原題:Herbie: Fully Loaded

アクセル全開で、マジ恋モード!? イタズラなワーゲンが、あなたの願いを叶えます!

2005年6月24日全米公開

2005年/アメリカ/カラー/ 配給:ブエナビスタインターナショナル(ジャパン)

2005年12月21日よりDVDリリース 2005年7月30日(土)より、みゆき座他全国ロードショー!

(c)DISNEY ENTERPRISES,INC

公開初日 2005/07/30

配給会社名 0069

解説


──あなたも、欲しくありませんか?
ときに家族や恋人以上に心が通い、
恋や夢を叶えてくれる、
機械じかけの“不思議な友だち”を…。

この夏、ディズニーから願いを叶える“幸せの天使”誕生──。

犬や猫に始まり、熱帯魚や小鳥に爬虫類、あるいはサボテンや観葉植物まで、いつの時代も人間たちから愛される多種多様のペット。彼らはあなたが暗く落ち込んでいるとき、あなたの傍で優しく癒してくれる。楽しいとき、あなたと共に喜び笑ってくれる。ときに家族や恋人以上に、あなたのことを理解してくれる特別な存在。あなたに幸せを運んでくれるのは、何も人間だけとは限らないのだ。でも、もしそれが機械じかけのクルマだったとしたら? しかも、あなたの願いを叶える不思議な力を持っていたとしたら…?

2005年・夏、ディズニーから、願いを叶える“幸せの天使”が誕生する──その名は、ハービー。クルマであるにも関わらず、まるで人間のような感情を持った、茶目っ気あふれるフォルクスワーゲン。子犬のように人懐っこくて、子猫のようにいたずらが大好き。ヘッドライトを使ってウインクし、バンパーを曲げて笑顔を作る。若いワーゲンをナンパしたかと思えば、オイルを吹きかけ怒ったりもする。そして何より大切にしてくれるオーナーを、いつの間にか幸せにする特別な力を持っている…。
ハービーが魅せるクルマの常識を超えたカー・アクション、アメリカのモータースポーツの最高峰 “NASCAR”全面協力によるスリル満点のレース、痛快なコメディ、心温まる奇跡の友情、そしてロマンティックなテイストもたっぷり入った、誰もがハッピーになれる映画。それが、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズが贈る『ハービー/機械じかけのキューピッド』。
レーサーになる夢を諦め、TV局への就職も決まった少女マギー(リンジー・ローハン)は、大学の卒業祝いに父親(マイケル・キートン)から一台のクルマをプレゼントされる。ジャンクヤードにある数多くのクルマの中から彼女が選んだのは、スクラップ寸前のフォルクスワーゲン。不思議なことに、マギーはそのオンボロのクルマが、彼女の注意を引こうと必死にアピールしているように思え、どこか運命的なものを感じた。マギーが運転席につくなり、突然、ダッシュボードから現れた一通の手紙。そこに書かれていたのは「あなたと“ハービー”がひとつになれば奇跡が起こる…」という謎のメッセージ。訝しがりながらもエンジンをかけるマギー。その瞬間から、彼女の意思とは無関係にクルマは動き始める。それは、マギーの人生を大きく変える、奇跡の始まりだった…。

1928年のミッキーマウス誕生以来、ウォルト・ディズニーから数多くのファンタジー感あふれるキャラクターが誕生した。また、『シンデレラ』の“カボチャの馬車”や、『アラジン』の“魔法のじゅうたん”などディズニーの乗り物は、登場するだけでワクワクさせ多くの観客を魅了して止まない。ハービーは、その両方の魅力を合わせ持った、究極のキャラクターとして、1969年製作のディズニー映画『ラブ・バッグ』で劇場デビュー。その年の全米における最高興行収入を記録し、瞬く間に世界中で人気者となった。
ハービーのモデルとなったフォルクスワーゲンTYPE-1は、日本でも“ビートル=カブトムシ”という愛称で、発売から現在に至るまで多くのファンに愛され続けている。今回劇中で使用されているのは、’63年式フォルクスワーゲン・ビートルで、撮影用として30台以上の同モデルが集められた。「大半をCG任せにした『ハービー』にはしたくなかった。視覚効果撮影を補うのに、ハービーのスタントの多くをメカニカル・ロボティクスと呼ばれる技術を使用して完成させた」と語るのは、スパイク・リー監督などのアシスタントを務め、この作品が長編映画二作目となる女性監督のアンジェラ・ロビンソン。『ビートルジュース』(88)の画期的な効果でアカデミー賞メイクアップ賞を受賞した、パペット担当のロバート・ショートとともに、過去のハービー映画を丹念に研究し、新ハービーのキャラクターや表情をまったく新たなものに仕上げた。映画の終盤では、マギーのスケートボードの才能に刺激されたハービーが、フィニッシュ・ラインに向けてのレース中、クルマの常識を超えた妙技も披露している。

