原題:PAYBACK

今、最も目が離せない男メル・ギブソンが 魅せる極めつけの痛快アクション超大作、遂に登場!

1999年アメリカ映画/カラー/製作:ワーナーブラザース/配給:日本ヘラルド映画

2007年09月21日よりDVDリリース 1999年11月26日よりビデオレンタル開始 1999年5月15日から公開

公開初日 1999/05/15

配給会社名 0058

解説

しがない三流強盗のポーター(メル・ギブソン)は相棒のヴァル(グレッグ・ヘンリー)とマフィアから14万ドルを奪う一世一代の大仕事に挑む。しかし彼はハメられていた。相棒はポーターの分け前7万ドルと彼の妻を奪い、そして命まで奪おうとして逃走する。一命を取りとめたものの、心と体に受けた大きな傷が癒えた時・彼は自分の命すら顧みない冷徹非情な男として街に戻ってくる。そう、これからが彼の〈ペイバッック・タイム〉なのだ。
次から次へと現れる汚れた金に群がる街のハイエナどもと、陰でうごめく闇組織に敢然と立ち向かい、ひたすら自分を裏切った者へのおとし前と分け前になるはずだった7万ドルを奪い返すことだけを目的に突き進むポーター。
原作はミステリー界の巨匠リチャード・スタークの〈悪党パー力一・シリーズ〉の中の第1作目にして最高傑作と謳われる.’TheHunter”(日本では「悪党パー力一/人狩り」の名で有名)・全世界で翻訳されている大ベストセラーシリーズである。冷酷でありながら筋を通したポーターの生き様は痛快そのもの・新たなダーティー・ヒーローとして人気を博すことは間違いない。
この超クールな役どころを持ち前の肉体とマスクで演じきったのは今映画界で最も注目すべき男メル・ギブソン「マッドマックス」「リーサル・ウェポン」といったアクション・エンターテインメントからアカデミー賞を受賞した「ブレイブハート」までと演技の幅の広さと映画製作への意気込みを感じさせ、本作「ペイバック」でも新たなヒーローの貫禄を生み出しむそして、原作の持つハードボイルドな世界を見事に痛快アクション・エンターテインメントに仕上げたのは、「タイタニック」と共に98年の映画賞を賑わせ、”これぞ映画!”と全世界が拍手を贈った「LA.コンフィデンシャル」で監督のカーティス・ハンソンと共に最優秀アカデミー脚色賞を受賞し、これが初監督作品となるブライアン・ヘルゲランド。彼の切れ昧鋭い脚本とテンポの良い映像は、メル・ギブソンという最高の役者を得て一級のエンターテインメントに昇華されてい。
脇を飾る俳優陣たちもまた豪華である。相棒のヴァルに『スカーフェイス」「レイジング・ケイン」といったブライアン・デ・パルマ監督作品でお馴染みの異色俳優グレッグ.ヘンリー、ヤク中でポーターを裏切る妻リンに「クラツシュ」「ゲーム」で大胆な演技を見せたデポラ・カラ・アンガー、そして唯一のポーターの理解者であり元恋人のロージーには人気TVシリーズ「ER/緊急救命室」のマリア・べロ。そして、ポーターの敵として往年のビッグスター、ジェームズ・コバーンやクリス・クリストファーソンが陰に暗躍する組織の幹部として出演する他「ニクソン」「クイズショウ」の演技派デヴィツド・ペイマー、「天使にラブソングを2」などのビル・デュークらが裏金に群がる人間を演じ作品に厚みを持たせている。
スタッフも、メル・ギブソンと設立したアイコン・プロダクションのプロデューサーであるブルース・デイヴィとエグゼクティブ・プロデューサー・スティーヴン・マケヴィーテイの元に、ブライアン.ヘルゲランドと共に脚本を執筆した「マッドマックス2」「マッドマックスサンダードーム」の脚本を担ったテリー・ヘイス・ミュージッククリップで活躍し「187」で映画デビューを果たした撮影監督エリクソン・コア、TVシリーズ「ツイン・ピークス」や「エド・ウッド」「デッドマン・ウォーキング」のプロダクション・デザイナーのリチャード・フーヴァー、編集には「陰謀のセオリー」のケヴィン・スティット、衣装に「リーサル・ウェポン4」や「陰謀のセオリー」のハ・ニューエンといった、比較的若いこれからのハリウッドを担う製作者が集めらた。そしてこの映画の魅カを最大限に盛り上げる音楽は、ジャスにも精通し「カラー・パープル」でオスカーノミネートも受けた映画音楽界の重鎮クリス・ボードマンが作曲し、その他ディーン・マーティンやB.B.キングのジャズも多く散りばめられ通常のアクション映画とはー味もふた味も違った新たな魅カを作り上げた。

