原題:Memoirs of a Geisha

2005年12月23日全米公開

2005年/アメリカ/ 配給:ブエナビスタインターナショナル(ジャパン)

2006年07月05日よりDVDリリース 2005年12月10日(土)日米同時公開!

(C)2005 Columbia Pictures Industries. Inc.

公開初日 2005/12/10

配給会社名 0069

解説



スティーブン・スピルバーグが製作、アカデミー賞6部門に麺く『シカゴ』のロブ・マーシャルが監督を手がけ、アジナを代表するスター俳穫が結集した世紀の映像プロジエクトが誕生した.それは、絢燗たる映像美の中仁描き出される、限りなくピュアでドラマチックなラブ・ストーリー『SAYURI』。ハリウッド史上空前の話題作の完成を、いま、全世界が固唾を呑んで待ち望んでいる。

主人公は、貧しさゆえに置屋に売られたひとりの少女.過酷な運命に翻弄されながらも、彼女はやがて花街一の芸者”さゆり”として花開き、ただ一つの愛だけを心の支えに、激動の時代を誇り高く生きていく、どんな逆境の中でも、そのプライドが彼女を誰よりも美しく輝かせ、どんな絶望でも、真実の愛が彼女を希望へと導く。映画史に残る鮮烈なヒロイン、さゆり。究極の映像美と共にその一途な《純愛》を描く本作品は、全世界の心を魅了してやまない永遠のラブ・ストーリーである。
 
映画『SAYURI』は、1997年に出版されたアーサー・ゴールデン著”Memoirs of a Gaisha”(邦題『さゆり』文春文庫刊)の映画化権を、あのスティーブン・スピルバーグが獲得した瞬間から世界中の注目を集めることになった.その企画の壮大さゆえに、長年にわたり”夢のプロジェクト”とされていたが、初監督作品『シカゴ』で作品賞を含むアカデミー賞6部門を受賞し、ダイナミックでスタイリッシュな演出で全世界にセンセーションを巻き起こした鬼才ロブ・マーシャルが監督に起用されたことで、ついに実現に向けて始動した。撮影は2004年10月20日よりロサンゼルスでスタートし、2005年1月末の日本ロケにて終了。2005年の冬に、日本を含む全世界で公開される予定である。

企画のスタート時より注目を集めたのは、その豪華なキャスティングである。ヒロインの”さゆり”に抜擢されたのは、『HERO』『LOVERS』で世界的女優となったチャン・ツィイー。ヒロインが思いを寄せる”会長”役に、『ラストサムライ』でのアカデミー賞ノミネートも記憶に新しい渡辺謙。さゆりを導く芸者”豆葉”役に『グリーン・デスティニー』のミシェル・ヨー。さゆりに敵対心を抱く芸者”初桃”役に、中国映画界のトップ女優であるコン・リー。さゆりの置屋仲間の”おカボ”役には工藤夕貴。また、さゆりに心惹かれる”延”役で役所広司、置屋の女将”おかあさん”役に桃井かおりが起用され、記念すべきハリウッド初進出を果たしている。さらには『北の零年』で渡辺謙の娘役を演じ”史上最高の子役誕生”と絶賛された大後寿々花など、アジアを代表する名優たちの夢の競演となった。

スタッフには、撮影監督のディオン・ビーブ、プロダクション・デザインのジョン・マイヤー、衣装デザインのコリーン・アトウッドなど、『シカゴ』のアカデミー賞受賞チームが再び結集.脚色は『ビューティフル・マインド』でアカデミー賞に輝くアキヴァ・ゴールズマン他、音楽は『スター・ウォーズ』『E.T.』を手がけた映画音楽界の巨匠ジョン・ウィリアムズが手がけている。

ストーリー



 貧しい漁村に生まれた少女・千代は9歳の時”花街”の置屋に売られる。そこには、千代と同じ境遇のおカボという少女と、花街一の売れっ子と評判の芸者、初桃がいた。親から引き離された寂しさ、下働きの辛さ、初桃の冷たい仕打ち…それは、幼い少女には過酷すぎる日々だった。全ての希望を見失った時、千代に運命の出会いが訪れる。ひとり涙に暮れる千代に、立派な身なりの紳士が優しく声をかけたのだ.「こんな良い日和に泣いてはいけないよ。君のように美しい子が、どうしたのだい?」`”会長”と呼ばれるその男は、千代に涙をぬぐうハンカチと小遣いを手渡すと、連れの芸者たちと共に立ち去る。それはほんの一瞬ではあったが、千代にとっては、人生は辛く苦しいことばかりではないと思い出させてくれた、永遠の出来事だった。この日から、千代は心から芸者になりたいと願うようになる。芸者になれば、会長さんにもう一度逢えるかもしれない…そんな停い願いが、千代に再び希望を与えたのだ。
 千代が15歳の時、人生の転機はやってくる。”芸者の中の芸者”と称えられる”豆葉”が、千代を芸者として育てたいと申し出たのだ.豆葉の厳しい指導によって、千代は芸者”さゆり”として花開く。ミステリアスな輝きを放つ瞳と、天性の聡明さで、男たちは彼女の虜となっていく。しかし、さゆりの心は、幼い頃に一度出逢ったきりの名も知らぬ”会長さん”のものだった。例え再会を果たしたとしても、結ばれるはずもない人であると知りながら…。
 そして、さゆりはついに芸者とその客として”会長さん”と再会する。例え芸者としてでも構わない、ただ一分一秒でも長く彼の側にいたいと、ほとばしる思いを必死にこらえて彼女は願う。だが、全ての人々の運命を呑み込んでしまう”戦争”という名の残酷な嵐が、すぐそこまで近づいていた…。

スタッフ

監督:ロブ・マーシャル
製作:ルーシー・フイツシャー
   ダグラス・ウィック/スティープン・スピルバーグ
製作総指揮:ロジャー・バーンバウム/ゲイリー・バーバー
      パトリシア・ウッチャー/ボビー・コーエン
原作:アーサー・ゴールデン
脚色:ロン・バス/アキヴァ・ゴールズマン
   ロビン・スウィコード/ダグ・ライト
撮影:ディオン・ビーブ
編集:ピエトロ・スカラ
衣装デザイン:コリーン・アトウッド
プロダクション・デザイン:ジョン・マイヤー
音楽:ジョン・ウィリアムズ

キャスト

チャン・ツィイー
渡辺謙
ミシェル・ヨー
役所広司
工藤夕貴
コン・リー
桃井かおり
大後寿々花

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す