原題:SWEENEY TODD

封印された床屋伝説。 あの異常殺人者エド・ゲイン、切り裂きジャックよりも残忍で人類の犯罪史上 最も残酷な殺人鬼が実在していた!

1997年度作品/アメリカ映画/カラー/1時間32分/ドルビーステレオ 配給:アルバトロス・フィルム/提供:アート・キャップ/宣伝:ミラクルヴォイス

2000年3月25日よりDVD発売 2000年2月4日よりビデオレンタル開始 1999年8月7日より新宿シネマスクエアとうきゅうにて、夏休みロードショー!

公開初日 1999/08/07

配給会社名 0012

解説

あなたが身を任せた座り心地のいい理髪店の椅子。それは、無防備をあなたの喉笛を鋭利な剃刀で切り裂き、あの世へと送るために悪魔が仕掛けた死刑台かもしれない。やがて、あなたの血と肉は、ミンチにされ、焼かれて、ロシドン名物の特製パイとなって人々の空腹を満たすことになる…。
映画史を震撼させた禁断の問題作が遂に日本上陸! 『サイコ』の衝撃、『悪魔のいけにえ』の戦慄、『羊たちの沈黙』の猟奇、『セブン』の狂気、そして『八仙飯店之人肉饅頭』のブラック・ユーモア…、すべての原点ともいえる伝説の男スウィーニー・トッド。彼が犯したという想像を絶する行為とは?
イギリスで150年以上に渡って語り継がれ、1936年、1982年の2度の映画化をはじめ、数多くの演劇やミュージカル(日本でも1981年に松本幸四郎、市原悦子の主演で上演された)を生んだ伝説の猟奇殺人鬼スウィーニー・トッドの物語。当初、ディム・バートンが監督を熱望していたがスケジュールの都合で断念した企画を、『真夜中のカーボーイ』でアカデミー監督賞を受賞し『マランソマン』『パシフィックハイツ』などのスリラーでもその手腕を知られる巨匠ジョン・シュレシンジャーが徹底したリアリズムで完全映画化しました。かつてなくおぞましくグロテスクな題材が、鉄人監督のパワフルかつ華麗なる演出で、究極の恐怖と同時に格調高さを感じさせます。
出演は、タイトル・ロ一ルの殺人鬼スウィーニー・トッドに『ガンジー』でアカデミー主演男優賞を受賞後、『シンドラーのリスト』から『スピーシーズ/種の起源』まで幅広い役柄を演じている名優ペン・キングズレー。彼はこの作品でSGA(映画俳優組合)賞にノミネートされました。またラベット夫人には『旅する女/シャーリー・バレンタイン』『ジャイアント・ピーチ』(声の出演)などの演技派ジョアンナ・ラムリー。トッドの犯罪を追うアメリカ人ベンには、『ロングタイム・コンパニオン』『愛の選択』の他、『リストランテの夜』で監督業にも進出したキャンベル・スコット。さらに、『マイケル・コリンズ』『デビル』のデイィッド・ウィルモット、『ブレイブハート』のジョン・ガバナー、『ジェイン・エア』のピーター・ウッドゾープ、『クライング・ゲーム』のジョー・サヴィーノ、『バロン』のピーター・ジェフリーなど、イギリス映画・演劇界のベテラン達が脇を固めています。
脚本は『死海殺人事件』のピーター・バックマン。音楽は『オリエント急行殺人事件』『フォー・ウェディング』のリチャード・ロドニー・ベネット。撮影は『蝿の王』『オスカー・ワイルド』のマーティン・ファラー。衣裳を『デビル』『ボクサー』のジョアン・バージン。超一流のブロフェッショナル達の堅実な仕事ぶりも見逃せません。

ストーリー

1795年ロンドン、フリート街。産業革命とフランスとの戦争の影響で街は好景気に沸きながら、社会は混乱し、人々の心は荒んでいた。その街で接骨医や歯科医、かつら屋もかねる理髪店を経営するスウィーニー・トッドは、誠実で温厚な人柄と腕のよさで知られていたが、彼には誰も知らない裏の顔があった。彼は、常連ではない裕福そうな客が来ると剃刀で喉を切り裂き、金品を奪ったうえ、その死体を隣接するラベット夫人のミートパイの店に卸していた。トッドの愛人でもある未亡人ラベットは、その死体を自らさばき、様々な動物の肉に混ぜて特製のパイを焼き、街中で販売していた。肉汁したたるその特製パイは、人肉という他のどんな店もマネの出来ない隠し味で人気となり、彼女の店は毎日大繁盛していた。
宝石商マンヘイムが顧客達の高額な宝石類の入った金庫の鍵を持ったまま失腺し、1ヶ月が経った。依頼主がマンヘイムにオーダーした5万ドルのダイヤモンドを引き取るため、アメリカからやって来たベンは、マンヘイムの実際を知り、独自に調査を始める。ベンはマンヘイムがスウィーニー・トッドの理髪店に立ち寄ったことという有力な情報を得るが、確固たる証拠は見つからず、逆に情報を提供したトッドの店で働く見習いの少年チャーリーやマンヘイムの店の店員でベンに協力したトムまでもが失踪し、チャーリーが最初に相談したラベット夫人の店で働くルーシーは、猟人形館で喉を切り裂かれた死体となって発見された。

調査が進むにつれて事件が次第に猟奇的な色合いを濃くしていく中、ベンは、滞在している店の美しき経営者アリスと恋に落ちる。彼女はスウィーニー・トッドのアフリカで戦死した戦友の娘で、トッドが彼女の後見人を務めていた。彼女はトッドの素顔を知らず、父の戦友として彼を慕っていた。やがて、行方不明者たちがラベット夫人のパイの中に入っているのではないかという推測をたてたペンは、研究者に彼女のパイの分析を依頼、人肉が混ざっている可能性もあるという分析結果を得る。
ついにベンは、ラベット夫人の店の地下にある調理場に忍び込み、そこで肉をそがれたトムの無残な死体を発見、その地下室がスウィーニー・トッドの店ともつながっていることをつきとめる。そこには被害者達が所持していた金品の山とともに、チャーリー少年が鎖につながれていた。
格闘の末、ラベット夫人を倒し、警察に突き出したベンは、チャーリーの救出に向かうが、彼はそこでトッドの罠にはまり気絶させられてしまう。ベンが意識を取り戻したとき、彼は縄で縛られ、喉元にはトッドの手にした鋭利なナイフが迫っていた…。

スタッフ

監督: ジョン・シュレシンジャー
製作: テッド・スワンソン
製作総指揮: ロバート・ハルミ・ジュニア、ピーター・ショウ
       ケイリー・ダートナル
音楽: リチャード・ロドニー・ベネット
脚本: ピーター・バックマン
編集: マーク・デイ
美術監督: スティーヴン・シモンズ
撮影監督: マーティン・ファラー
衣装デザインー: ジョアン・バージン

キャスト

ペン・キングズレー、ジョアンナ・ラムリー、キャンベル・スコット
セリーナ・ボヤック、デイヴィッド・ウィルモット
ショーン・オワラナガシ、キャサリン・シュレシンジャー

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