ストーリー

◆1stステージ
シカゴのオフィス街を傍若無人に歩く男がいた。すこしよれた皮ジャンに鋭いブルー・アイ。
人にふつかり財布を摺っては悪行を国ねる悪党だが、今は復讐と自分の取り分だったはずの7万ドルを取り戻すためにこの街に戻って来た。名前はポーター(メル・ギブソン)。相棒のヴァル(グレッグ・ヘンリ一)と妻リン(デポラ・カラ・アンガー)の3人で、チャイニーズ・マフィアの裏金を強奪するという大仕事を決行した。14万ドルをいとも簡単に奪ったまでは良かったが、分け前をいただく段にいぎなり妻リンは自分に発砲したのだ。既にヤク中になっていた妻は、ヴァルの発見したポーターとかつて彼がドライバーをしていた高級娼婦との浮気写真に躍らされ、ヴァルの言いなりになっていた。見事に命中した弾丸に倒れたポ一夕一は、全ての現金と妻を奪われそのまま置き去りにされたのだ。
◆2ndステージ
なんとか一命を取り留めたもののポーターは心と体に深く傷を負っていた。妻リンへの愛情は失せずとも、ヴァルへの復讐心に燃えて街に舞い戻ったポーターは、目的の為に容赦なく邪魔者を消していく冷徹非情な男として疎ったのだ。
ヴァルの存在を突き止める為にリンの元へ向かうポ一夕一。しかし彼女は依然として薬から離れられずにいた。彼女の元にヘロインを届けるチンピラからスタッグマン(デヴィッド・ペイマー)という名前を聞いたポーターは早速彼に会いに行く。薬の売人をしながら、警察とも繋がりのありそうなスタッグマンから、ヴァルは13万ドルを借金の返済に当てた事が判明するが居場所は掴めない。早速ヴァルにポーターが貸しを取り立てに来たと報告するスタッドマン。ポーターは死んだと思っていたヴァルは憤と焦りを隠せなかった。平行してリンを惑わせることになった写真の娼婦ロージーの居場所を探し当てたポーターは、彼女からヴァルがある”組織”に層しオークウッドホテルに居ること探り出す。彼に近づくことがいかに危険かを訴えるロージーの言葉を聞きいれず、ポーターは彼の元へと駒を進める。
◆3rdステージ
SM好きのヴァルが娼婦パールとベッドで眠る前で「俺の7万ドルは?」と声を掛ける。
全くの丸腰状態のヴァルは13万ドルを全て”組織”への借金返済に当てたことを白状。翌日の正午までを猶予として、ポーターの取り分7万ドルを返済することを承諾する。”組織”に事態を報告したヴァルは、自分で事の処理を行なうように命令されるが、面倒を嫌う組織はポーターを始末するつもりだ。7万ドルの返済を阻止する為に、ヴァルとつながるSM嬢の命令によりチャイニーズ・マフィアからも命を狙われるポーター。更にヘロイン中毒で死んだ元妻リンと運び屋のチンピラから暴行容疑で、とんでもない悪徳刑事たちからも目を付けられた。彼らは、自分の取り戻そうとする金と引き換えに目をつぶるという。自らの目的遂行に支障をきたす様々な障害が行く手を阻む。
ロージーにはかつて惚れていたが今もその感情は残っていた。つかの間の休息を得るが、彼女の元にもヴァルの魔手が伸びる。ポーターを殺そうと踏み込んだ彼女のアパートでヴァルを待ち受けたのは、ポーターの逆襲であった。ヴァルの所属する”組織”のボスがフェアファックス(ジェームズ・コバーン)とカーター(ウィリアム・ディバイン)であることを突き止めヴァルの息の根を止める。
◆4thステージ
彼らの事務所に乗り込むポーター。銃を奪われても殴って奪い返し、まずは全く話を聞きいれないカーターをあっけなく殺す。あまりの大胆不敵さに焦った元締めのブロンソンは本気で彼を狙う。しかしポーターは先手でロージーにブロンソンの息子ジョニーを誘惑し、誘拐させて次なる標的フェアファックスの家に乗り込む。ジョニーが人質になったと知ったブロンソンの怒りは頂点に達し、娼婦パールの属するマフィアもポーターの命を狙う。一人で応戦しきれずフェアファックスに捕まった彼は、足の指を潰される拷問を受け、とうとう息子の行方を吐かされ彼らと共に現場に向かうことに。一方裏金に預ろうとする警官の二人はヴァルの殺人容疑で逮捕される。現場から彼らのバッジと銃が発見されたのだ。
◆FINALステージ
フェアファックスとブロンソンら一行は、拷間でボロボロになったポーターを車のトランクに詰め込み,息子が監禁されるホテルに向かう。そこで待ちうけていたのは鳴り響く電話のベルだった。果たしてポー夕ーは窮地をのがれられるのか・・!!!

スタッフ

原作:リチャード・スターク
監督・脚本:ブライアン・ヘルゲランド
製作総指揮:スティーブン・マケヴィーティ
製作:ブルース・デイヴイ
プロダクション・デザイナー:リチャード・フーヴァー
撮影監督:エリクソン・コア
共同脚本:テリー・ヘイズ
編集:ケヴィン・スティット
衣装:ハ・ニューエン
作曲:クリス・ボードマン

キャスト

メル・ギブソン、グレッグ・ヘンリー、デヴィッド・ペイマー、
ウィリアムス・ディバイマン、マリア・ベロ、ルーシー・アレクシス・リュウ、
ジェームズ・コバーン、デボラ・カラ・アンガー、クリス・クリストファーソン、
ビル・デューク

©1999 Warner Bros. All Rights Reserves.

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