原題:THE BLAIR WITCH PROJECT

全米公開5週目で興収1億ドル(約120億円)突破! 超話題作、日本上陸

1999年/アメリカ映画/87分/ 配給:クロックワークス、アスミックエース

2013年10月09日よりDVDリリース 2000年4月28日よりDVD発売 2000年4月28日よりビデオレンタル開始 1999年12月23日より渋谷東急にて公開予定

公開初日 1999/12/23

配給会社名 0007

解説

1999年の1月に行われたサンダンス映画祭“ミッドナイト”セクションで上映された本作品は、新人監督ならではの斬新なアイデアと血を見せずに観客を恐怖のどん底に陥れるストーリー展開で“90年代のシャィニング”という評判を呼びました。プレミア上映後、現地では噂が噂を呼び、2度目の上映では業界人、一般人を含めた観客が殺到、あまりの盛り上がりで通常8ドルで取り引きされるチケットが200ドルにまでに上がったとか…。ドキュメンタリーのような独自の撮影方法が、観客自身をフィクションか現実かという事さえ分からなくなるほどの巧妙さを生みだし、一気に緊迫感を盛り上げています。また監督、カメラマンによる演出はなく、撮影当日に俳優達にその現場に置いてある箱の中に置かれたメモでストーリーが指示され、俳優達によるビデオ撮影により行われるという一風変わった手法をとっています。
あまりにも衝撃的なデビュー作を発表した二人はフロリダの大学時代、映画制作の授業で知り合ったという監督二人のエドとダニー。この作品が上映されるやいなやタレント・エージェントが彼らのマネージメント権を求めて早速契約、また本作の権利を巡って上映会場で大手インディペンデント系映画会社が争奪戦を繰り広げたほど。アメリカ本国では、マスコミの反応も抜群に好評で、早くも大衆誌“NEWSWEEK”の記事で紹介されるのが決定し、辛口批評で有名な“LAタイムス”でも上映翌日に大絶賛の批評が紙面を飾った程です。公開時には社会現象になるのは間違いない盛り上がりを見せるのは必須の作晶なのです。

アメリカでは7月16日に全米27館で限定公開がスタートし、7月30日には拡大公開され上映館は計1,101館となり全米興行成績第2位を記録。その後も8月6日に2,142館、8月13日に2,412館とインディペンデント系の作品では異例の再拡大公開を行い、興行成績は第2位、第3位と好調な結果をおさめています。一館あたりのアベレージも非常に高く、全米1位となった『プリティ・ブライド』のUS$10,925と比べて約2.5倍ものアベレージを記録し、映画史上に残る数字となりました。現在の興行収入はすでにUS1億ドル(日本円にして約120億円)を突破しており、全米配給元のアーティザンは、最終的な興行収入をUS1.5億ドル(180億円)と見込んでいます。全米での本作品の勢いは止まらず、“TIME”には監督が、“NEWSWEEK”誌には出演者が8月9日発売号のそれぞれの表紙を同時に飾るという、映画史上では快挙ともいえる出来事が起こっています。日本では、2000年公開予定。

ストーリー

1994年10月。メリーランド州バーキッツヴィルの森近辺で、ドキュメンタリーを撮影していた映画学校の生徒3人が行方を絶った。
1年後、彼らのフィルムだけが発見される。

第1日 10月20日 晴れ

 モンゴメリー・カレッジの生徒、ヘザー・ドナヒュー、ジョシュア・レナード、そしてマイケル・ウィリアムズがバーキッツヴィルに到着。3人は大学の課題のため、地元の伝説フレアの魔女”ブレア・ウィッチ”についてリサーチを始める。
 バーキッツヴィル共同墓地での最初のシーンを撮り終わった3人は、町へ行き地元の人々にインタヴューを開始。彼らは、程度の差こそあれ、ブレア・ウィッチについて聞いたことがあった「小さい頃、遅くまで外にいるとブレア・ウィッチにさらわれると言われた」というようなたわいもない話もあったが、それでも伝説を信じている人もいた。1940年代に”ブレア・ウィッチにそそのかされた”という男が子供7人を惨殺した事件もあり、インタヴューした子連れの女性は「(ブレア・ウィッチがいるとされる)ブラック・ヒルズの森には近づかない」と3人にはっきり言った。
 その後、ヘザーは、バーキッツヴィルで生まれ育ったという老婆メアリー・ブラウンにインタヴューする。ある日タピー川の近くでブレア・ウィッチを見たことがあるというメアリーは、ブレア・ウィッチが頭のてっぺんからつま先まで馬のような毛に覆われていたと供述。しかし、メアリーは頭がおかしいと地元の人たちから聞いていたヘザーたちは気にとめなかった。3人はその晩モーテルに泊まり、撮影第1日目の終了を祝って祝杯をあげる。

