのだろうか? そして、白日と黒月の恋の行方は? そのとき、宇宙から巨大な隕石が霊廟に向けて飛来していた。今、宇宙的スケールによる善VS悪の最終大戦がはじまろうとしていた…。

スタッフ

監督:ダグラス・クン 
製作総指揮:シャーロン・ヤン・パンパン
製作:ジェレミー・K.P.・チャン
脚本:ホー・ユーワン  
編集:グラン・イップ 
音楽:ブラザー・フン 
照明:アラン・チョウ 
美術:クリス・リョン 
撮影:クワン・チーカン 
衣装:クォック・ライライ 
武術指導:イップ・ウィンキン 
助監督:タム・ワイキット 
    ライ・ミンワイ 

キャスト

ゴードン・リュウ 
ルイス・ファン 
ジャッキー・ウー 
シャノン・ヨー 
キット・チャン 
シー・シャオフー 

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