「これまで出演してきたものとは異なる、新たなジャンルの映画に出ることができて本当にうれしかった──映画の中でカー・レースを体験できるなんて最高よ!」と語るのは、主人公マギー役を務めたリンジー・ローハン。『フォーチュン・クッキー』(03)、『ミーン・ガールズ』(04)といった作品で女優として活躍する傍ら、アヴリル・ラヴィーンやヒラリー・ダフと並ぶ10代の人気女性ポップ・アーティストの一人として、いま、ファッション、ライフスタイル、私生活までもが雑誌やテレビなどで注目されている。全米のティーンエイジャーたちが熱狂し、日本でもそのブームが広がりつつある、カリスマ的ティーン・セレブだ。
マギーがレーサーになることを反対する父親であり、財政難のレース・チームの経営者、レイ・シニアを演じるのは、『ビートルジュース』(88)、『バットマン』(89)の名優マイケル・キートン。「ハービーには人々に心から愛される何かがある。この映画は脚本もすばらしく、魅惑的で、若い女性たちを大いに勇気づけるストーリーだと思う」と快く本作への出演を承諾した。また、ハービーとマギーのライバルであり、嫌味なスター・ドライバー、トリップ・マーフィを、『ドラッグストア・カウボーイ』(89)、『メリーに首ったけ』(98)のマット・ディロンがコミカルに演じている。

「ハービーは誰の心の中にもいる、ちょっとおマセな頑張りやの子供のようなもので、その愛らしさゆえに人々のハートを捉えて離さないキャラクターだ」と製作総指揮のトレイシー・トレンチが語るように、友達として、相棒として、そして願いを叶えるキューピッドとして、ハービーは誰もが近くにいて欲しいと願う、かけがえのない存在。この夏、ハービーが世界中を《幸せの魔法》で包みこむ──。

ストーリー

マギーmeetsハービー
マギー・ペイトン(リンジー・ローハン)は、ジャンクフードとスケボーが大好きな20歳の女の子。大学を卒業し、一ヶ月後にはニューヨークのテレビ局へ就職が決まっていた。彼女の家は、祖父・父・兄と三代に渡って人気カー・レース“NASCAR”に出場しているレーサー一家。マギーも、かつてはレーサーになる夢を抱き、さらにその才能は兄(ブレッキン・メイヤー)をはるかに凌ぐものだったが、数年前に起こしたストリート・レースでの事故をきっかけに、父(マイケル・キートン)からその夢を追うことを禁止されていた。
卒業式の翌朝、マギーは父親に連れられジャンクヤードへ。卒業祝いに、どれでも好きなクルマ(ただし500ドルまで)をプレゼントしてくれるというのだ。数多くのクルマの中から彼女が選んだのは、スクラップ寸前のフォルクスワーゲン。不思議なことに、マギーはそのオンボロ車が、彼女の気を引こうと必死にアピールしているように感じた。マギーが運転席につくなり、突然ダッシュボードから現れた一通の手紙。それは「あなたと“ハービー”がひとつになれば奇跡が起こる…」という謎のメッセージだった…。

マギーはハービーの驚くべき力を知る。
マギーがエンジンをかけると、ハービーはいきなり猛スピードで疾走! 制御不能となったハービーがようやく止まった場所は、ストリート・レーサー時代にマギーがパートナーを組んでいた、ケヴィン・メルツァー(ジャスティン・ロング)の目の前だった。彼は現在カスタム・カー・ショップのオーナーであり、最高の腕を持つ整備士に成長していた。もう一度マギーのレーサー姿を見たいと願うケヴィンは、ポンコツ車ハービーの修理を申し出る。
テスト・ドライブを始めると、またしてもハービーはマギーの意志を無視して、ウィリーをしながら町中を爆走する。「これこそ、ぼくの知っているマギーだ!」とケヴィンは喜ぶが、「私じゃないわ! 勝手に動いているのよ!」とマギーは叫んだ。
ハービーが目指した場所は、地元のストリート・レーサーたちが集うカー・ショウ。そこには、“NASCAR”のスター・ドライバー、トリップ・マーフィ(マット・ディロン)が来ていた。トリップにオンボロ車と侮辱されたハービーは、ピカピカの彼のクルマを傷つけてしまう。それをマギーの仕業だと勘違いしたトリップは、ストリート・レースを提案。バリバリに改造されたスポーツ・カーV.S.オンボロ・ワーゲン。勝てるはずのないそのレースで、ハービーはマギーがイメージする通りのトリックを魅せ、みごとに勝利した。「まるで私とハービーが一体になった感じ。このクルマには何か秘密があるのよ!」とマギーは興奮しながらケヴィンに話した。もう認めないわけにはいかなかった。ハービーは、“魔法のクルマ”なのだ!

