あの山が、いつも包んでくれた。僕らの喜びも悲しみも…

1998年日本映画/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSR/1時間46分 配給:シネカノン/宣伝:トライアル

1999年7月31日より渋谷シネマ・ソサエティ他、夏休みロードショー

公開初日 1999/07/31

配給会社名 0034

解説

この映画は第十回坪田譲治文学賞を受賞した森詠氏の原作「オサムの朝(あした)」の映画化作品です。本作は物質的には決して豊かとはいえなかった時代の子供達の生活をいきいきと描いています。現代社会の中で大人も子供も忘れてしまった自然と人間との関わり、そして、人と人のつながりと温もりをあらためて間い掛けます。少年時代の原風景を厳しくも優しい視点で描くのは『ちょうちん』『集団左遷』など数々の話題作を手掛けてきた梶間俊一監督。本作はその梶間監督が完成までに4年間という期間を費やした意欲作です。この作品では、いわば日本を代表する豪華なキャストの競演も話題となっています。主人公の修に中村雅俊。その少年時代の父と母それぞれに榎木孝明、手塚理美。また原田龍二、平田満、原日出子、春風ひとみ、石田ひかり、石橋蓮司らの華やかな共演者に加えて、少年時代のオサム役に森脇史登、直樹役に西谷有統とフレッシュな2人の爽やかな好演も見逃せません。

ストーリー

会社人間の修(中村雅俊)は、ある日、突然子会社への配転辞令を受ける。仕事ひとすじに生きてきた修に家族の反応は冷たい。ふと、人生に立ち止まった時、修は少年時代を過ごした那須高原へと旅立つ。途中ひとり旅の少年・直樹と出会い、何故か白分の殻に閉じこもり口を閉ざす彼に修はいつしか自らの少年時代を語り始めるのだった…。日が暮れるまで駆け回った野山、きらきら光る川面、夏祭りの夜…。物も無くテレビもないあの頃。少年の日の痛みと優しさが鮮やかに蘇る…

スタッフ

監督: 梶問俊一
製作: 映画「オサムの朝」製作委員
企画: 奥山和由、坂上順
原作: 森詠「オサムの朝(あした)」(集英社刊)
脚本: 田部俊行
プロデューサー: 小島吉弘、小松護、進藤淳一
撮影: 阪本善尚
美術: 桑名忠之
音楽: SYSミュージシャンズ
音楽プロデューサー: 石川光
製作プロデューサー: 榊田茂樹
美術: 桑名忠之
助監督: 金佑彦
キャスティング: 福岡康裕
照明: 椎原教貴
録晋: 今井善孝
編集: 西東清明
スクリブター: 高山秀子
装飾: 山本信毅
進行主任: 大沢忠生
企画協力: 荒川じんぺい
製作協力: 東映東京撮影所
製作委貝会: (株)チームオクヤマ、(株)フイルムフェイス、東映ビデオ(株)、
東映(株)東京撮影所、森詠、梶間俊一
協賛: 栃木県、大田原市、黒磯市、湯津上村、黒羽町、那須町、西那須野町、塩原町

キャスト

城山修: 中村雅俊
文子: 手塚理美
金村: 原田龍二
少年オサム: 森脇史登
直樹: 西谷有統
勉: 五十畑迅人
テツオ: 小林元樹
セイジ: 木林正憲
庄: 佐々木朝
一郎: 原川綾也
武内: 内山眞人
クキ: 東恵美子
弥生: 石橋ケイ
武内院長: 並樹史朗
丸眼鏡: 大河内浩
鳥打ち帽: 町田政則
園子: 宮崎小枝子
レンタカーの店員: 佐藤光利
朋子: 原日出子
マチ子: 春風ひとみ
武田弐三郎: 平田満
ゆり子先生: 石田ひかり
卜伝先生: 石橋蓮司
行雄: 榎木孝明

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