第2日 10月21日 曇りのち雨

 早朝さっそく、川べりにいた釣り人2人にインタヴューする、2人はヘザーたちに、かつてこのあたりで行方不明になった少女ロビン・ウィーヴァーが、生還したときに「宙に浮いている女の人を見た」と話したことを伝える。彼らからコフィン・ロックと呼ばれる埋葬地のことを聞いた3人は森に向かい、ブラック・ヒルズの森で車を捨てて、リュックを背負って森に入る。森の中でヘザーは、かつてコフィン・ロックであった出来事を書いた本を朗読し、ジョシュアがそれを撮影した、その後、雨が降り出したため、3人は近くにテントを張って森で最初の晩を迎えた。

第3日 10月22日 雨

 朝起きたジョシュアが、寝ている間に物音がしたことを2人に話す、「高さの違うところから2種類の音がした。そのうちの一つは笑い声だったよ」とジョシュアは言うが、ヘザーは熟睡していて気がつかずに悔しがる。その後、ヘザーたちは前日の釣り人たちに教えてもらったコフィン・ロックに向かう。途中、目的地が見つけられずにヘザーとあと2人の緊張感が高まる一場面もあったが、なんとか無事にコフィン・
ロックに到着。これは、積み上げた石をお墓に見立てたもので、全部で7つあった。3人は昼間と深夜の2回にわたりこの場所を訪れるが、深夜の撮影後に、ヘザーが謎の音をきく。「私たちを取り囲んでいる」とヘザーは森に踏み込むが、正体はつきとめられない。

第4日目 10月23日 雨

 撮影が終了し、ジョシュアの車に戻ろうと、3人で朝から雨の中を歩く。しかしたどりつけず、先導役をつとめるヘザーの頼りなさに男性2人の怒りが爆発。「迷っていない!」とヘザーはムキになるが、地図を見ても現在地を確認することができない。しょうがなく、3人は森で3日目の晩を過ごすことに。しかし、その晩もテントの周りでは謎の音が発生する。

第5日目 10月24日 晴れ

 朝起きると、テントの周りには、何日か前にコフィン・ロックで見たのと同じ、石を積み上げたお墓が3つ置いてあった、「こんなの昨日はなかった!」と3人はパニックに陥る。おまけに、ヘザーが持っていたはずの地図がなくなっており、車に戻ろうとしても戻れない。混乱の中で、マイケルが「実は俺が地図を捨てた…」と衝撃の告白をし、大喧曄になる。争い疲れた3人は歩いているうちに、とある広場に出て愕然とする。いたるところに、木で人聞を形取ったものがぶらさがっていた。その夜、テントで寝ていた3人は、赤ん坊の声と、激しくテントを揺さぶる音でたたき起こされ、走ってテントを後にする。

第6目目 10月25日 晴れ

 恐ろしさのあまり動けなかった3人は、夜が明けてやっとテントに戻ってくる。しかし、ジョシュアの荷物がバラバラにされ、青い粘液が付着していた。とにかく移動しようと3人は南へ15時間歩くが、なぜか朝の場所に戻ってきてしまう。極限の状況になってもカメラを回すのをやめないヘザーに、あとの2人の怒りが爆発。

第7日目 10月26日 晴れ

 朝起きると、ジョシュの姿がなくなっていた。ヘザーとマイケルはテントをたたみ、ジョシュアが戻るのを待つが、戻ってこないまま夜がやってくる。前日と同じ場所にテントを張った2人は、その晩、ジョシュアとおぼしき声を耳にし、震えながら一夜を過ごす。

第8日目 10月27日 晴れ

 朝、テントの外に出たヘザーが、ジョシュアの洋服の切れはしで束ねられた枝を発見。中に入っていたのは、血まみれの臼歯と髪の毛だった。その晩、ヘザーはカメラを自分に向け、3人の母親に謝罪の言葉を残す。「ジョシュアとマイケルと私のママに謝ります。私は愚かでした。寒くて…怖い」。深夜に、またしても森に響くジョシュアらしき声。耐えられなくなったヘザーとマイケルは、テントを飛び出して声を追ううちに、朽ち果てた館にたどりつく。ジョシュアの声を追って階段を降りていった2人は…。

スタッフ

監督・脚本: エドアルド・サンチェズ、ダニエル・マイリック

キャスト

ヘザー・ドナフュー、マイケル・ウィリアムス、ジョシュア・レオナルド

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