ハービーは幸せを運ぶ…。
 マギーにパートナーとして認められたハービーは、まるで子猫のようにマギーにじゃれ付いたり、ケヴィンにイタズラをしたりする。やがてハービーとマギーの心が通うに連れて、マギーとケヴィンの仲も次第に近づいていった…。
一方、屈辱的な思いをしたトリップは、ハービーとマギーに復讐するため、ストリート・レースを開催する。賞金は1万ドル。マギーは順調に予選を勝ち上がり、ついにトリップとの決勝戦を迎えた。そのレース前、トリップはマギーに一つの賭けを提案した。それは、負けた方のクルマは勝った方のものになる、というもの。まばゆく光るトリップのレース・カーと賞金さえあれば、苦境に立つ父のレーシング・チームを救える…。マギーは、その賭けに乗ることにした。
決勝レース──マギーとトリップの“密約”を知り傷ついたハービーは、ゴールラインの1メートル手前でエンスト。「このバカ! わざとやったわね! あなたのこと信じていたのに!」とハービーに怒るマギー。レースに敗れたハービーは、約束どおりトリップに連れて行かれてしまった。「何でそんな賭けをしたんだ。ハービーに謝れよ!」とケヴィンに責められて、マギーは初めて自分が取り返しのつかないことをしたと知る…。

マギーとハービーがひとつになれば、奇跡が起こる…。
生きる気力をすっかり無くしボロボロになったハービーは、モンスター・トラック・ショーで巨大トラックの下敷きにされようとしていた。「ハービー、私にはあなたが必要なの。私たちはチームよ! がんばって!」トリップに居場所を聞き、大急ぎで駆けつけたマギーは大声で叫んだ。すると、その言葉を聞いたハービーのバンパーが曲がり、笑顔を作った。息を吹き返したのだ! 「ごめんね、ハービー」マギーがハービーに謝ると、まるで彼女を許すかのように「ビー!」っと大きくクラクションを鳴らした。ハービーに乗り込んだマギーはモンスター・トラックの攻撃を大ジャンプでかわし、トラック・ショーのスタジアムを後にした。
 一方、“NASCAR”のレースでは、チーム・ペイトンが危機に直面していた。次のレースに勝たなければチームは解散だというのに、ドライバーであるレイ・ペイトン・ジュニアは事故で怪我、レース・カーも大破してしまったのだ。誰かが代わりに出場しなければならない。「私とハービーにやらせて!」マギーは立ち上がった。ハービーとひとつになった今、奇跡が起ころうとしていた──。

スタッフ

監督……アンジェラ・ロビンソン
脚本…トーマス・レノン、ロバート・ベン・グラント、アルフレッド・ゴー、マイルズ・ミラー
製作……ロバート・シモンズ
製作総指揮……チャールズ・ハーシュホーン、トレイシー・トレンチ、マイケル・フォトレル
共同製作……リサ・ステュワート
撮影監督……グレッグ・ガーディナー
プロダクション・デザイン……ダニエル・ブラッドフォード
衣装デザイン……フランク・ヘルマー
編集……ウェンディ・グリーン・ブリックモント、A.C.E
音楽監修……ハワード・パー
音楽……マーク・マザーズボー

キャスト

マギー・ペイトン……リンジー・ローハン
トリップ・マーフィ……マット・ディロン
レイ・ペイトン・シニア……マイケル・キートン
ケヴィン……ジャスティン・ロング
レイ・ペイトン・ジュニア……ブレッキン・メイヤー
カリスマ……ジル・リッチー
サリー・グリアー……シェリル・ハインズ

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